情婦のレビュー・感想・評価
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映画史上に残る、法廷サスペンスの傑作だ。
老弁護士ウィルフリッド卿は、未亡人殺しの容疑者レナードを担当する。彼の妻でドイツ人のクリスチーネは、検察側の証人として、レナードに不利な証言をする、、、。
夫を守るはずの妻による、不可解で崩しようが無い証言。その先に、とんでもない仕掛け、大きな裏切り、衝撃的な結末が待っている。『検察側の証人』の映画化だが、アガサ・クリスティ作品の映画化の中でも、最高傑作の1つだ。
悪女を演じたマレーネ・ディートリヒ、弁護士役チャールズ・ロートン、レナード役タイロン・パワーと、登場人物も実に魅力的。同種のジャンルを決定づけたような、映画史上に残る法廷スリラーだ。
ビリー・ワイルダー監督が、ユーモアとウィットを考慮して翻案し、巧みな筋書きと明快な会話で、実に分かりやすく、退屈することなく描き切った、法廷サスペンスの傑作だ。
終盤に出てきた証拠で話が持っていかれる
中盤くらいまではよくある法廷ものという感じでストーリーが進む。終盤で被告の妻による偽証により、どんでん返しが来て驚かされる。しかし個人的にはそれ以上の印象はなかった。
被告の妻による偽証で裁判の行方が大きく変わるが、素人の小手先の細工で、はたして紛争解決のプロである法曹を、実際に騙せるものなのか疑問がある。また、中盤まで散々証人喚問をしたり弁護士が弁論をしたりしたのに、終盤に出てきた証拠により、話が全て持っていかれる。そのため、途中までの証人喚問や弁論が、判決を下すのに結局あまり意味を成していない気がする。以上の理由により、個人的にはそこまで面白く感じなかった。
途中で全て分かりました
不連続殺人事件に似てるからです。 調べてみたら 不連続殺人事件は アガサクリスティのこの原作のちょいパクリでした。そうだったのか・・坂口安吾、情けな・・どうりで主人公がポワロっぽかったわけだ・・
でもこの映画、楽しめました。面白かったです。 主人公のシチュエーションとかキャラとか物語のテンポ、わき役たちの妙・・ 全てよくキレてました。最後がちょっとおかしなことになりかけたけど最後の最後でうまくまとめたところも良かったです。これだけ推理小説が発達した現代でも楽しめるなんて なんて素晴らしいことでしょうか!
良くないのは邦題だけですな。情けな。
初めて観る人は幸せだ‼️
この映画について語る事は、全てがネタバレになってしまいます。この映画のドンデン返しに比べたら「シックスセンス」など足元にも及びません。それぐらい観る者の眼を釘付けにし、翻弄させ、驚かせた映画は映画史上においても唯一無二。天才ビリーワイルダー監督に拍手‼️
結末を言うな と言うから何も話せない
マレーネ・ディートリヒの『ダミオ!』って『この野郎、呪ってやる』と訳されるが、多分汚い言葉何でしょうね。ヒヤリング駄目なんで、残念。
迫力ある。この時、マレーネ・ディートリッヒは55歳。かっこいいですね。
こんな役をやれるのは、マレーネ・ディートリッヒだけかもしれない。
ツマラン。
名作の誉れ今もゆえ30年振りに再見。
初見時より尚ツマラン。
台詞偏重で情感薄く、捻りの為の捻り、演技も映像も何処か扁平。
無駄が無いと言うより拙速。
年をとっても沁みんものは沁みん、と知ったのが収穫っちゃ収穫。
観たことない人はぜひ観てください
本当に名作中の名作。最近はこれ観てない人も多くて寂しい、、、
ビリーワイルダー作品は、今見ても面白いものがたくさんあります。
その中でもこれは、本当に素晴らしい。
原作が素晴らしいのももちろんですが、やはりビリーワイルダーが持つ脚本の力を土台にしているからこそ出来た作品ではないでしょうか。
どちらが欠けてもこのような素晴らしい作品にはならなかったと思います。
今観ても色褪せない作品です。
マレーネさんの魅力
アガサ・クリスティの作品に一時期はまった時観た映画。
観終わった瞬間「えー!」と初めて声が出た。
どんでん返し作品の中ではユージュアルに続き私の中では1番!
まだこの作品越える映画に会ってない。それほど驚きと感銘受けた。
その中でもマレーネさんの演技はどの作品も魅力的。
かの映画を機にマレーネさんの作品を観始めたくらい素晴らしい女優さん。
特に流し目が魅力的(*^^*)
スレちまった悲しみに(字足らず)
初回鑑賞時、まさかの、ディートリッヒがタイロンを最後刺すシーンが(たぶん機械の都合なんだけど)飛ばされまして。ディートリッヒだけ偽証罪で捕まってタイロンは無罪放免かよー、スッキリしねーな、なんてモヤモヤしてましたが、昨夜ためしにもう一度再生して、やっとちょっと納得しました(笑)
クリスティは、ポワロが好き。オリエント急行~は読んだ。
ワイルダーは(マニアックだが)「あなただけ今晩は」そしてメジャーどこの「麗しのサブリナ」とか… (他にも観てるはずなんだけど思い出せない、、)
法廷劇でありながら、弁護士役のチャールズ・ロートン?を中心に随所でクスリと笑わせる小粋な脚本は、さすがワイルダーですね。
と言ってもまぁ古いし、前半はけっこう冗長で眠気を誘われるところはありますが。
葉巻と酒をこよなく愛する弁護士。ぬるいココアで薬飲むのもどうかと思うが、酒で薬飲んだら駄目!!しかも公判中!!(笑)
喜ぶべきか否か、私、騙されなかったんですよね、ディートリッヒの悪女演技に。悪女ってテイで出てきた人が最後まで悪女っていう展開(こと)もなかろう、などと疑ってかかる癖が、もはやついている。
親曰く、現代人はスレてるらしい(哀)
それより、手紙を売り付ける女。あっちはまんまと騙されました(笑)あれディートリッヒだったんですね。
要約するとこの話って、「従軍経験もある純朴なイギリス男がドライで狡猾なドイツ女に騙されたかと思いきや、どっちかと言うと逆だった」的な話やね、、
おー、どんでん返しの元祖か❓‼️
クライムサスペンス、法廷劇の見事などんでん返し、驚愕。
これはわからない、ある意味、シツクスセンス以上の見事さ、種類は違うが。
結末、どんでん返しがまた裏返り、なるほど、そうきたか、で、イライラ感は残らない。
脚本とセリフが最高。
昔の映画も良いもんです。
内容は触れません、映画ファンなら、是非。
昭和の学生時代になんばの南海通りにある地下の映画館
で観たのが最初。その映画館は今はなくなってる。以来何度か観ているが、クリスティの原作の良さもさることながら、ビリーワイルダーの脚色で弁護士と看護婦が 半ば主役となり、二人の掛け合い漫才が映画を面白くしている。
短編の原作には登場人物の細かなキャラ設定はここまでなされていない。また、何度もドラマ化もされているが、本作品を超えるものはないだろう。どんでん返しがさらに加わっているし。何度観ても結末知ってても、面白い。
マレーネ・ディートリッヒほど「悪女」の似合う女優もなかなかいない
アガサ・クリスティ作は、読もうと思えば読めるプロットなんだけど、エンターテインメントとして素晴らしい。
登場人物ひとりひとりのキャラも立ってて、モノクロなのもちょうどいい。
気持ちよく騙されました(笑)
いやぁ、よくできた作品でした!個人的には、どんでん返しの名作として有名な「スティング」よりも断然おもしろいなと感じました。
ちょっと天然な好青年、無感情で冷酷な仮面妻、陥れられて無実の罪に問われる被告、別夫とよりを戻すために被告を陥れようとする検察側の証人、作品冒頭から積み上げてきたこれら人物像が、ラスト15分で全て覆る展開は、見事でした。いかにも裏がありそうなクリスティーナの存在に引っ張られて、(そのクリスティーナに裏の裏があったのも驚きでしたが、)ヴォールの裏の顔に全く目がいきませんでした。なかなか秀逸なミスリード、見事に騙されました。
偉そうで毒舌だけれども、少し子供っぽいウィルフレッド卿、けちょんけちょんに言われても全くへこたれない看護婦など、キャラクターも個性的で、会話劇としても楽しめました。
マレーネ・ディートリッヒの美しい脚
アガサ・クリスティ作品ならではの皮肉屋的会話が
辛辣で面白い。
マレーネ・ディートリッヒの身のこなしが美しい。
DNA鑑定必須の今、推理小説家は大変なのでは?
と考えてしまいました。
NHK - BSを録画にて鑑賞
これぞまさしく、どんでん返しの醍醐味
"プレミアムシネマ" で鑑賞(字幕)。
原作(検察側の証人)は未読です。
エンドロールのナレーションで、本作のネタバレ厳禁を要請されましたので、多くを語ることは致しません。
二転三転する事件にハラハラして、驚愕の結末までノンストップ。予想だにしなかった真相に見事してやられました。ミステリーには騙される爽快感が欠かせないと思いました。
ミステリーの面白さだけでなく、個々のキャラクターも個性的で、さすがアガサ・クリスティー原作だなぁ、と…。毒舌弁護士とピーチク看護師のやり取りにクスリとさせられました。
事件の鍵を握る被告人の妻を演じたマレーネ・ディートリッヒのクール・ビューティーさに魅了されてしまいました。
名前は知っていましたが、出演している作品を観たのは今回が初めてでした。良妻か悪女か。見事に惑わされました。
※修正(2023/06/08)
どんでん返し系は結構好きでよく観てるから、予想できちゃうだろうな・...
どんでん返し系は結構好きでよく観てるから、予想できちゃうだろうな・・・と思ってたら、まさかの結末だった。自分もまだまだだな、と同時にこれ50年代の映画だよね??当時の人たちが約70年後の現代の人達まで驚かせるって、改めて凄いことだなあ。
騙されても快感が押し寄せるミステリー映画の傑作
アガサ・クリスティとビリー・ワイルダーが生んだ映画の宝物。ミステリアスに登場するマレーネ・デートリッヒの唯一無二の存在感。この謎の女性に翻弄されながら着実にタイロン・パワーを擁護する巨体の老弁護士チャールズ・ロートンの貫禄の演技力、ヒッチコックに勝るとも劣らない演出技巧を披露するビリー・ワイルダーと、すべてがラストのどんでん返しの為に練られ精緻に組み立てられたミステリーの傑作品。演技巧者ではないタイロン・パワーまで名演を残す。デートリッヒは「間諜X27」に並ぶ代表作。負い目を持つ年上の美しき人妻、この難役を他に誰が演じられよう。最後、アットと騙された観客が、結果的に被告人デートリッヒの証人になれる、本編の語り口の巧さ。お見事です。
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