情婦のレビュー・感想・評価
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【”検察側の証人”エンドクレジットで「結末を決して口外しないように」と流れるので、一言。二転三転する展開は逸品の法廷劇である。】
■裕福な未亡人エミリー・フレンチ(ノーマ・ヴァーデン)が殺害される事件が発生し、腕利きの老弁護士・ウィルフリッド卿(チャールズ・ロートン)は彼女に取り入った商人で容疑者になったレナード・ボール(タイロン・パワー)から弁護の依頼を受ける。
裁判が始まり、検察側の証人としてレナードの妻・クリスチーネ・ヘルム(マレーネ・ディートリッヒ)が出廷する。
そこで彼女は状況証拠から圧倒的に不利であったレナード・ボールとの関係を口にするのであった。
それは、彼女にはドイツにオットー・ヘルムという夫が居たが、ドイツを出るためにレナード・ボールと重婚して、国を出た事や、検察が証拠としていたレナード・ボールの有罪証拠を認めるのであった。
だが、何故か腑に落ちない顔で自宅に戻ったウィルフリッド卿に、駅から電話が入りそこに赴くと、ある女が居て彼に手紙を渡すのであった。
◆感想
・序盤、中盤まではユーモア風味もある展開である。特に太ったウィルフリッド卿を気遣う看護婦プリムソル(エルザ・ランチェスター)との遣り取りや、階段を自動昇降機で上がったり下がったりする卿の姿など。
・レナードの妻・クリスチーネ・ヘルムを演じたマレーネ・ディートリッヒの、法廷での凛とした姿が、今作で描かれる事件の鍵となる所も、実に上手いし、二転三転するストーリー展開を支えていると思うのである。
<アガサ・クリスティーの今作の原作となった短編”検察側の証人”は、読んでいないのであるが、それ故にラストの展開はヤラレタ作品である。
それと共に、ビリー・ワイルダー監督の手腕には毎回驚かされるばかりなのである。>
映画史上に残る、法廷サスペンスの傑作だ。
老弁護士ウィルフリッド卿は、未亡人殺しの容疑者レナードを担当する。彼の妻でドイツ人のクリスチーネは、検察側の証人として、レナードに不利な証言をする、、、。
夫を守るはずの妻による、不可解で崩しようが無い証言。その先に、とんでもない仕掛け、大きな裏切り、衝撃的な結末が待っている。『検察側の証人』の映画化だが、アガサ・クリスティ作品の映画化の中でも、最高傑作の1つだ。
悪女を演じたマレーネ・ディートリヒ、弁護士役チャールズ・ロートン、レナード役タイロン・パワーと、登場人物も実に魅力的。同種のジャンルを決定づけたような、映画史上に残る法廷スリラーだ。
ビリー・ワイルダー監督が、ユーモアとウィットを考慮して翻案し、巧みな筋書きと明快な会話で、実に分かりやすく、退屈することなく描き切った、法廷サスペンスの傑作だ。
終盤に出てきた証拠で話が持っていかれる
途中で全て分かりました
初めて観る人は幸せだ‼️
結末を言うな と言うから何も話せない
マレーネ・ディートリヒの『ダミオ!』って『この野郎、呪ってやる』と訳されるが、多分汚い言葉何でしょうね。ヒヤリング駄目なんで、残念。
迫力ある。この時、マレーネ・ディートリッヒは55歳。かっこいいですね。
こんな役をやれるのは、マレーネ・ディートリッヒだけかもしれない。
ツマラン。
観たことない人はぜひ観てください
マレーネさんの魅力
スレちまった悲しみに(字足らず)
初回鑑賞時、まさかの、ディートリッヒがタイロンを最後刺すシーンが(たぶん機械の都合なんだけど)飛ばされまして。ディートリッヒだけ偽証罪で捕まってタイロンは無罪放免かよー、スッキリしねーな、なんてモヤモヤしてましたが、昨夜ためしにもう一度再生して、やっとちょっと納得しました(笑)
クリスティは、ポワロが好き。オリエント急行~は読んだ。
ワイルダーは(マニアックだが)「あなただけ今晩は」そしてメジャーどこの「麗しのサブリナ」とか… (他にも観てるはずなんだけど思い出せない、、)
法廷劇でありながら、弁護士役のチャールズ・ロートン?を中心に随所でクスリと笑わせる小粋な脚本は、さすがワイルダーですね。
と言ってもまぁ古いし、前半はけっこう冗長で眠気を誘われるところはありますが。
葉巻と酒をこよなく愛する弁護士。ぬるいココアで薬飲むのもどうかと思うが、酒で薬飲んだら駄目!!しかも公判中!!(笑)
喜ぶべきか否か、私、騙されなかったんですよね、ディートリッヒの悪女演技に。悪女ってテイで出てきた人が最後まで悪女っていう展開(こと)もなかろう、などと疑ってかかる癖が、もはやついている。
親曰く、現代人はスレてるらしい(哀)
それより、手紙を売り付ける女。あっちはまんまと騙されました(笑)あれディートリッヒだったんですね。
要約するとこの話って、「従軍経験もある純朴なイギリス男がドライで狡猾なドイツ女に騙されたかと思いきや、どっちかと言うと逆だった」的な話やね、、
おー、どんでん返しの元祖か❓‼️
昭和の学生時代になんばの南海通りにある地下の映画館
気持ちよく騙されました(笑)
いやぁ、よくできた作品でした!個人的には、どんでん返しの名作として有名な「スティング」よりも断然おもしろいなと感じました。
ちょっと天然な好青年、無感情で冷酷な仮面妻、陥れられて無実の罪に問われる被告、別夫とよりを戻すために被告を陥れようとする検察側の証人、作品冒頭から積み上げてきたこれら人物像が、ラスト15分で全て覆る展開は、見事でした。いかにも裏がありそうなクリスティーナの存在に引っ張られて、(そのクリスティーナに裏の裏があったのも驚きでしたが、)ヴォールの裏の顔に全く目がいきませんでした。なかなか秀逸なミスリード、見事に騙されました。
偉そうで毒舌だけれども、少し子供っぽいウィルフレッド卿、けちょんけちょんに言われても全くへこたれない看護婦など、キャラクターも個性的で、会話劇としても楽しめました。
マレーネ・ディートリッヒの美しい脚
これぞまさしく、どんでん返しの醍醐味
"プレミアムシネマ" で鑑賞(字幕)。
原作(検察側の証人)は未読です。
エンドロールのナレーションで、本作のネタバレ厳禁を要請されましたので、多くを語ることは致しません。
二転三転する事件にハラハラして、驚愕の結末までノンストップ。予想だにしなかった真相に見事してやられました。ミステリーには騙される爽快感が欠かせないと思いました。
ミステリーの面白さだけでなく、個々のキャラクターも個性的で、さすがアガサ・クリスティー原作だなぁ、と…。毒舌弁護士とピーチク看護師のやり取りにクスリとさせられました。
事件の鍵を握る被告人の妻を演じたマレーネ・ディートリッヒのクール・ビューティーさに魅了されてしまいました。
名前は知っていましたが、出演している作品を観たのは今回が初めてでした。良妻か悪女か。見事に惑わされました。
※修正(2023/06/08)
どんでん返し系は結構好きでよく観てるから、予想できちゃうだろうな・...
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