情婦のレビュー・感想・評価
全49件中、41~49件目を表示
50年前の"大どんでん返し"
1957年の作品で白黒映画である。本当に昔の作品で見るのをちょっと拒む人もいるかもしれない。しかしそれは勿体無い。この時代にこのクオリティーは素晴らしい。この映画の見所はラストの大どんでん返し。ラストはまさに手のひらで転がされているようだった。ひっくり返され、驚くとまたひっくり返される。まったくよくできてるなぁと感心する。まさに名作とも言えるだろう。あとなぜ邦題が情婦なのかわからない。話は法廷の話だがかなりわかりやすい。そして主人公のキャラがいい。エンドクレジットでーこの映画をご覧になっていない方々のためにも結末は決してお話にならないようにーと出る。まさに大どんでん返しをアピールしてるいる。それでも騙される。ちょっと笑えるシーンもあり伏線も見事。50年前の映画でこのクオリティーがあることに驚きを隠せない。本当の真実とは何か是非映画をみて確認してほしい。
二転三転、映画脚本のお手本
金持ちの老未亡人が殺され、犯人として逮捕された男。無実を主張し、妻ならアリバイを証明出来ると言う。が、証言台に立った妻は…!
アガサ・クリスティの短編小説を映画化したビリー・ワイルダー監督の1957年の作品。
いつぞやの映画誌で映画脚本のお手本として紹介されたが、言うまでもなく面白い!
エンディングでネタバレ禁止のナレーション付く為、内容に深く触れる事は出来ず。
見てて思ったのは、「ゴーン・ガール」は少なからず本作の影響を受けているな、と。
このまま「ゴーン・ガール」路線かと思ったら、最後に一捻り。
弁護側と検察側の丁々発止のやり取り、二転三転する法廷劇、妻の思惑、そして驚きの結末まで、伏線も張られ、全く飽きない。
また、病み上がりのベテラン弁護士と付き添い看護婦のコミカルな掛け合いがワイルダーらしく、唯一の和み。
ベテラン弁護士役のチャールズ・ロートンが名演。
付き添い看護婦役エルザ・ランチェスターとは実の夫婦で、絶妙な掛け合いはその為か!
無実を主張する容疑者役のタイロン・パワーの熱演もさることながら、その妻役マレーネ・ディートリッヒのクールビューティーさにゾクゾクする。
恥ずかしながら初見…と思っていたら、序盤の弁護士と看護婦の掛け合いや「キスしたい?」に見覚えあり、初見でない事に気付いた。
いやはや、歳は取りたくないもんだ(笑)
騙された、騙されました!
レビューできませんね^^;
うわっ!騙された!!
これだけしか言えません。評価がものすごく高かったので観たのですが、驚きの連続。アガサ・クリスティの原作が基になっているらしく、そっちもきっと面白いんだろうな…
「さすがビリー・ワイルダー監督!」と心の中で叫びました。
何も前情報なしに、一度は観てほしい大傑作です!!
映画ってホントこれ
キャラ立ち、テンポ、配役、シナリオ、何をとっても申し分ない。
筆舌に尽くしがたい。
それでも敢えて言うなら、これこそがエンターテインメントだと思うし、アメリカ映画がホントの意味でちゃんと映画を作っていたという時代のちゃんとした映画ということになるんだろう。
ビリー・ワイルダーの大傑作。
でもなぜこの映画が今出来ないのだろう。
それがとても不思議でならない。
どんなキャラクターのひとつひとつ誰をとっても無駄な役者がいない。
それが最後の場所に向かってキラキラとして動いてゆく。
素晴らしすぎてもう何もいえない。
法廷劇とはつゆ知らず
ネット上のあちこちでオススメ情報を探して、評価が高いのを映画コムのチェックインで登録し、機会があれば観るようにしてるんですが、タイトルからの思い込みがあり法廷劇であることに驚きました。なぜこんな邦題に?
途中でなんとなくどんでん返し臭がしたので、結末が予想できてしまいましたが、良く出来てます。さすがアガサクリスティ。
圧巻っっ!!!! 強烈っっ!!!!
圧巻っっ!!!! 強烈っっ!!!! 嗚呼、またしても名作に出会ってしまった…!!!!
名匠 Billy Wilder 監督の傑作に今更ながら初めまして(笑) 1957作品だからなのか、はたまた Billy Wilder 監督の手腕が凄まじ過ぎるからなのか、観客の一体感が圧倒的。あの、「志村~、後ろ~!!」みたいな(違うか/笑)。
兎に角!!、挿話一つ、表情一つで、話の筋と言うか、登場人物の人となり と言うか、完全に Billy Wilder の思惑に翻弄される自分、そして我々 観客がいる。機知に富んだ humor にニヤリとさせられ、秘められた悪巧みを疑い、計り知れない悪に震え上がり、真っ直ぐな心意気に目頭が熱くなる。しかも、それだけの要素が盛り込まれているのにも関わらず、語り口は単純明解、軽妙洒脱。こうなると、もう何処迄も のめり込むのみ。
物語の鍵となる曲者を見事な円熟の怪演で魅せた Marlene Dietrich が脳裏に焼き付いて離れない。
結末は誰にも話されませんよう。
未だに邦題が物議を醸している、法廷サスペンス劇の金字塔。
ロートン、パワー、ディートリッヒ、ランチェスター、総てが名演。
ここまで計算し尽されたサスペンスも素晴らしいが、ワイルダーは
淡々と仕掛ける。初観で騙され、次回で納得、何度観ても絶妙。
ディートリッヒの美脚に惑わされず、登場人物に目を凝らしていくと
伏線が幾つも張られていたことが分かる。台詞も聞き逃さずに。
ビリーワイルダーは映画の職人
過去のBS放送を録画したもので観ました。 この映画も映画を知り尽くしているビリーワイルダーの見事な職人芸と感じました。金持ちの未亡人をパトロンにした男の未亡人殺人事件嫌疑をめぐって、心臓に爆弾を抱える老獪弁護士の法廷闘争劇が展開されます。ワイルダー監督のことですから、各所にユーモアも配置されていますが、結末予測のどんでん返しがあったりして、最後まで引っ張ってゆきます。時間の経つのも忘れる面白い映画でした。 マレーネ・ディートリヒや主任弁護士役のチャールズ・ロートンの演技も良かった。どこかにも書いてありましたが、確かに題名が「情婦」というのはビーリーワイルダーものとしては誤解されて損しているような気がします。原作がアガサクリスティだということも知りませんでした。 本格的推理劇でもあります。 減点1は、繰り返し観るほどの映画ではないと思うから。
全49件中、41~49件目を表示