セブンのレビュー・感想・評価
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名作(ただしR15)
表現がグロ過ぎる部分があまりに多く、面食らいましたが、
慣れるとそれほど気にならなくなりました。
サスペンスであり、ミステリーであり、ややホラー要素、
そして哲学的な要素もあります。
ハッキリ言って面白かった。
グロい部分だけを何とか耐えればとても素晴らしい映画だと分かります。
役者さんたちの自然な演技も良く、
自然とその中に溶け込めるような感じもいいです。
最後の、ブラッド・ピットさんの目が、本当に妻を殺された人の目をしており、
怪しいと思った私が、観賞後に調べたところ、
本当にトレーシー、つまりグウィネス・パルトロウさんと恋仲になっており、やはりと思いました。
七つの大罪に、人は勝てず、どうしても業は背負ってしまう・・・というメッセージがあるようにも思いますが、
というかそれもあるでしょうが、
もうひとつ、
「それでも、やはり大罪だろうがなんだろうが人間だからしょうがないじゃないか」と
ハッキリと神に逆ギレではなく主張することもある、人間は。
・・・というメッセージもあるように、思います。
パルトローの存在を意識して
久々の鑑賞だったが、新たな感覚で観終えた。それはマーベル作品での活躍などで、グウィネス・パルトローが劇中も忘れない、思い入れ深い顔になっているからだろう。
そうなると、あの場面でパルトローの顔が自分の中でもフラッシュバックし、凄まじい強さで主人公に感情移入したのだろう。
作品は間違いなくサイコサスペンスの最高峰のひとつであり、自分の中では『羊たちの沈黙』と双璧をなす作品だ。低露光の画面構成にブラピとモーガン・フリーマンの好演にフィンチャーのメガホン。そして、ケビン・スペイシーの不気味なまでの演技力に圧倒される。文句のつけようがない。
ラストシーンについて
衝撃のラストシーン
妻が殺されて、それに憤怒して
ミルズに嫉妬したジョンを殺して七つの大罪が完了
と思っている方も多いと思う。
しかし、この映画の設定は
七つの大罪を犯した者が殺害されるという設定。
肝心なのは大罪を犯した者が殺されるというところ。
上記のラストシーン妻が殺されていたとすると
憤怒を犯した者が殺されていない。
おそらく、妻は殺されておらず
届いた荷物には顔が分からなくなった女性の首が入っていたと推測する。サマセットもミルズも誰か分からない状態。
ジョンは妻が妊娠したという情報を話すことでダンボールの中の死体をミルズに妻だと思い込ませた。しかし、その情報を知っていたのは妻以外にサマセットのみ。妻が他の人に話すとは考えられない。そう考えるとジョンは妻と接点を持っていたと推測する。妻から署に電話があったことをミルズに伝言するシーンがあった。それは妻がジョンに脅されてミルズがいない時に電話させられたかもしれない。
妻は絶望はしていたが憤怒はしていなかった。
おそらくダンボールの中に入っていた死体は
おそらく憤怒を犯した者の物だろう。
大罪を犯した者が殺されるという設定を重視すると
こういう推測になる。
と推測していたが
弁護士の発言「依頼人はあと2人死体を隠してるそうだ」
この2人とは妻と子供?
それともジョンの嘘?
生まれていない子供を死体と呼ぶ?
見た者に推測、考察させる余地を持たせる。
良い映画とはそういう物だと思う。
サイコサスペンスとしての雰囲気が最高
七つの大罪を模した猟奇殺人が発生。定年間近の刑事サマセットは着任したばかりの刑事ミルズと共にこの事件を捜査するが…。
サイコサスペンスとしての演出が個人的に大好きな本作は宗教絡みの殺人という魅力的な題材を最大限に活かしており、俳優陣の演技が雰囲気を後押ししています。
ブラピの悲壮感ある表情はラストシーンで
キリスト教の七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人が発生。犯人を追う引退間近のベテラン刑事と若い刑事を描く。
必ず7つの殺人が行われるだろうと予測される展開で、いつどこでどのようなかたちで殺人が行われるのかハラハラさせる展開。そうして、衝撃的な結末。
全編が暗いコントラストの効いた絵作りで不気味さを演出している。
最後の救いようのないバッドエンドが、
猛烈に記憶に残る。
犯人は七つの大罪を犯した人間に対し、無差別に裁きをしていた。
ただの猟奇殺人と思ったら実はつながっていた。
ベテラン刑事サマセットの推理で明らかになる。
血気盛んの若手刑事ミルズとそれををたしなめる、ベテラン刑事サマセットというコンビ。
踊る大捜索のわくさんと青島はこのコンビを参考にしたそうだ。
物語終盤、追っていた犯人が突然、2人の前に血だらけであらわれる。まだ殺人は5つしか終わってなかった。
犯人のジョンドウはある場所に2人を連れていって言う。
ミルズに嫉妬をしたと。
6番目の罪嫉妬の罪を犯したのでミルズに殺させることで完結させようとした。
警察官のサマセットとミルズは欲望に負けないかの試練をかせられた。
七つの大罪の一つ、7番目の憤怒。
妻を殺されて怒りを捨てられるのか。
そしてこの瞬間に妻の妊娠をしるミルズ。
そして怒りを抑えられずに殺してしまうというバッドエンド。。
つらい。。
サマセットは引退してしまうし、
ミルズはこのあとどうなるのでしょうか。。
考えるだけで胸がいたい。
生きている価値のある人間
生きている価値がないと思った人間を7つの大罪に倣って殺す。殺人犯が妬んだのは平凡な人間。
生きている価値のある人間とは何なんだろう。もしかすると彼にとっての生きている価値のある人間は、自分でもなく、ミルズ刑事のような人間だったのかな。
ミルズ刑事を妬む彼に、サイコパスの猟奇殺人犯だけど、すごく人間味を感じてしまった。
怖いけど、気になる、殺し方。
このレビューのタイトルが怖い(°_°)惨。
けど、本当によく演出されてて、顔顰めるんやけど、そのリアルさにますます魅了されます。
最後はてっきり刑事2人が殺されるんかと思ってたけど、そういうことか!と思いました。
七つの大罪
■傲慢
■憤怒
■嫉妬
■怠惰
■強欲
■暴食
■色欲
感情なんて、反射と同じだから
無くならないのにね。
いや、しかし、
面白かったです!
ストーリー、役者、映像、演出からクレジットに至るまでハイレベルな傑作
劇場公開時鑑賞。DVDにて再鑑賞。
冒頭のカイル・クーパーによるタイトルバックでもうつかみはバッチリ。あまりのかっこよさに気を取られていると、画面上で行われていることの恐ろしさをつい見逃してしまうので注意しないといけない。
エンドクレジットも通常とは逆に上から下に流れるので、気持ち悪いことこの上ない。
ギャガやニューラインまで一緒に「カッコいいもの」認定していた時期もあった。
「七つの大罪」を厨二心をくすぐる概念に昇華/堕落させた立役者/元凶だと思っている。
この陰惨なストーリーを彩る美術や撮影など細かいところもバッチリハマっている。陰惨な殺害方法の数々は後年『ソウ』を観た時ふと思い出された。
逡巡するブラピの演技好き。上司がハートマン軍曹。疲れた妻感満載のグゥイネス、ただただこちらの理解の範疇外にあるジョン・ドゥなどなど印象に残るものは数えきれない。極上の地獄めぐりである。
サスペンスの佳作
キリスト教の7つの大罪をモチーフに次々と
殺人が発生する。
全体を通して暗いトーン。救いのない映画。
最後はそう来たかと変に納得。
新米刑事をブラッド・ピットが熱演。
モーガン・フリーマンもいい味を出していた。
サスペンス好きなら必見。
ブラッド・ピット 熱演 モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロ...
ブラッド・ピット 熱演
モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロウ 控えめな演技で好演
全編に漂う異様な不安感
結局、この不安感が、ラストに結び付く。モーガン・フリーマンと同じように叫びたいが、それが叶ったとして、どこに救いがあるのか? ブラビは救われたと思う。
ただ冷静になってみると、どうして箱の中に彼女の首が入る? 「嫉妬」で彼女が殺されたとするなら、他の殺人と違い理由がない。今までそれなりに意味を持たせていたジョン・ドゥーの殺人への美学と違う。「憤怒」へのプロセスとするなら納得いかない。
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