メメントのレビュー・感想・評価
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Memento Mori
私が今まで観た映画で最も衝撃を受けました。この作品は実に奇想天外であると同時に監督自身も奇想天外である。この作品で私はクリストファー・ノーラン監督の大ファンになりました。今までになかった斬新な映画で「いったい今どれくらい時間がたったのか?」など思わせられる。だがこれも監督の策略。とても些細なことまで実は再現されていて私は1日に3回も観ました。監督の独特な味がありそれでもって記憶の曖昧さや記憶というものへの考え方。とてもすばらしい。
短期記憶喪失の疑似体験!
おもしろい!これはやられた!
逆回しの冒頭シーンから掴みはバッチリ。
ただのお洒落な演出かと思いきや、本編の展開を示してるわけですね。
* * * * * この先は核心部分には触れていませんが、多少のネタバレありです * * * * *
主人公のレナードは、ある事件をきっかけに短い記憶がなくなる記憶障害になってしまっていて
記憶代わりの「ポラロイド写真」と「メモ」を頼りに事件の犯人を追っています。
(おかげで体中が「メモ」だらけ…)
物語はいきなり結末の場面からスタート。
衝撃的な結末を起点に、時系列を断片的に区切りながらさかのぼって見せることで、
観ているほうは主人公の視点に近い感覚でストーリーに入り込みます。
それと平行して間々に差し込まれるモノクロの回想(?)シーン。
こちらは物語のポイントとなる「サミー」の話を軸にしながら時系列に沿って進行していくのですが、
2つの話がある1点で交差し…見えてきたのは…
目の前にいるのは敵か見方か。
ストーリーが進む(戻る?)につれて入り乱れる登場人物たち。
例えるなら1本の時間軸を真ん中から上に半分に折り返した状態で
最初と最後から平行して重なったコマ切れの物語を交互に観ている感じ…
う~んわかりづらい…
とにかく発想が凄いです。
低予算で作られたというのは観た後で知りましたが、
少ない登場人物で丁寧に作りこまれたこういう脚本は作り手の熱さが伝わってきます。
おすすめはDVD特典の「もうひとつのメメント」と題されたリバースシークエンス版。
DVDならではのチャプターを時間軸に沿って並べ直してあるバージョンになっていて
本編を見終わった後に観ると気付かなかった細かな伏線まで良く分かります。
これは今までになくおもしろい特典でした。
是非DVDで観てみてください。
※他サイトより転載(投稿日:2008/02/20)
最大の魅力は10分しか記憶が持たない症状を経験することだ
この映画の最大の魅力は、時間を一定時間ごとにさかのぼるような構造になっている。それゆえ、時間を遡る形の映画の方法に戸惑い、難解に感じてしまう方もいるかもしれない。
でもそれは、10分しか記憶が持たないという主人公の症状を経験するような映画になっていることである。
そこに気づいたとき、なんてすばらしい映画なんだと思った。
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