ストリーマーズ　若き兵士たちの物語

舞台劇を映画化した本作は兵舎での密室劇としてロバート・アルトマンが前年に撮った『わが心のジミー・ディーン』と趣旨が同じような作りに思える。

戦場に駆り出される前の白人と黒人の兵士四人による会話劇から話の主軸はゲイか？ゲイじゃ無いか？口論からの予期せぬ展開へと、間にイカれた軍曹二人が突拍子もない行動ばかりで、物語の意味合いが難しく感じながらも単調な進み具合に飽きてしまう。

が、四人の会話劇による演技に魅了されながら集中して鑑賞出来たのはアルトマンによる演出が素晴らしく冴えているからなのか、主要登場人物六人がヴェネチアで男優賞を受賞しているのが凄い。