上海ルージュ

劇場公開日:1996年5月3日

解説・あらすじ

「紅いコーリャン」「菊豆」「秋菊の物語」に続き、チャン・イーモウとコン・リーがタッグを組んだ都会派活劇。リーはこれまでのイーモウ作品に見られる耐え忍ぶ農村の女性とは違い、派手な衣装に身を包む歌姫を演じる。1930年代、シュイシェン少年は叔父に連れられマフィアのタンのもとへ。そこで、タンの情婦チンバオの召使いになる。華やかな世界に隠された、裏切りや対立組織の抗争が少年の目前で繰り広げられる。

1995年製作/109分/中国・フランス合作
原題または英題:揺啊揺、揺到外婆橋 Shanghai Triad
配給:KUZUIエンタープライズ
劇場公開日:1996年5月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第53回 ゴールデングローブ賞(1996年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第48回 カンヌ国際映画祭(1995年)

受賞

コンペティション部門
フランス映画高等技術委員会グランプリ リュイ・ユエ ブルーノ・パティン オリビエ・キャバサ

出品

コンペティション部門
出品作品 チャン・イーモウ
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映画レビュー

4.5 チャン・イーモウ&コン・リー、一旦最後のコンビ作

2025年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

カワイイ

チャン・イーモウ監督の『秋菊の物語』の次作である『活きる』は何らかの事情で日本公開がだいぶ遅れ、その次の本作が先に日本公開された。

1930年代の上海ギャングのボスの愛人であるクラブの歌姫を主人公とした映画で、赤(紅)を基調とした映像など『紅夢』以前に戻ったような作風に僕は「これこれ! この作風だよ!」と喜んだんだが、チャン・イーモウ自身は撮影途中で目指すべき方向性がわからなくなったとのことで失敗作と認識しているようだ。まあ確かに『紅夢』などに内容が少々似ていて、常に新しいものを求めるタイプのチャン・イーモウには新味に欠ける作品に感じられたのかもしれない。

ただ僕としてはチャン・イーモウとコン・リーのコンビに求める最も好きなところが詰まった映画であり、特にこの頃のコン・リーが最も得意とした同情すべき側面を有した微妙な性質の悪女という人物像を過不足なく演じているのが本当に大満足だった。その他の登場人物のキャラクターとそれを演じる俳優たちも文句の付けようがないほどのハマり役で、非常に満足した出来でした。

なお、それまで公私ともに二人三脚と言える形でコンビ作を送り出してきたチャン・イーモウとコン・リーは、一旦この映画を最後として別々の道を歩むことになる。2人のプライベートな関係が終わりを告げたためと言われる。2人の不倫関係(チャン・イーモウには妻〈前妻〉子がいた)は当時は公然の秘密で日本のファンの間でも有名だったが、ファンとしてはそんなことよりも2人のコンビ解消のほうが重大なニュースでした。その後、2人はそれぞれに自身の新たな方向性を見出すため、しばらく苦心の年月を過ごすことになる。

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バラージ

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Jさん
2020年7月5日
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J