少林サッカー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

かつて人気サッカー選手だったが、今は雑用係になっているファンは、少林拳を愛する青年シンと出会い、ブロック塀を蹴り崩す彼の脚力を見込んで、サッカーを教え込む。シンは少林拳仲間を集めてチームを結成。一方、敵チームはハイテク・トレーニングと筋肉増強剤で試合に備えていた。「食神」「喜劇王」のチャウ・シンチーが香港アクションの技術の粋をサッカーに導入し、香港で空前の大ヒット、アメリカ公開も決定。

2001年製作/109分/香港
原題または英題:少林足球
配給:クロックワークス、ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2002年6月1日

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映画レビュー

5.0ワケワカランからこそ面白い

2024年8月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

久しぶりに観てみた。チャウ・シンチーがすごく若くてビックリしたけど、もう20年も前の作品なんだな。
初めて観たときは、そのぶっ飛びかげんに驚いたし、とにかく面白かった。改めて観てみてもやっぱり面白かった。

何が一番すごいかって、観る人に全く知性や知識を求めないことだ。
少林寺とは何なのか?知っている必要はない。サッカーのルールは?知っている必要はない。なんならサッカーが何か知っている必要すらない。
なぜならサッカーなどほとんどしていないに等しいからだ。

漫画の「アカギ」や「咲」で麻雀を知らなくても楽しめるらしいことや、「ヒカルの碁」で囲碁を知らなくても楽しめるらしいこと、その他、将棋漫画なども同様に楽しめるらしいこと、それらと同じで、サッカーを知らなくても面白いだろう事がすごい。
むしろサッカーのルールをちゃんと理解しているとドン引きするかもしれない。
なんせ、得点することよりも相手をぶちのめすことに重点が置かれているからね。

そんなわけで、ただただハチャメチャでバカらしく、そして面白い。
一応ストーリーはそれなりにちゃんとしているけれど、それ以外に「まとも」を求めてはいけない。まさにぶっ飛びエンターテイメント。

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つとみ

4.0ファンタジーサッカー

2024年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

単純

主人公(チャウ・シンチー)は少林拳の使い手だが、サッカーコーチに見出され、仲間を集めてサッカーチームを作る。
悪役のサッカーチームは強力なドーピングで肉体改造してくる。
よくぞこんなことが思いつくなぁ、とため息しきり。
あっけにとられながら楽しませてもらった。

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いやよセブン

4.5このスタッフと技術で『アストロ球団』を実写化してほしかったなぁ。

2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

肝心な導入部から、お話が無理なくは始まっていると思いました。
オープニングの15分。ここのツカミってホント大事。観続けるか止めようかは、ここで決めています。
メラビアンの法則みたいな。
私に合わない映画は、だいたいここで決まってしまいます。
面白いと思う映画は「早く本編入って!お話進めて!」と、待ち遠しくなります。
不要なまくらばかりを連ねて無駄なレビュー書いている私が見倣わなきゃなんですが。
というわけで、今回のまくらは、ここまで。
200文字でも、まくら書かなきゃ本題に入れないのが誰かさんの悪い癖です。

ちゃちゃっと本題に入りますね。
開始から、どんどん物語に引き込まれていきます。滑稽なまでに誇張されるアクションが最高です!
そしてこれ、私の大好きな「情けないオッサンの逆転活劇系」の映画じゃないですか!
でもね、ギャグシーンは思いっきりスベってるんですよね。これがもう少し洗練されていたらなぁ。
そうすると、香港映画の泥臭い魅力も半減しちゃうか。

観ている間ね、ずーーーーっと思っていたこと。それは、やしきたかじんさんがご出演だったってこと。←ウソ!ウソだよ!テキトーなこと言ってんじゃねーよ!…だって…あのサングラスの人…似てるんだもん。
もといです!このスタッフと技術で『アストロ球団』作ってほしかったなぁ。ってこと。
アストロの迫力と外連味の効かせ方って、まさに香港映画が一番得意とするところって思ったの。
「ジャコビニ流星打法!!」だとか「スカイラブ投法!!」だとか「殺人L字投法!!」だとか「超人守備!!」だとか、絶対に上手く再現できると思うの。宇野球一は、チャウ・シンチーそのまんまでいいと思うし。
初戦の反則チームとの闘いなんて、まんまvsビクトリー戦だったもの。「本当のサッカーは戦争なんだよ!」って台詞もまんまだもん。ビクトリー球団の「殺人野球」そのものだったもん。

でもね…香港映画の何が苦手って、お下劣さと衛生観念が非常に劣悪なところなんだなぁ。
いともたやすく土下座して足で頭を踏ませるとか…薄汚れたブリーフ一丁姿で命乞いして敵の薄汚れた白ブリーフを頭に被っちゃうとか…顔の周りにハエをたからせるとか…見てらんないよ…
ムイちゃんも可愛いのに、顔中にあばたなんて描いちゃって、かわいそうだよ…
饅頭入れる鍋に直にコイン入れて渡すとかなぁ。まな板の上に雑巾みたいな靴を叩きつけるとかなぁ。
鷲掴みにしてムシャムシャ食べてるスナックを顔中にベタベタこびり付かせるとかなぁ。ボロ靴の甲に落ちた生卵をズルズル貪るとかなぁ。かわいこちゃんの物だと言え、饅頭の生地に涙混ぜるとかなぁ。落ちてた饅頭を躊躇なく食べちゃうとかなぁ。(°ଳ°)オエーってなりますもん。ちょっと勘弁してほしい。

でもね、お話自体はやっぱりめーっちゃ面白いの。
敵役含めて、それぞれの個性あふれるキャラの見せ場たっぷりだから。ありえねー特撮と共に、外連味たっぷりに描かれていたから。
あの特撮って絶対にアストロ向きなの。もっと言えば、アストロを作るために生まれたような技術だって思ったの。
惜しむらくは、その機会をとっくの昔に逸してるってこと。原作漫画の連載終了からすでに50年近くも経っているし。TVドラマ版の方ですら20年経ってるんだもんなぁ。

シンとファンの出会いのシーンが伏線となっていて、ラストのハッピーエンドに活かされていたことが、爽やかな締めだったです。

いかにもカンフー映画らしい、力強くてチャイナテイスト満点の音楽も大変よかったです。

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共感した! 10件)
野球十兵衛、

4.0このバタ臭ささも含めて

2024年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

チャウ・シンチー作品の味なんだよね。

チャウ・シンチーの名を世に広めた、サッカーと少林拳という、リアルワールドでは某国のケンカサッカーを揶揄するときに使われる表現の元となったコメディタッチのスポーツ映画。

黄金の右脚と呼ばれたかつての名選手ファンが、ある試合中の事故をきっかけにその右脚を負傷し引退、今では強豪サッカークラブの雑用担当として雇われていたが、自らのサッカーチームを持つため街で見かけた少林拳の達人シンをサッカーにスカウトする。

一方のシンも少林拳を世に普及する夢があり、シンとファンは共闘、シンのかつての兄弟弟子を誘うものの、今の生活で精一杯の兄弟弟子たちは興味を示さない。しかし、今の生活に忸怩たる思いのある兄弟弟子たちはシンの誘いに応えてサッカーの練習を始める。

全編通して軽いノリ、過剰な演出、今風に考えると若干のコンプラ違反もチラホラな感じの、ちょっとオールドスタイルな香港映画のフォーマットをうまく今風にアレンジしている感じ。ジャッキー・チェンの蛇拳とか酔拳に近いノリかと思う。

だから、それが鼻についちゃうとちょっと観てられない、でもそれをオモローってなれる人はめちゃエンジョイできるかも。私はモロに蛇拳・酔拳世代なので無問題。逆にティーンエイジャーの子供達には、やや胸焼け演出だったみたい。悪役ハンのチャチャチャあたりで、うげーってなってた。分からんでもない…

でも、めちゃ面白いよ!
兄弟弟子たちのそれぞれの持ち味が今の姿とのギャップもあってブッ飛んでいる。軽業のはずがめちゃ重量級だったり、鋼鉄の体やのにボールまで吸い付けたり、どーなっとんの?と思う技の数々。

彼らの最初の試合は、札付きのワル集団チームと。
途中までラフプレーでボッコボコにされるも、そこからの覚醒シーンがなかなかの胸熱シーン。

全編ほぼ悪ふざけ、だけどいらん事考えずにシンプルに楽しめる古き良き香港映画様式をエンジョイできる映画だった。ハマる人にはハマるはず。

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ハルクマール