花様年華のレビュー・感想・評価
全77件中、61~77件目を表示
最高!
まるで覗き見をしているようなカメラ手法に、鑑賞者は否が応でも背徳感を煽られる。そして紫煙で煙ったような切ない映像。なんとも艶めかしくも色っぽい。
あと一歩を踏み出さない大人の恋に痺れた。
襟の高い細身のチャイナドレスがこの上なく美しい。細くてしなやかな長い首と背筋、腰、腕。アップにした豊かな黒髪とイヤリング。もう、大人の女の心意気そのものである。
(それは当時の香港の心意気そのものかもしれない。)
それが、カーテンや花瓶とマッチしたシーンの美しさは溜息しかない。
さてさて。
昨今のリモートワーク。正面顔との対面は、用事を済ますだけならいいけれど、「横顔」や「間合い」から生まれる「うつろい」「あいまい」「色気」がなくなっているのではないか。こんな映画を見ると、画面の真ん中に本人がいるのが、実に無味乾燥に思えてくる。
焦らしのエロス炸裂 もうヘロヘロ
2000年のウォン・カーウァイ監督映画。1962年の香港が舞台。レトロな雰囲気に酔いしれました。
配偶者と愛人に似たようなお土産を買ってしまう。罪悪感を少しでも和らげようとする身から出た錆なのか。経験ある人、結構いるんじゃないですか?しかし、お隣さん同士なんだからもう少し気を付けてくださいな。その当人は映像には出てこないのがとても凝っている。
ブエノスアイレスと同時上映(二本立て)で観賞。どちらもトニー・レオン主演ですが、こちらのほうは3年以上後の撮影のためか、トニー・レオンの目がガレッジセールのゴリさんに似てるなぁと気になりすぎでした。トニー・レオンは本作品でカンヌ国際映画祭の主演男優賞。えー、そんなにいい演技?ただマギー・チャンのお色気に、にやけが押さえきれないようにしか見えなかったけど。
汚い古いアパートに住んでいて、お隣同士。間取りが日本人にはよくわからない。大家さんが麻雀に誘う誘う。地下にある食堂と階段、建物の壁が舞台のほとんど。演劇みたいにおしゃれ。雨ばっか降らせる。階段をあがってゆくマギー・チャンのお尻がオイラには堪らない。
繰り返される音楽がいいんだけど、あれだけ繰り返されると最後のほうは笑ってしまう。
マギー・チャン。あの顔で、あのスタイル。襟の高いチャイナドレスのエロさ。ファッションショーのように毎回絵柄が変わる。
連続小説の連載を勝ち取って、執筆の為と偽り、別の部屋を借りる。楽し過ぎる合瀬に決まっていると思いますよ。赤いカーテンがイヤラし過ぎる。
「私たちは潔白」「でも、世間は不倫だと決めつけるから、人目を避けたのさ」
誰が信じるかい❗
あほらしくて見てられんわ。オイラは1分も持たない。チャンに触れずにはいられない。
カンボジアの遺跡まで行って、鳥の巣穴に向かって喋る。土でふさぐ。ヤドリギみたいな草付き。 秘密は墓場まで持ってゆく? そこまで凝らなくてもいいよ。充分冗長だよ。お腹いっぱい、胸いっぱい。
お気に入りはチャンが旦那を問い詰める予行演習。最初はあたかも修羅場がとうとう来たかと思わせるカメラアングル。見せるじゃありませんか。それだけ親密なふたりがやってない訳がないけど、粋な映画に脱帽。単なる肉体関係以上に淫靡で猥褻。
多分 多分 多分 ヘブン
ユニコーンの、ウルトラヘブンスーパーマイルドという曲で奥田民生が 多分 多分 多分 と歌っている。
多分 多分 多分がつまり、この映画の中で流れるキサス キサス キサスに当たる。
多分こうなんじゃないかなと観客の想像に委ねる作品だ。
不倫は褒められたことじゃないし、妻や夫に不倫されて悲しいからって自分たちが不倫するのはどうなのよと葛藤しつつも恋に落ちてしまう。
もどかしい感じが美しい映像とワルツの三拍子に乗せて耽美的に描かれていく。
妻や夫の顔は出てこない。
キスシーンも出てこない。
ましてや裸にもならない。
タクシーでもたれかかった後はどうなのよ?というところも雲の切れ間からうっすら見える程度の描写から想像するしかない。
あくまでも多分なんだけど、墓場まで持っていかねばならない秘めた恋をしたんだな。
誰にも言えないから王様の耳はロバの耳!的に穴に向かって、わざわざカンボジアで、こっそり言うしかないんだな。
多分なんだけど別れた後に生まれた息子が誰の子かってことは、想像出来てしまうけど、あえてそれは明かさない。
秘すれば花。
花様年華のタイトルが示すように、素晴らしい時期って短い。
後から振り返ることができる素敵な思い出がある人はその瞬間の花のような思い出だけで残りの人生生きていけるのだ。
赤、紅、緋 せつなくて苦しい
チガウ、チガウ、チガウ、何度も見た映画なのに別の映画のようだった。チガウ、映像が色と音の濃厚さが。「何を」でなくて「どんな風に」。今までの自分の理解が浅薄なことがわかった。誰?どこ?役割と会話、時間軸という層が塗られてそのまた上に別の層が塗られて混ぜて混ざったという映画だった。色彩がクリアなのでマギーの黒髪もトニーのポマード髪も一筋一筋が美しく輝いていた。4Kだからよく見えたのか、二人の各配偶者の後ろ姿や髪型や声をはっきり認識できた。二人がステーキ食べる場面が肉々してワイルドで多分この時二人は美味しくモリモリ食したんだろうと微笑ましかった。アンディ・ラウと違ってトニーの耳は小ぶりだった。マギーは握り箸だった、可愛いかった。電話と大写しの時計はドキドキする小道具だった。トニーはずっと左薬指に結婚指輪してたけれど、マギーは左中指に繊細でおしゃれな指輪をしていた。マギーのチャイナドレスは全て右脇ファスナーだった。着るのは大変だけれど背中シルエットがそれで美しくなる。マギーチャンのヘアメイクも完璧。私の宝物映画。(2022.8.30. 映画館)
ーーーーーーーー
台詞が極限まで削り取られているから少しのことばと電話越しの無言が饒舌だと感じてしまう程に濃厚でした。マギーの衣装が素敵で目を奪われた。チャイナドレスって襟が高いんだ、ほっそりとした長い首のマギーは本当に美しく着こなしていた。柄も布も季節に合わせられる感じで日本の着物みたい。トニーはポマードつけた短髪に白シャツとタイで60年代の男の色気満載でした。そして二人の目と手がすべて。トニー、目だけでもう最高の演技でした。
二人の練習シーンが良かった。一つ目は夫の浮気を問い詰める練習、夫役はトニー・レオン。二つ目は互いの配偶者がどんな会話をきっかけに親しくなったかの想像練習。三つ目は彼と別れる練習。一つ目と三つ目の練習の後で、マギー・チャンは泣いてしまう。練習なのに…。三つ目の後の涙が一番悲しかった。美しくて本当にかわいらしかった。
タクシーの中で自分の肩に相手が頭をもたれさせるがままにして手まで繋いだらもう伝わりあってしまうでしょう。トニーはアンコールワットで木に見立てた岩の隙間に無言の声を絞り出して秘密を囁いて土と草でその隙間を埋めた。トニー・レオン良すぎです。訴えるような眼差しが素敵すぎでした。
音楽も濃厚、チェロがとても効果的だった。カーウァイ監督の映画にはスペイン語の歌がとても似合う。疲れている時は重いけど元気であれば何度も見ることができる映画です。
おまけ:一人だけの夕飯だったら気軽に屋台に行って麺類などを持参の容器に入れてもらってという食生活はコンビニエンス!プラスチック使わなーい!でとてもいいと思いました。共同キッチンはいい部分もあり面倒な部分もあり。香港映画の食事場面とても好きです。
セリフなんていらない
トニー・レオン扮するチャンの妻、マギー・チャン扮するチャウ夫人の夫が不倫するわけなのですが、両者とも顔を見せません。それだけに二人に感情移入させることができました。
チャンは常に訴えかけるような眼差しでチャウを見つめるのだが、彼女は必ず目をそらしてしまいます。時代背景が現代とは違う60年代、お互いのパートナーと同じように不倫することができずにいることにイライラさせられます。時代が現代だとこんなストーリーは作れませんよねぇ。
それにしてもトニー・レオンの演技力が素晴らしかった。台詞が要らないくらいに目が訴えてました。だから、エンディングも遠景じゃなくレオンをアップにするだけでもっと素晴らしい映画になったと思う。
大人の雰囲気
大人の雰囲気です。
撮り方や音楽、主役2人の感じ。
マギーチャンの衣装が素敵です。
先に不倫を始めたそれぞれの妻夫は顔を出しません。
夫を問い詰める練習、別れる練習をする場面でチャン(妻)は泣いてしまう。印象的だった。
一線は越えたくないとチャンは言っていたがその場合もやはり不倫なのだろうか?という気もした。恋してるという感じ。手を繋ぐだけだがすごく色っぽかった。
ただゆったりとして大きく何かが起きる事はないことで「長いなぁ」とか思ったり、ぼーっとしてきて「この賃貸のシステムどうなってんだろう?どこで麻雀してる?」とか「それどんな料理だろ」とか雑念が浮かんだ自分は芸術センスが無いんだと思った。笑
キサス キサス キサス スクリーンの中でラジオから流れてくる曲って...
キサス キサス キサス スクリーンの中でラジオから流れてくる曲ってなんて、叙情的なんでしょう!
やっとみた「花様年華」このラジオから流れるのは、”キサス キサス キサス”その悲しい色気のある曲に心を奪われる。切ない話でどっしりと重くのしかかるが、女性の優雅な動きと、チャイナドレスの上質な生地とフォルムが目に美しく、画面から目が離せない。
30年代のラテンブームを知る人なら、耳になれた曲じゃないかと思う程の有名な曲らしい、この「キサス キサス キサス」男性の問いかけに、女性はたぶんとしか返さないという歌詞だそう。届かない思いを想像して、ますます切なくなる。
切ない気持ちを、脳内麻薬切れとさっさと片付けずに、たまには浸るのも良いかもしれない。
美
ため息が出るほど美しい映画でした。そして、セクシーな映画。
まず、主演のマギー・チャンが美しすぎる。愁いをたたえた儚い美貌。折れそうに華奢な身体を包むチャイナドレスの美しさ。その美しさを逃すまい、と映像があらゆる角度からマギー・チャンをとらえており、これがまたどの角度からでもその角度が持つ美しさが映し出される。
ここまでに美という文字を7回も使っていますが、美しいんだからしょうがない。美とは何か、と問われた時、「花様年華のマギー・チャン」とこれからは答えることにします。
本作のマギー・チャンは外側も極上に美しいけれど、その美の本質は内面というか彼女の態度にあると思います。人妻である彼女は、隣人トニー・レオンに恋しますが、一線を越えません。恋しくて恋しくてたまらないのに、越えない!この態度が彼女に気品を与えるのです。
この気品こそがセクシー!滲み出る妖艶さ。恋心を律しようとする色気がすごいです。気品こそが究極の官能美なのでは、と感じました。
それはトニー・レオンにも言えること。はじめはマギー・チャンの手を握ろうと頑張ったレオン氏だが拒否られ、そこから彼もストイックモードにシフトチェンジ。新聞に連載する小説を一緒に書こう、と誘って2人で小説を書き始めます。
ストイックに体に触れず、でも心では共同作業を始める2人。この、身を焦がす欲望に耐えながらも心では触れ合う関係、めちゃくちゃセクシーです。くぅ〜、最高!
小説の登場人物のロールプレイをしている最中にマギー・チャンの感情が決壊するシーンは、ホントたまらなかったです。美しすぎてため息でた。これは究極の恋物語だ、と直観しましたね。
そしてそしてそして…恋が熱く燃え上がった2人は結局どうなる?結ばれたのか否か、一見曖昧にみせる結末の描き方もとても美しくセクシーだと感じました。しかし、よくよく観るとかなり丁寧に伏線が張られているような印象です。
終幕近くにある、カンボジアにおけるレオン氏の一見唐突な行動も、少し前の何気ない会話が説明しているように思えます。
(溜まったものを穴に叫んで埋める?的なセリフ)
個人的には2人は結ばれ、マギー・チャンの子の父はレオン氏だと推察します。まぁ、そんな伏線なんちゃらよりも、あのタクシーで手を握り合った2人が結ばれなくてどーするッッ!とも言えますが。
映画の技巧としても、極めて洗練された美しさを持った作品ではないでしょうか。同時上映されている「欲望の翼」は映画的洗練さに欠けており、本作を観た後だとあれは習作だったな、なんて感じます。
本来はもう少し脂っこく胃にもたれるような作品が好みですが
(直近だとスリー・ビルボードとか)
充分に記憶に残る観応えある映画だったな、と思います。
こんな繊細で美しい映画を撮ったのが、香港のおじさんというのもまたスゲー。世界中で言われていることですが、ウォン・カーウァイおじさん天才すぎるね。
良かったんだけど、ラストがよくわからない。
なんでカンボジアでラストなん?遺跡のシーンの意図がわからない!!!!
1966年の香港でチャウさんが間借りしていたアパートへ挨拶に行ったところまでは、わたし的には完璧だったのに!気持ちよーく「恋のムード」に酔えていたのに!
2018年の一本目は京都シネマ名画リレー(会員500円)にて花様年華を見ました。ウォンカーウァイ監督作です。トニーレオンがまたしてもかわいく、マギーチャンも大変美しく、音楽と映像も素敵でうっとり、そしてむずむず面白く観ました。
チャン妻のチャイナドレス姿がとても美しいです。腰の括れ、階段を上がる後姿で目を引くのは左右に揺れるお尻。すらっとした長い首。綺麗だった。
不倫しているチャン夫とチャウ妻は姿を見せません。後姿か声だけ。何故か殆ど家にいない彼らが先に浮気し、その悲しみを共有するうちにチャン妻とチャウ夫も惹かれ合うというお話。
大きな部屋を持つ家族が一室をチャン夫妻に貸すというシステムにはびっくりしました。台所は共用で日本土産の炊飯器にみんな盛り上がります。
風邪をひいたら黒胡麻汁粉が欲しいとか、ちまきは食べ過ぎると便秘になるとか、お弁当みたいなの持って屋台で夕食買ってくるとか食生活周りの文化も興味深く。
互いの伴侶がどうやって誘い合ったかを数パターン考えて再現してみたり、チャン夫を問い詰める練習をしてみたり、可笑しなふれ合いに和みます。
シンガポールのチャウ夫の部屋にチャン妻が勝手に忍び込みピンクの女物のスリッパを持ち去った?あれはチャウ夫の想像?
わからないことも多いけれどもそれも楽しめるんです。カンボジアが現れる迄は。
なんでカンボジアにチャウ夫はいったんでしょうか?穴に草えおはめ込んだのがチャウ夫?
あれの意味は何よ?わっかんなーーーーい、となりました。
チャン妻の子供は誰の子なんでしょうね。チャン夫はどこ行ったんでしょうね。
とにかくトニーレオン
トニーレオンがひたすらかっこいい。前半でふらっと廊下を歩くだけでかっこいい
ラストコーションとちがって、こんなにプラトニックだったんだねえ
赤いカーテンやチャイナドレス床のタイルなど鮮やかな色と模様が楽しめる。
bestiaでみて、雨の音の表現が際立っていた
ウォンカーウァイは電話好きだなあ。
現代だったらスマホをどう扱うのかな?
しかしあのカンボジアは???
記憶からも抜け落ちていた
中華系の人たちはシンガポールくらいなら気軽に転職できるのか。たくましいしいつもごはんはおいしそう。
ウォンカーウァイが好きなレストランや屋台知りたい
美しい映像
ウォン・カーウァイの天使の涙が大好きでした。あの頃みたウォン・カーウァイの映画はとてもクールで斬新で、言葉であらわせない魅力にあふれていました。
上映当時にこの映画も映画館でみましたが、まだ不倫がよくわからない年齢だった事もあり、ストーリーは記憶になく美しい映像とクールすぎるチャイナドレスだけが鮮明に記憶に残っていました。
改めて見直しましたが、どんな終わりだったかいっさい記憶にない理由がわかりました。互いの配偶者は一切登場しない単調なプラトニック不倫。不倫のドロドロ感のない、キスシーンさえない不倫ドラマ。主人公の二人と同居してるほのぼのとした別家族の目を盗みながら進行するプラトニック不倫はさながら、団地の隣同士の家に住む高校生の恋愛を彷彿させます。とっても単調です。いや、今時の高校生のほうがもっとあれこれありますね。
人によってはとても退屈かもしれません。
王家衛梁朝偉最高再認識
展開遅くてシーンの繋がりもコマ切れで、正直眠いのに、画面の綺麗さに目が離せなくて魅入ってしまった。
結局すれ違いで会えないとことか、ブエノスアイレスっぽい。ブエノスアイレスはまだ希望に満ちたかんじもあったけど、こっちはひたすら気怠くてやるせない。大人の恋ってやつなのか。
危うい雰囲気と主演二人の色気、王家衛独特の綺麗な画面、人生の儚さみたいなものを楽しんだ…
そしてトニーレオンはやはりアジア1セクシーやと思う…
けだるい雰囲気の中に潜む不安と寂しさと恋心
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
はっきりとした出来事を見せるのではなく、漠然とした不安や想いといった感情を場面場面に散りばめて雰囲気を作り出す手法が上手い。けだるい雰囲気の中に終始チャイナドレス姿の女が寂しさと艶かしさを感じさせ、芸術的な映像美として残る。なかなか物語が動かないうえに具体的な描写がないので退屈しそうなものだけど、感情を表す雰囲気作りが巧みなために退屈の手前で留まっている。
ところでこの当時の香港女性はチャイナドレスを日常的に着ているものなのだろうか。自分が21世紀に香港に行ったときはさっぱりいなかったが。
煙草の煙に揺らめく官能
何の前情報もなしに鑑賞しましたので、しばらくして本題が見えて来ました。
不倫している伴侶達の素顔をはっきり映さない代わりに、浮気される当人達については繰り返される音楽とスローモーションや静止画を使い、大人の心の揺れをじっくり描写して行きます。
まるで撮影のように、本番とリハーサルを行う2人…。恋愛とは、結局やり直しが効かないということを最後悟ったのでしょうか。
既婚者の秘めた恋愛は、どこにも漏れてはならない神秘なのだということでしょうか。
よく分からない所もあって飽きそうなのに飽きないのは、監督の腕ですね。
孤独な人妻の美しい佇まいが印象に残りました。
あと爆買いの文化的背景も、ほんの少し垣間見えました。
映像が美しい
映像が綺麗
チャイナドレス美女はみてて退屈しない
ただ、ストーリーがけっこう単調…
W不倫ファンタジー映画ってかんじ
ドロドロしてないのはよかったです
ラストはちょっとよくわからなかったので
解説などをよまないと謎でした
英語のタイトルは「In the Moon for Love」
2000年香港映画。98分。2010年48本目の作品。好きな映画監督といえば、ルコント、コーエン兄弟、そしてウォン・カー・ウァイ。本作はウァイ監督の代表作であり、主演を務めたトニー・レオンがアジア人として初めてカンヌの男優賞を取ったとか。
内容は;
1,お互いに伴侶をもつ男女がアパートの隣人になる。
2, そして、お互いにそれぞれの伴侶が不倫をしていることを知る。
3,2人の距離はどんどんと縮まっていく。
本作のテーマは「秘密」。その秘密とは男女の性関係を軸にした、禁断の思いや事実、現実、その他諸々。秘密が明るみになって運良く同時に不幸に陥った2人は、つかずはなれずの関係を保ちながら性の交わりを結ぶことなく、じれったく、そしてたゆたうように目的もなく関係を続けていく。
男は女の秘密を知ろうとし、女はかたくなにその内なる秘密を守っていく。そんな2人が向かえるあの結末は果たして幸せだったのか、それとも不幸せだったのか。性の興奮をはじらうかのようなため息が作品の至る所に聞こえ、そのあまりにも大人な色気にうっとりとしてしまうような作品。
世の中の常識という契りに縛られながらも、息を押し殺しながら、許されざる関係に進もうとする衝動とやりきれなさ、そしてちょっと危険な安堵感が凝縮した98分。まるで月の美しさに見とれたような作品でした。
じつは、これ、既に5回は観ています。
秘すれば花。。。。
ダメな人はダメでしょう、この映画。
私は大好きなのですが、勧めた知人はたちどころに眠ってしまったそうです。
マギーチャンのチャイナドレス姿を見るだけでも価値あります。
それくらい、タイトなチャイナドレス姿が艶やかで、本当の
チャイナドレスの魅力が分かる映画です。
映画は叙情詩のように淡々と進んでいきます。
淡々と進むからこそ、主人公たちの心の内面の如何ともしがたい
ものを勝手に感じてしまったりして、相当ナルシストな映画だと
思います。
でも、アジアの色気はどんなもんじゃいって誇らしい気分に
なれる作品でもあります。
全77件中、61~77件目を表示