素晴らしき哉、人生!のレビュー・感想・評価
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人間として生きる
もし「これはフィクションであって、現実はそんなに甘くない!」などとほざくひとがいたとして、彼は論外の極致であり、もはや生きる価値すらないと言えませう。
また「これは素晴らしいストーリーだ。本当に感動した」と言うひともズレている。
本質はそんなところにはありますまい。
むしろそんな境界はどうでもよい。
この作品を見ることによって、私たちが感ずるのは只のひとつしかない。「人生の素晴らしさ」であります。
むしろそれ以外に何を述べる必要がありませうか。いいや、全くありますまい。
とにかく人間なのだ。人間として生きることは素晴らしいと心の底から感じるのだ。他の生物など関係ない。人間はこんなにも素晴らしい。
人類の誇るべき映画遺産。
2016年、どうしても本作で始めたかった映画初めの一本。
事あるごとに引っ張り出し、VHSのころからそれはもう何度となく号泣したこの名作を銀幕で観られた喜び。
70年前に作られ、今も全く色あせない不変の「映画の教科書」。
当然技術的な古臭さは所々あるけれど。
そんなものを軽く吹き飛ばす映画の引力が凄まじい。
演出と、そして「物語り」(脚本とその運び)が如何に大切かを、何度観ても思い知らされる。
今回は企画上映のリバイバル、初見の方も多々いたかと思う。
その上で映画を語る際に、ぜひ心に物差しの基準点としておいて置いていただきたい人類の映画遺産的作品。
古き良き時代の典型的なアメリカ映画の代表作の一つ
人生を肯定的に考える、いい台詞の沢山詰まった素晴らしい映画でした。主人公が自殺未遂するほどまでに追いつめられる展開のストーリーですが、古き良き時代のアメリカ映画の典型的な軽さとコミカルの中にキリスト教的友愛精神を自然体でアピールするような映画でした。主人公(ジェームス・スチュアート)のどん欲な敵役に脚本で天罰が与えられるようだったら、本映画の評価は5点満点にしたと思います。
素晴らしい人生とは?
名作と名高いこの作品を、初めて鑑賞。
映像はとても古いけど、この映画が伝えたいメッセージは色あせることはないのだろう。
観終わったとき、とても清々しい気持ちになった。
時にはつまらなく、悲観的に思うこともある自分の人生、、、
しかし本作の主人公のように思いやりを忘れずにいれば、
実は周りに与えている良い影響は少なくない。
そんな人生はとても素晴らしい。
人生は、どれだけ人に与えることができたか、
自分を想い慕ってくれる人が周りにどれだけいるか、そんな当たり前だけれど大切なことで、素晴らしいかどうかが決まるのかな。
最後の大団円。
自分の人生も最後はあんな風に終えれたらな、と強く思った。
心温まる作品だった
クリスマスにみたい映画と紹介されていて、みた。男として夢を追い、思い通りに行かないことや、いろんな試練が訪れるが、周りの温かい支えで乗り越えていく。お金がなければ生きてはいけないが、愛があってこそのお金の価値は生まれるのだと思う。
いつも手元に置いておきたい作品!
何から書けば良いのでしょう。
本当に心温まる作品でした。「生きるってこんなに素晴らしいことなのか!」
今、この瞬間にも僕の中の何か(たぶん人生)が変わっている気がします。
映画って本当にスゴイです!人生を変えてしまうほどの力をもっています。名作は色褪せません。
この映画に出会えて良かった。ずっと手元に置いておきたい1本です。
ザッツ家族愛
アメリカの方々がクリスマスには決まって観るというこの作品ですが、とても幸せな気持ちにさせてくれました。脚本が素晴らしいっていうのかな、こういうのは。演出は、まぁね、っていう感じでしたかね?
家族や友達に囲まれている幸せをこんなにも素朴に描き、それを大事にし続けているところが、なんだかアメリカの強さを表しているような気がしますね。ただ、こういうストーリーを維持できなくなっているっていうところもまた、今の映画を考える上では、やっぱり重要なんですかね?
って色々と考えたくもなりますが、でもまぁ、家族で一緒にこれを観るという時間は、やっぱり素敵な時間だなと思いました。
人生は素晴らしい。
この映画は、人生のすばらしさや、人の心のあたたかさを感じさせてくれる素晴らしい作品です。これは、クリスマスにぴったりの作品だと私は、思います。この作品は、どんな人でも心が、温まる作品です。こんな人に勧めたくなるような作品をみたのは、始めてでした。
名作と呼ばれるのにはそれなりの理由があるものです
1946年アメリカ映画。130分。アメリカ映画の父、フランク・キャプラ監督の代表作中の代表作でございます。全米映画協会(AFI)によると、本作は数あるアメリカ映画の中で20位(ちなみに「スミス都へ行く」は26位)となっております。
内容は、夢を追おうとするごとに不慮の人生の出来事が起こり諦め続けてきた男の物語。彼は他界した父の後を継いで不動産会社の社長になるが、たえず強欲な町の権力者にいじめつづけられる。そんな彼は中年になったときにいよいよ絶望の淵に立たされクリスマスに自殺しようとするが、そこに天使が現れる。こんな按配でございます。
映画が始まってすぐに宇宙での天使たちの会話シーンがあるところなんかは、当時の映画からすればきっと荒唐無稽きわまりない描写だったと思います。そうやってあり得ない話を展開させていくのですが、それでも観ている者にとっては結構切実にうつる「ありえない話」なものになっているのです。
本作を観ると、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズをはじめとする多くのアメリカ映画が、この作品の影響をすごく受けているのが分かります。ジェームス・スチュワートのどじな演技はかなりの必見。
1946年製作という時代背景を考えても、本作はなんとも粋なメッセージ性を持った作品だったと想像します。語り継がれる作品というのは、それでいて時代の枠を超える力がある。そんなお手本(というのはおこがましいが)のような作品だと思いました。
クリスマスにぴったりの作品です。
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