「焦らしのエロス炸裂 もうヘロヘロ」花様年華 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
焦らしのエロス炸裂 もうヘロヘロ
2000年のウォン・カーウァイ監督映画。1962年の香港が舞台。レトロな雰囲気に酔いしれました。
配偶者と愛人に似たようなお土産を買ってしまう。罪悪感を少しでも和らげようとする身から出た錆なのか。経験ある人、結構いるんじゃないですか?しかし、お隣さん同士なんだからもう少し気を付けてくださいな。その当人は映像には出てこないのがとても凝っている。
ブエノスアイレスと同時上映(二本立て)で観賞。どちらもトニー・レオン主演ですが、こちらのほうは3年以上後の撮影のためか、トニー・レオンの目がガレッジセールのゴリさんに似てるなぁと気になりすぎでした。トニー・レオンは本作品でカンヌ国際映画祭の主演男優賞。えー、そんなにいい演技?ただマギー・チャンのお色気に、にやけが押さえきれないようにしか見えなかったけど。
汚い古いアパートに住んでいて、お隣同士。間取りが日本人にはよくわからない。大家さんが麻雀に誘う誘う。地下にある食堂と階段、建物の壁が舞台のほとんど。演劇みたいにおしゃれ。雨ばっか降らせる。階段をあがってゆくマギー・チャンのお尻がオイラには堪らない。
繰り返される音楽がいいんだけど、あれだけ繰り返されると最後のほうは笑ってしまう。
マギー・チャン。あの顔で、あのスタイル。襟の高いチャイナドレスのエロさ。ファッションショーのように毎回絵柄が変わる。
連続小説の連載を勝ち取って、執筆の為と偽り、別の部屋を借りる。楽し過ぎる合瀬に決まっていると思いますよ。赤いカーテンがイヤラし過ぎる。
「私たちは潔白」「でも、世間は不倫だと決めつけるから、人目を避けたのさ」
誰が信じるかい❗
あほらしくて見てられんわ。オイラは1分も持たない。チャンに触れずにはいられない。
カンボジアの遺跡まで行って、鳥の巣穴に向かって喋る。土でふさぐ。ヤドリギみたいな草付き。 秘密は墓場まで持ってゆく? そこまで凝らなくてもいいよ。充分冗長だよ。お腹いっぱい、胸いっぱい。
お気に入りはチャンが旦那を問い詰める予行演習。最初はあたかも修羅場がとうとう来たかと思わせるカメラアングル。見せるじゃありませんか。それだけ親密なふたりがやってない訳がないけど、粋な映画に脱帽。単なる肉体関係以上に淫靡で猥褻。