フラガールのレビュー・感想・評価
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とても良かった。
古めかしい雰囲気の映画に対して苦手意識を持っていたので、始まってすぐにやや不安感に苛まれましたが、とても楽しめました。
設定はエネルギー革命によって石炭から石油へとエネルギー源を変えていく時代でのとある炭坑の話です。そこからのハワイアンズ設立。面白いですね笑構成そのものは割と王道で見ていて気持ちが良かったです。
蒼井優さん、松雪泰子さんのフラダンスシーンは圧巻でした。
平成生まれの若者にとって、フラダンスは正直ダサいという印象があります。でも、ガラリと変わりました。
また、お二方ともお綺麗で立ち姿や瞳に引き込まれました。
李相日監督はすごい人だなとつくづく思いました。次の作品が楽しみです。
蒼井優の奮闘譚に予想外の大号泣
話題作だとは聞いていたものの全然観ようと思わなかった10年前の作品をなぜ今、しかもこんな寒い冬の日に突然観ようと思ったのか謎。
特に好きなキャストが出てるわけでもないし、だいたいストーリー想像がつくし。
でもなんのこたぁない、山場になる前から既にウルウルきてしまって、最終的に大号泣だった!
相次ぐ炭鉱の閉山に伴う、先の見えない絶望と不安。
東京から来た先生への不信。
村民や親たちの反対と、親友との離別。
施設オープン前のPRイベントで晒した失態。
幾多の困難を乗り越えて迎えた最初のステージで、今まで抱えていた全てを放出させるかのようにのびのびと踊りきった蒼井優のダンスは本当に圧巻だった。
衣装もすごい似合ってたし、列記としたダンサーだったし、映画の冒頭で眉間にしわを寄せていた垢抜けない芋っぽい少女はどこへやら。泣けた!!
ラストは風呂の中で観てたんだけど、いい具合に音が響いて余計に臨場感が出た♪
蒼井優、朝日中学生新聞で連載してた頃「同い年だ」ってんで読んでたけど、今となってはつくづくすごい女優さんだなぁ~と思う♡
あとは、お母さん関連のシーンも泣けた。
練習場で娘のダンスを初めて見て動けなくなってしまったり、最後は熱意に負けてストーブを集めてくれたり。
強い信念を持っていながら、大事な人のためにそれを曲げるのって勇気がいることだなぁと思った。
お兄ちゃんが母と娘のいいクッションになってくれてたし、あの家族はいい家族。
松雪泰子と豊川悦司もよかった。
恋愛には発展しないのか~とか思ったけど、最近、詰め込みすぎて結果内容が薄っぺらくなってしまった映画やドラマをいくつか観たから、余計な恋愛要素を入れなくて大正解ですね!
奮闘記だけで量・質ともに充分。
今更ながら観てよかった~♪
名作には名作と言われるだけの理由があるな。
斜に構えて無名なマイナー映画ばっか観たがる癖、ちょっと治そ。笑
いわゆるスポ根の感動
昭和40年台(1965年あたりということか)、福島県いわき市で次々と炭鉱が閉鎖される中、「常盤ハワイアンセンター」が町興しとして建設される。フラガールが地元の女性の中から集められ、東京から来たコーチの元でレッスンを始める…。
何かに向けて頑張る姿、その中で葛藤や現実の荒波なんかがあるのだが、負けずにそれが好きだからと続けるというのは、スポーツものによくある。この映画もその部類なのだが、よく出来ているので、観ていて何度も胸がいっぱいになった。特に光っていたのは松雪泰子のキャラクターと演技。彼女が声を出すと画面がピーンと引き締まった感じがした。
特に目新しい類の映画でもないけど、観て元気が出るし、その時代があって今がある事を思い出す、いい映画だと思う。丁度、母の年台の女の子達が出てくるので、母はこの時代を生きたんだなぁと思いながら観た。
フラガールッ!
本気で泣かされました。
イオンシネマのシネパスで観賞しました。
コメディかと思っていましたが、ど直球のヒューマンドラマです。
鑑賞後は、回りが引くぐらい号泣しました。
こんなにシャツを濡らしたのは久しぶりです。
地域、家族、人生、仕事、自立、友情、親子…それらの葛藤。
よくもまぁ、色々と詰め込んだなと感心しますね。
にも関わらず、窮屈感を覚えないのは、製作陣の技術力と、俳優陣の演技力がマッチした結果だと思います。
一つ一つを丁寧に描いており、積み重ねて、積み重ねて、オーラスに爆発させる…そりゃあ泣いちゃいますって。
親友の早苗ちゃんが不憫で…そのやりとりなんてベタなのに…途中からもう『勘弁してくれ』と、嗚咽が止まりませんでした。
フラダンスは堂に入っており、かなりの練習量が伺えます。
場面の繋ぎも上手いと思いました。
観客に、適度の想像させる編集と演出が、いい案配です。
蒼井優は凄い女優ですね。
ちょっとした仕草や目線に、鳥肌が立ちました。
派手な顔立ちではないのに、浮き出る存在感。
地が透けず底も見せない演技。
どれほど引き出しを持っているのでしょうか。
もしかしたら、稀代の名女優となる逸材かも知れません。
これからも期待したくなります。
早苗ちゃんで号泣したい方にオススメです。
よかった!
蒼井優につきるかな。
スパリゾートハワイアンズで働きたくなる!
大泣き!号泣!
ちょっと若干弱っていたからかもしれないけど、
序盤から泣き始め、中盤から後半にかけては、
ハンカチグチョグチョ。
自分が生まれる少し前に、日本でも炭鉱があったなんて。
(なんか炭鉱=イギリスなイメージだった)
すごくストレートでわかりやすいお話。
老若男女みんな楽しめる良作。
なによりも蒼井優ちゃんのダンスシーンがすごく素敵。
『花とアリス』でもすごくかわいかったけど、
やっぱりバレエ経験があるってすごく重要。
この映画当時一番、girlyな女優さん。
松雪泰子も素敵だけど、蒼井優ちゃんと並ぶと、
年を重ねた感が出て、ちょっとつらい・・・。
フラダンスよりポリネシアンダンス(激しいほう)がやってみたくなる。
スパリゾートハワイアンズで働きたくなる。
福島万歳!!
2006年の日本映画の賞と話題を総ナメした感動エンターテイメント。
個人的にも、2006年のベストは今作か「嫌われ松子の一生」か大いに悩んだ。(悩んで悩んで、僅かな差で斬新な「松子」を選んだ)
僕はこの映画が無条件で好き。
何故なら、我が福島を舞台にこんなに魅力的な作品を作ってくれたから。
福島は都道府県の中でも目立つ県ではなく(悲)、今となっちゃ原発事故で変なイメージがついてしまったが(泣)、これほど福島の魅力を伝えてくれた作品はそうそう無い。
地元なので常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)には何度か行った事がある。
この娯楽施設にこんな秘話があったとは。
炭鉱の田舎町にハワイを体験出来る施設を作る。
突拍子もないアイデアだが、最初から無理と決め付けるのは心外。
いつだって大胆なアイデアが現状を良き方向へと導く。
映画は、ベタと言ったらベタだが、それを最大限に上手く活かしきっている。
要所要所に見せ場を設け、盛り上げ方、笑いと泣きのメリハリの付け方、最後まで飽きさせない作り。
いい映画のお手本。
この映画の一番の話題は、蒼井優。
田舎娘を巧みに演じ、ラストのソロのフラダンスは見事の一言で、何の異論も無い。
でも、蒼井優と同じくらいに松雪泰子も素晴らしい。
しなやかなダンスはうっとりするほどで、男風呂に殴り込むシーンはブラボー!
気の強い中にほんの一瞬弱さも見せ、「優しくされるのに慣れてない」の台詞は特筆モノ。
この年、「嫌われ松子の一生」の中谷美紀が居なかったら、主演女優賞は独占だったろう。
富司純子も豊川悦司も岸部一徳もしずちゃんも徳永えりも、皆、好演!
公開時も今も支持されている人気作だが、それ故、アンチな意見も多い。
話がベタ過ぎという意見がある。だったら、苦悩と葛藤の複雑なドラマが見たかったのだろうか?
フラガールの事しか描いていないという意見がある。フラガールをメインにした事で、華のある映画に仕上がった。
史実に忠実ではないという意見がある。元々史実に忠実に映画化した訳ではなく、それなら何かのドキュメント番組を見ればいい。
映画の公開から数年後、福島は未曽有の大震災に見舞われた。
復興の今こそ、この映画を見直す価値はある。
復興と娯楽施設の開設…一見何の接点も無いが、希望と夢を追う姿に違いは無い。
もう何度も見ているが面白い。
何度見ても面白い。
練習はほとんどスクロール
正直、あまり何も言うことのない出来です。悪い意味で。
ただあえて言わせてもらえれば、フラダンスを題材にしてるってーのにそのフラダンスの練習シーンはスクロールです。いや、スルーっつってもいいんじゃないですか?
確かにフラダンスというのは競技スポーツとは違って、素人目から見れば練習の成果が分かりづらい類のものではありますが、(フラダンサーの皆さんスミマセン)それならば歌だって一緒のはずです。『天使にラブソングを…』はガタガタでズレズレの教会合唱団を、ほんのちょっとした工夫でたちまちのうちにファンキーな合唱団に仕上げたという展開です。それ自体がストーリー上での工夫なのですが、せめて『フラガール』もそういう展開を取り入れた方が……。
あと、キャラクターに誰一人共感を持てません。自分達が呼んでおいて「よそ者は出ていけ」とぬかす地元住民、呼ばれておいて最初から東京へ帰る気満々の先生、こんな人たちに「親の死に目に会えないのがプロ」などと日本人だけの琴線に触れるような講釈を垂れる資格はありません。
【本当の「苦・喜」の表出】
ドタバタ青春サクセスストーリーに昭和回顧・プロジェクトXの要素まで加え 且つ新進女優のアイドル映画的側面まで付与。 多くの要素を含みつつも その結合具合にムラがなく 作品にシッカリとした一本の筋が通っている。
作品の裏側ではダンス特訓の激しさが伺えるが、ラストシーンで女優達が見せる[涙雑じりの最高の笑顔]は、演技以前に その苦しい特訓をやり遂げた女優達の[本当の苦しさ・喜び][素]の部分を感じさせ 感動を最大限[Real]に近付けている。 ラストシークエンスのダンス後に一切の台詞・演技がない事も[素]の女優達である証だろう。
最高だが唐突な幕切れは、彼女達との別れを より困難で去り難くしている。
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《劇場観賞》
団結を生み出すのは、体当たりのコミュニケーション
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昭和40年(1965年)、大幅な規模縮小に追い込まれた常磐炭鉱。
危機的状況の中で、炭鉱で働く人々は、職場を失う現実・苦悩に
立ち向かう。
そんな中、町おこし事業として立ち上げた常磐ハワイアンセンター。
その誕生から成功までの実話が描かれている。
フラダンスの講師として訪れた平山まどかは、なかなか炭鉱の町の
人間に受け入れてもらえない。
しかし町の女性たちが、徐々にフラダンスの陣列に加わっていく。
そんな中、様々な出来事が起こる。
やがて平山まどかは、町から出ていくことも考えるが、生徒たちの
思いがそれを許さなかった。
講師の平山まどかと谷川紀美子の本気さが、やがて町の雰囲気をも
変えていく。
そして最後に、感動的なクライマックスが待ち受けている。
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この映画には、
たくさんの名シーンがあります。
谷川紀美子が母親の千代の前で無言のままフラダンスを踊るシーン
熊野小百合が父親の訃報を聞かされながらも舞台に出演するシーン
フラダンスが大好きだった木村早苗が引越しをするシーン
その木村早苗がフランダンスをしていることを理由に父親に殴られた顔を見せまいとするシーン。
実はプライベートで苦労をしていた谷川紀美子の事実がわかるシーン
谷川紀美子の母親の千代がハワイアンセンターのために協力するシーン
そして全てが一つになった最後のクライマックスシーン
何度も胸が熱くなります。
笑いも泣きもあって、満足度の高い映画
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