ソラリス
劇場公開日:2003年6月21日
解説
惑星ソラリスの探索宇宙船に乗る友人から助けを求める連絡を受け、船を訪れた精神科医ケルビン。彼はそこでかつて自殺した妻そっくりの存在に出会う。ケルビンはその存在と新たな関係を築こうとするのだが。原作はタルコフスキー監督の「惑星ソラリス」と同じ、ロシアのSF作家スタニスラフ・レムの同名小説。もとはジェームズ・キャメロンが映画化権を持っていたが「ソダーバーグなら」と監督を譲り、自ら製作に回った。
2002年製作/99分/アメリカ
原題:Solaris
配給:20世紀フォックス映画
スタッフ・キャスト
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ままならない人間関係が生み出す悔恨やしょんぼりした情感を、圧倒的に美しい映像詩に昇華させた傑作だと思う。暗喩としてはスパイク・ジョーンズの『かいじゅうたちのいるところ』が似ているかも知れない。
『惑星ソラリス』の最映画化ということで、SFファンもタルコフスキーファンも違うものを期待してしまっていたんじゃないかと想像するが、やるせさ、切なさ、そして生きている限り避けることのできない諦念みたいな哲学が、ちゃんとSF的設定と結びついている。
そして母なる大地に帰還しようとするタルコフスキーに比べて、むしろ無力さを突きつけられてもなお未知のものに向かおうとするソダーバーグ版のアプローチの方が、レムの原作の精神に近いと感じている。
ソダーバーグのミニマリストとしての作風から「思ってたのと違った」系の不平不満を生んでいるようにも思うが、ソダーバーグ自身すら「やりたいことと観客のバランスを考えると制作費を使いすぎた」と反省しており、誤解や批判はやむなしなのかも知れない。
しかし自分を含めてこの映画が好きな人間はむちゃくちゃ好きであり、バリー・ジェンキンスも熱狂的なファンらしい。もうカルト映画ってことでいいんで、この作品のあるがままがもっと届くべき人に認知されてほしい。
2023年2月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
全体的にキャスティングが良く、主演のジョージ・クルーニーはベストでは?
あの長ったらしかったオリジナルを、見事ショートカット。
驚愕のラストは、分かりずらくなってる…
ラストは、断然オリジナル。
それ以外は、コッチの方が好きです。
コッチを観て気に入ったら、オリジナルを観ても、いいかもです。
観てほしい傑作SFです。
2020年9月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
亡くした人との再会と関係の描き方はとてもユニークだけど、終わってみるとよく分からなかった。
2020年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
原作のソラリスは観たことが無く、製作がジェームズ・キャメロンということで鑑賞。
思ってた以上に難しかった。
世界観はSFだけど、中身はミステリー。
短めの本編の割には謎解きと伏線が物凄い勢いで進むから置いてかれそうになる。
謎解きに関しては『シックス・センス』並みの衝撃だけど、あまりにも間接的だから「ん?」ってなって観終わった後に納得し衝撃を受ける。
伏線は抽象的で分かりずらく、謎解きは間接的で、分かりずらい。もっと分かりやすくしてたら、どんでん返しが凄い映画として有名になりそう。