「アルツハイマー」アイリス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アルツハイマー
クリックして本文を読む
自由と幸福がテーマが持ち味のアイリス。小説、随筆などイギリス文芸界で最高のレディとされてきた。やがて、アルツハイマー病が彼女を蝕んで、夫ジョンは静かに見守り愛し続ける。『きみに読む物語』を見たあとでは、純愛を感じられない夫婦ではあるが、老いてようやく「君を独り占めできた」と語るジョンに哀愁を感じてしまう。
アイリスにとってみればジョンは最良の伴侶であると感じるが、ジョンにとってみれば、寝言で他の男の名前が出る辛さがある。肉体は他の男に取られても精神は一つ・・・と考えてもみたが、アルツハイマーにかかると記憶は新しいことから消えてゆく。こんな悲しい話があろうか。夫婦でありながら、アイリスには過去の男の記憶が強烈に甦るはずである。
セックスに関する自由が、老後になってから災いとなる不幸を思うと、結婚前に何人の男と付き合ったのかが重要なことにも思えてくる・・・何も感動できない不思議な映画だった。ケイト・ウィンスレットのヌードを見れただけ良かった。ちょっと太っていたけど・・・
コメントする