ユナイテッド93のレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリーのように始まる
しかし、飛行機は墜落して誰も生存していないので、機内からの電話による
伝言が多くの情報なのだろう。
フライトレコーダやボイスレコーダの情報を別として。
こうだったのだろうという部分も多いだろう。ただCAが機体後部でわちゃわちゃしているだけに
見えるが、実際は機内から、ハイジャクの通報やハイジャック犯の座席番号などの情報を地上に伝えて、地上では犯人を
早い段階で特定したという。この映画では整備士に連絡した、だけ。かわいそうだな。もっと沢山出来る
ことをしただろうに。
犯人たちがアラビア語を喋りすぎではないかな。アメリカで飛行機の操縦まで学んだのだから、英語喋れるだろ。
乗客の会話内容も判るのではないかな?映画もアラビア語としか画面に出ないのでイマイチ分からない。
地上の管制官たちにはだいぶ取材したという話なので、地上の対応はこうだったのだろう。
クリーブランド管制は誤報を出し過ぎでないか。連邦航空局の偉い人が航空機の全面飛行禁止を
独断で決めたのは英断だろうな。しかも本人が映画に出ているなんて。(午後ロードの最後の画面で知った)
ただ、管制官たちや軍人たちが、飛び込んでくる情報に『まさか』『嘘だろ』などと会話に紛れ込んで、
情報伝達を遅滞させているのは、信じられない。
最後にコックピットに乗客が押し寄せる場面があるが、公式の報告書と乗客の遺族では意見が分かれているようで
突入まで出来たように描いているのは遺族の意見をいれたのだろう。
午後ロード録画視聴にて。
重い映画でした。
ドキュメンタル色が強め
最初に断っておくと、どんなに内容がよくても"映画として"の評価を基準としているのであしからず。そういう意味で個人的な評価は高いけど星3.5止まり、といったレビューは結構多く投稿している。
この映画も同様で、まさに胸がしめつけられるような、その場にいるような臨場感や深く考えさせられるような内容で映像としてのクオリティはとても高い。9.11をリアルタイムで追っているような、ドキュメンタリーのような映画。最後の10〜15分ほどがこの映画の本編で、それまではジェットコースターで上がっていく段階のような……語弊を恐れず言うと退屈感がある。この退屈で鬱屈した時間からジェットコースターのように一気に駆け抜けるようなカタルシスを感じる構成の映画が一番好きなのだが、この退屈部分にもう少しドラマがあればなぁ……とも思うのだ。
良くも悪くもリアルなドキュメンタリーの域をでず、映画ならではという観点で見るとイマイチ。アンビリーバボーとか世界仰天ニュースの神回、みたいな感覚。この退屈で厳かな時間に、映画ならではの時間の流れをどれだけ表現できるかが名作との分かれ道だと思っているので、内容としては100点だけど映画の魅せ方としてはそこまでではない。
星3.5とした理由にはまだあって、そもそもの乗員たちが抵抗した、という事実自体は不明瞭な点。その可能性は高い、とした上で確定した事実ではないのである種"その可能性を題材にした"映画なので、そこを題材にしている以上リアリティは必要最低限にしてドラマ性がもっとあってもよかった気がする。でもまぁ、このあくまでもドキュメンタリーな色を通しているからこそこの映画の良さが輝くようにも思えるのでこの形が一番にも思う。思うけど、どうしても個人的な映画の基準にそぐわない。
ただ内容はほんとに素晴らしい。色々と考えさせられる。見て損はない。
4番目の飛行機‼️
9・11をテーマにした作品は多々製作されてますが、最もシンプルで、最も強く観る者のハートに訴えてくる作品だと思います‼️首謀者の暗殺を題材としたキャスリン・ビグロー監督の「ゼロ・ダーク・サーティ」と並ぶ傑作‼️ポール・グリーングラス監督はあの日標的に突っ込まなかった4番目の飛行機に焦点を当て、離陸からハイジャック、そして運命の瞬間までの当日の出来事を、"ボーン" シリーズでお馴染みのハンドカメラの活用、実際に使用されたニュース映像も使って、ヒジョーに簡潔な演出で時間軸に沿って再現しています‼️資料や証言をもとに、当日の機内の様子もリアルに完璧に再現‼️この作品はグリーングラス監督特有のグラグラ揺れるカメラと相まって観る者をも93便に乗せてしまうのです‼️キャストもスター俳優が一人も出ておらず、管制塔や米軍のスタッフには当時、リアルにこの事件を体験した人々が演じていらっしゃることもあり、その演技からは本物の悲しみが伝わってきます‼️そして映画「ラブ・アクチュアリー」の冒頭で「9・11の犠牲者が最後に発したのは、家族への愛するメッセージだった」と言うヒュー・グラントのナレーションがあります‼️最後まで諦めずに墜落を阻止しようとする乗客とテロリストの決死の争い、そして乗客が機内電話を使って家族に最後の言葉を遺すなど、クライマックスにかけては、恐怖と感動の二重攻撃で涙が止まりません‼️定かではありませんが、93便の目標はホワイトハウスだったと聞きます‼️93便の乗客たちが命を犠牲にしてホワイトハウスを守った‼️この事実をアメリカの大統領をはじめ政治家たちはどう受け止めているのでしょう・・・
闇の入り口
たしかニュースに触れたのは高校生の頃。
朝起きてみるとテレビでは、
悪夢の続きのような映像が繰り返し流されてた。
よくよく考えればアメリカサイドが発端となった暴力の連鎖は、
フセインの死亡で今のところおさまってんのかな。
本作の続きは「ゼロ・ダーク・サーティ」で、
その後は必ず「バイス」「THE REPORT」を見るのがおすすめ。
”西側”代表・アメリカ合衆国の深い深い闇が見られるはず。
実話際に起きた悲劇の物語
9.11でハイジャックされた4機のうち、唯一目標に到達できなかった飛行機の話。
歴史上の事実が映画によって知れる。本やニュースよりも、映画による理解で、より臨場感を持って自分の心にも刻まれる。
当時、この飛行機に乗っていた人の気持ちを考えると苦しくなる。
亡くなったすべての乗員乗客、そして9.11でお亡くなりになられたすべての人のご冥福をお祈り申し上げます。
2回観て2回とも泣いた
カメラワークや編集がドキュメンタリー風なのだけど、クライマックスにかけて狂気と興奮と絶望が加速する。
本編中BGMは一切なく、緊迫した会話、怒声、悲鳴、警告音が観ている者をその場にいるような錯覚に引き摺り込む。
最後、いつから鳴っていたのかBGMだけが静かに流れ、哀しみの余韻が押し寄せる。
史上最高のサスペンス but 黙祷
サスペンス、スリラー、ショッカー全て満点。
管制室と機内だけでここまでの緊迫感は驚異的です。
結末を覚えていても心臓バクバクです。
特に、突然発生した大惨事に情報錯綜、指示混乱のパニック状況を、観ている側にも何だかよくわからないように敢えて混乱を引き起こさせるような演出がリアリズム超ど級でした。
でも実話ですからね、映画としての素晴らしさを単に賞賛するだけでいいのかな? 黙祷
命をおもちゃにされた人達。
911事件で、目的地に唯一辿り着くことができなかった機体があった。
その機体の中で恐らく乗客達が必死に抵抗したと思われる内部の様子を再現したもの。
想像を超える恐怖の中での、乗客達の勇気。
20年経っても宗教問題が変わっていない現実。
死んだ人達の命が無駄にならない為にも色々な人達が見た方がいいと思った。
単なるドキュメンタリー映画ではありません 21世紀とは何か? 私達の文明の価値とは何か?まで問うているのです
2001年9月11日火曜日、
午前8時45分から10時半頃までの短時間にハイジャックされた4機の旅客機が次々とビルに激突し、1機は墜落しました
本作のタイトルは、その墜落した1機の便名ユナイテッド航空93便のこと
日本時間は夜の9時45分から11時半頃のこと
あなたはその時何をしていたでしょうか?
米国人なら誰もが鮮明にその時のことを思い出せるそうです
日本人でも思い出せる人は多いと思います
終電近い電車で疲れ果てて帰ってきてテレビの映像を見てまるで特撮映画だ!と驚愕したものでした
今日は2021年8月11日
あと1ヵ月でちょうど20年です
テレビの前で衝撃を受けた人、まだ子供だった人、まだ生まれても無かった世代の人もいることでしょう
もしかしたら、現地に居合わせた人もいるかもしれません
あれから何ヶ月もアメリカに入出国出来なくなったことも思いだしました
21世紀はこのような形で幕をあけたのです
本作の序盤はNYのおとなりニュージャージー州のニューアーク国際空港のシーンです
マンハッタンから車で30分くらいですから羽田みたいなもんです
8時発サンフランシスコ行き
日本なら大阪伊丹便みたいなもの
光景はどこの空港でもおなじみのありふれたもの
しかしこの便に乗り合わせた者は全員死ぬことを私達は事実として知っています
機材は757、日本の航空会社は採用してないので国内ではまず見かけない飛行機です
182人乗りなのに乗員乗客は44名しか搭乗してないのでガラガラです
5時間掛かるので、ガチのビジネス客は昼1時過ぎ着の便では仕事にならないのでもっと早朝の便に乗っているのでしょう
それが2021年の私達には、なんとも大昔のんびりした牧歌的光景に見えます
911、テロ戦争、コロナパンデミックを経て、私達の目にはもはや取り戻せない楽園の日々の光景に見えるのです
常に緊張にさらされて生きて行かねばならない時代に私達は置かれているのです
戦いは遠い外地ではなく
頭の上に突然降って墜ちるかもしれないのです
1982年、「第三の波」アルビン・トフラー
1992年、「歴史の終わり」フランシス・フクヤマ
1996年、「文明の衝突」サミュエル・P・ハンティントン
21世紀はこの3冊の著作でデザインされた世紀であると思います
前二つの本は、その後の世界がなる程その論説通りの展開を示し、21世紀の土台を形作っていきました
ところが最後の一冊の意味は単に文明の分類くらいの一般論の本にしか捉えていませんでした
しかしそれは21世紀の幕明けとともに、いきなり911として、こういう意味なのだ!と人類に教育を施したのでした
今もこの3冊が21世紀を支配していると思います
この3冊を真剣に読んだのは、中国人とイスラム教徒であったことが、いまならはっきりわかります
燃えて黒煙を上げ、やがて崩落していくWTC のニュース映像
ペンタゴンの突入映像
そして本作のユナイテッド93便が墜落したクレーター
雷鳴が轟いたかのように、21世紀とはこのような世紀であるのだ!との啓示をうけたものでした
私達のそれまでの文明が崩れ去っていく光景に、WTC の崩壊は自分の目には見えたのです
そしてさらにコロナ禍まで留めを刺すかのように襲いかかって来たのです
序盤の楽園のような日々を私達は取り戻せるのでしょうか?
誰もマスクなぞせずスキンシップを交わし、保安検査もそれなり程度の平安な日々
それを次世代に取り戻してあげる責任が、この911を目撃した私達の世代にはあるのです
単に話せば分かる
車座になって酒を飲み交わせば分かり合える
ナンセンス!
そんなナイーブなことは有り得ないことは、本作をみたなら誰もが分かると思います
これは文明の衝突そのものなのです
本作の乗客達のように、立ち向かって戦うしかないのです
私達は、いつかまたユナイテッド93に乗り合わせるかも知れません
それは自分であるかもしれません
あなたであるかも知れないのです
本作の乗客のように自分は勇気を持って戦いに参加できるのだろうか?
あなたはできますか?
座席の後ろに隠れてもなにも解決しないのです
ユナイテッド航空93便
2001年9月11日火曜日現地時間10時3分11秒
日本時間同日午後11時3分
ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外シャンクスヴィルの農地に真っ逆さまに猛速度で墜落
巨大なクレーターができたのです
ワシントンDCまであと200キロ
ホワイトハウスか議会議事堂に突入していたはずです
劇中の犯人のセリフの通り飛行機なら20分くらいの距離
自分達の命を救うための戦い
しかし文明を救う戦いであったのです
本当の英雄達です
ボーンアイデンティティシリーズのポール・グリーングラス監督作品
ボーン・スプレマシーとボーン・アルティメイタムの間に撮られた作品です
彼のドキュメンタリー映画出身の作風と、異様なまでのリアリティを追求した製作姿勢が作品の緊張感と現実感を圧倒的なまでに高めています
ジッロ・ポンテコルヴォ監督の1966年の「アルジェの戦い」の正統なネオリアリズモの系譜に連なる作品です
誠実な製作姿勢には心を打たれます
感動しました、しばらく動けなくなりました
DVD の特典映像に、本作の俳優何人かが、彼ら彼女たちが演じた本人の遺族を訪ねて交流しているものがあります
結構長いものですが絶対ご覧になるべきだと思います
単なるドキュメンタリー映画ではありません
21世紀とは何か?
私達の文明の価値とは何か?まで問うているのです
あの信じられない光景をTVで呆然と眺めてから、今日でもう6年。 思...
あの信じられない光景をTVで呆然と眺めてから、今日でもう6年。
思わず「これ映画じゃないよね? 現実だよね?」と確かめたのを覚えてる。
狙ったわけではないけれど、偶然昨日この映画を見た。
今でも謎が多く、さまざまな憶測が飛び交う911同時多発テロ。
その中で、英雄伝説のように語り継がれることになったUA93。
正直、もっと白ける内容(単なるヒーロー物語)かと思ってた。
見始めたら、釘付けになった。
数名の乗客にフォーカスしなかったこと
機内だけではなく、管制室や軍の状態も入れたこと、すべてのシーンを細かく切り分けて、混乱を表現したこと
これが正解だったのかもしれない。
この映画がどこまで機内の事実を描けているかは未知数だけれど、地上での動き、軍の動きは、結構現実に近かったのだろうと思う。
誰も想定できない事件だったのだろうが、「世界の警察」と豪語するアメリカの危機管理能力もこの程度のものか、と。
あの事件は、テロリストたちの狙いが余りに的確で、用意周到だったのだと、改めて寒気がした。
どんな軍事大国だろうと、どんな近代国家だろうと、すべてを管理することなど不可能で、穴だらけだ。
事実である事を覚悟していたのに涙が止まらない
たまたまそこに居合わせた普通の人々に起こった非現実的なフライト。見ている人間に「もしそこに居たら」と感情移入させるドキュメントタッチな映像、混乱に同化してしまう編集。
事実である事を覚悟して観賞したのに、作り手がその覚悟を超えていたのか、事実が想像を超えていたのか、涙が止まりません。
見ていられない。
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9.11のテロで唯一目標にたどり着かずに墜落したユナイテッド93の機内、管制塔、軍の様子を描いた話。
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撮影方法が手持ちカメラでその場の様子を撮影してるようなドキュメンタリーの手法で、見てる側も実際にその場にいるような体感がする。
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なので、後に起こるワールドトレードセンターへの自爆テロ、飛行機に乗る乗客達の行く末を知っているからこそ最初から胸が痛くて見ていられない。特に犯人グループが犯行を実行しようとする場面はどんな犯罪映画よりも緊迫感があった。
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今年公開された『フクシマ・フィフティ』と割と似てて、管制塔と軍の連携が取れてないのが、東電と政府の噛み合わない感じが思い出された。管制塔でハイジャックされてないと解決した機体について、軍部では同時刻にハイジャックされたという情報が入ってくる。
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未曾有の事態が起きた時、完璧な対応が取れる国なんてない。そうやって起きてしまったことから次へ進んでいく力がアメリカの方が強い。だからこそ2001年に起きたテロ事件のことをわずか5年後に公開できる。触れたくないことに触れないんじゃなくて、向き合うことで次に進めると思う次第です。
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福島の事故でも9年かかったし、地下鉄サリン事件については大きい規模で公開された映画はまだないので、私は今後に期待します。
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