I am Sam アイ・アム・サムのレビュー・感想・評価
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人生は障害だらけ
冒頭、女性ホームレスの逃走に驚く。
両親と比べてかなり知能が高そうな娘がそれでもサムを必要とする姿と出来ることを精一杯やって娘に愛情を注ぐ父親。
昨今の日本ではすぐに悪いイメージのニュース沙汰でサムにバッシングが集中しそうだが、作品では裁判になる。
作品としては、甘く作られた感はあるがその甘さこそがこの作品の良さと思う。
この内容でただただ厳しい現実を突きつけるだけの内容なら誰が観たいと思うだろう。
出てくる様々な問題を抱えた人たちが、それでも「こう在りたい」と支え合う姿は、心の琴線に触れる。
ビートルズの歌が流れてくるだけで、つい思い出す作品になります。
最高
愛、父とは、普通とは
今まで見た映画の中で1番良かった
2時間ほどで150回くらい泣いた
7歳くらいの知能しか持たないサムには、成長していくルーシーの教科書も理解できなくなっていくし、同じことを繰り返したり、パニックになったり、場違いな場所で騒いでしまったり、関係ないことを言ったり、、、上げればきりがない、問題の多さ
客観的に見ても、サムにルーシーを親として育てる能力があるのかと言われれば、ルーシーが今後社会に出ていくために教えなければならないことを、普通のことを常識を身につけさせられないと思ってしまう
検事たちは社会的視点から、ルーシーを思って裁判でサムにひどいことを言ったりまくし立てる
しかし個人の問題として、ルーシー自身がそれで幸せなのか、それは違うと思う
現実世界だとサムは裁判で負けてしまうかもしれない
ルーシーは最初は悲しむがサムを後々忘れてしまうかもしれない
この映画では2人の執念により周りの大人の「普通」をひっくり返した
そこに2人の愛があると思う
イギリスっぽい
現代の家族像
「チョコレート・ドーナツ」同様、
家庭がストレートでない人たちがこんなにいっぱい出演。
サムとルーシー親子がもちろんストーリーの中心なんだけど、
助演のメンバーたちのほとんどが成人した大人として、また親として、弱さと傷の歴史を負いながら生きているという設定。
そこに気づいてからはサム親子がかすむほどに"群像劇"としての厚みがグッと増して迫って来ました。
ー裁判で証言してくれた知的障害の母親と祖父母に育てられたという女性。
息子の薬物事件に泣く法廷指定医。
夫が出て行ってしまった主任弁護士と息子。
里子が居着かない悲しいフォスターペアレント。
DV里子縁組みが上手くいってない児童相談所職員。
さらにはサムの子を産んだホームレス女性、
売春をしかける笑顔の素敵なお姉さん、
サムの友人を心配して迎えにきた母親、
そして外出恐怖症のお向かいさんー
みんな一生懸命だー!!!!
大変な人生だから、こんなファンタジー作品で泣き笑いしながら、夢と希望を捨てない熱いストーリーを見せてもらって、僕らも励まされるんだよ。
僕自身の上手くいってない人生を省みつつ、そう思いました。
・・・・・・・・・
付記:
サウンドトラックもとっても素晴らしいんですよ。
この映画に惚れ込んだミュージシャンがどんだけ気持ちを入れて演奏をしたのか、特典映像を見れば感動は倍増です。
愛を語りたくなる
あったかくなる
初めて観た題材
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