メメントのレビュー・感想・評価
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マインドファック⇔リンチ
最近の「ピエロがお前を嘲笑う」を観て、「ファイト・クラブ」を観直して、「ユージュアル・サスペクツ」を観てからの「メメント」 ここのところマインドファック映画にはまっているのだが、この映画は上に挙げたどれとも少し違っている。最後に種明かしがあるところは同じだけれど、構成はもっと入り組んでいる。デヴィット・リンチの映画の様でもある マインドファック映画はちゃんと種を明かして、「なるほど!そういうことだったのか!」てさせる、そこが面白み。 デヴィット・リンチ映画は「え!どういうこと?こういうこと?いや、こういうことか!いや、でもそうするとここは……。でもなんか面白かったなあ」ていう面白み。 どちらも好きだけど、もう一度観たくなる映画ってのは私の場合には後者の方である。 誰かが「デヴィット・リンチ映画と村上春樹の小説世界は似ている」と言っていたことを、上の文を書きながら思い出した。 確かに。やっと腑に落ちた。
名作
時系列を変えて、視聴者の興味をひく作品はたくさんありますが、ここまで丁寧に作られ、かつしっかりラストに繋がる作品は他に無いと思います。 多くの映画を観ましたが、この作品のインパクトはかなりでかかったです。
2回は観たい!!
これほど話しの展開が特殊な映画は初めて見た。 話しの進め方が特殊なゆえに混乱してしまい、結局何が起こったのかわからなくなってしまうかもしれない。 だが、一回観て理解出来なかった人は二回観て理解を深めると、この映画の真の面白さが分かるはずだ。
逆再生映画!
妻を殺された男(ガイ・ピアース)が、犯人を捜すために奔走するのだが 彼には決定的に欠けているものがあった。 彼は病気のため10分間しか記憶が保てないのだ。 その為、身体にタトゥーを入れ 忘れないように注意深く犯人を追うのだが・・・。 人の記憶って、本当にいい加減なのは実験で実証済み。 主人公は記憶力がかけていることで記録に頼り、 そして真実に辿り着くことが出来るのだけど 彼はそこで真実を知り愕然とするという・・・ 本当に良く出来てる作品ですね。 さすがノーラン! どんでん返しの神でしょうかw
最高の編集遊びやんけ!
時間遡りの見せ方は、記憶が10分しか保てないレニーに感情移入させるのに、最高の編集だと思う。 見る側が「え?なぜこうなった」という状態がまさにレニーの心境なのだから笑 で、なぜここまで混乱するのかというと、遡りと進行形の白黒シーンも交えるからだろう。 これは監督の意地悪さを感じます笑 いくら細かに記録しても、記憶ほど信頼出来るものはないんだと痛感。 記録なんて記した人のその時の感情でなんぼでも捏造できるのだから。
なんかスッキリしない
時間を遡りながらと言うのは、例えるなら、小説を最後の章から一章節ずつ戻りながら読む感じです。 この映画は、終盤(順送りで言う序盤)に秘密が隠されているので、そこを推理し、整理しながら観る映画でした。 めっちゃ疲れます。 時間が戻るパターンを掴むまではチンプンカンプンかもしれません(^_^;) 眠たい時は不向きですね。 Blu-rayの特典映像に順送りが入ってたら良かったんですが、それもなく、チャプターで指定しながら時系列で観るのもめんどくさかったので気になるエピソードや細かい設定は見直しませんでした。 面白い技法だとは思うけど、もう一回見直そうとまでは思えなかったのが残念です。 ストーリーや登場人物に、色々と疑問や不自然さが残るので、内容はイマイチ。 遡りながらのストーリー解明に、観る側の負けん気をくすぐる作品かな。
映画「メメント」の感想
クリストファーノーランの一風変わった映画で、妻を殺した犯人を追いかける男のお話です。 主人公が短期間しか記憶できない障害を持つので、映画の構成もその主人公に合わせて、場面ごとに主人公が記憶を無くしてしまいます。 そして、最初の場面から過去に戻る構成により、少しづつ真相に近づいていく感覚はとても面白かったです。 やがて、他人だけが記憶障害を利用していただけでなく、自分自身もまた記憶障害を利用していたこと、妻の死の真相から逃げていたことが明らかになります。 主人公は新たなジョンGを探すのか、写真にメモを残すのか。絶望的な気持ちになります。
深い。
「メメント」観てみました。難しかった。
これは時間軸をずらせている、とは解るのでその目安を探す…私は主人公の頬の傷、割れたジャガーの窓ガラスに注目してみました。
頬の傷ずーっと付きっぱなし(笑)つまり全部逆回し。そりゃないぜセニョ〜ル。「インセプション」観て耐性がついていたので良かった。
楽しくも疲れる作品ありがとうございました。
絶対おすすめ!···ネタバレはないです。
怖そうで今まで見る気がしなかったけど、これは見て正解だった。特筆すべきはもちろん構成の斬新さでしょう。10分前のことを忘れてしまう=10分間しか記憶が持たない男が、妻をレイプし殺した犯人に復讐する、というストーリー。何といきなり復讐を遂げるシーンから始まる!つまり、映画は時間を遡るように進み、見ている観客にもその直前に起こったことが分からない、という主人公の記憶喪失の疑似体験をさせるということ。そしてラスト(事の起こり、つまり真実)シーンでのこの設定の使い方も上手すぎる。 ···映画の中に有名なネタバレシーンがありますが、そんなに気にしなくていいと思います、とにかく楽しんで思いっきり騙されちゃえば。そもそもあの時間軸に自分の頭を合わせるのに時間かかりますし。 面白かった。すごく新鮮な映画体験でした。絶対おすすめ。
小説を読んでいるかのような
最初から結末がわかってるのに、最後まで理由がわからない!全部見てもまだわからない(笑)
なんで!?え!!と、口に出してしまうほど引き込まれて考えて夢中になれる映画だった。
映画というひとつの娯楽でここまで頭を使って楽しめる作品はそうそう無い。
BGMがほぼ無く、主人公の低い淡々とした声が心地よく静かに観れる。考える作業に無駄なものを入れない。時間軸を少しずつ巻き戻して行くので自分の頭の中で繋げていく作業がパズルのようで面白い。1回目見て、考察読んで、2回目リバースシークエンス見て、細かい所が繋がって何回も楽しめる。
全体的に演技が上手い!
インシュリン注射を打つサニーと奥さんの表情がもう、涙が出そうになった。
表情ひとつでもう台詞なんていらない、充分伝わる。少しの表情で物語が出来ていてそこに気づくとぞくっとする。
やっぱりノーランが大好き。これからも彼の映画をリアルタイムで追える、同じ時代に生きててよかった。
もしかしてこれがメメント
面白い。内容の割りに娯楽性は低く、そこはさすがNolan監督というところ、知的な作品。しかしだからこそテンポのよい展開ながら長く感じる人も出てくると思います。 そして最後まで観ても完全に理解しきれないかもしれません。DVDの特典に時系列版というのが入っているのでそれを観てみるのがいいかも。 Mementoというのは形見やお土産のこと。最後まで観て初めてわかりますが、まるで体中のタトゥーのこと。恐らくはひとつずつ増えているのでは?
真実は?
誰が本当のことを言っているのか嘘をついているのか、良いやつなのか悪いやつなのか観るにつれてどんどんわからなくなって、それを見抜こうと見入った作品でした。 一回観ただけじゃ頭に?がいっぱいで解説に頼ることですんごくすっきりしました。 観直もできるDVDで観て正解だと思った作品でした。
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