劇場公開日 2006年9月26日

「蒼井優の奮闘譚に予想外の大号泣」フラガール Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0蒼井優の奮闘譚に予想外の大号泣

2015年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

単純

話題作だとは聞いていたものの全然観ようと思わなかった10年前の作品をなぜ今、しかもこんな寒い冬の日に突然観ようと思ったのか謎。
特に好きなキャストが出てるわけでもないし、だいたいストーリー想像がつくし。

でもなんのこたぁない、山場になる前から既にウルウルきてしまって、最終的に大号泣だった!
相次ぐ炭鉱の閉山に伴う、先の見えない絶望と不安。
東京から来た先生への不信。
村民や親たちの反対と、親友との離別。
施設オープン前のPRイベントで晒した失態。
幾多の困難を乗り越えて迎えた最初のステージで、今まで抱えていた全てを放出させるかのようにのびのびと踊りきった蒼井優のダンスは本当に圧巻だった。
衣装もすごい似合ってたし、列記としたダンサーだったし、映画の冒頭で眉間にしわを寄せていた垢抜けない芋っぽい少女はどこへやら。泣けた!!

ラストは風呂の中で観てたんだけど、いい具合に音が響いて余計に臨場感が出た♪

蒼井優、朝日中学生新聞で連載してた頃「同い年だ」ってんで読んでたけど、今となってはつくづくすごい女優さんだなぁ~と思う♡

あとは、お母さん関連のシーンも泣けた。
練習場で娘のダンスを初めて見て動けなくなってしまったり、最後は熱意に負けてストーブを集めてくれたり。
強い信念を持っていながら、大事な人のためにそれを曲げるのって勇気がいることだなぁと思った。
お兄ちゃんが母と娘のいいクッションになってくれてたし、あの家族はいい家族。

松雪泰子と豊川悦司もよかった。
恋愛には発展しないのか~とか思ったけど、最近、詰め込みすぎて結果内容が薄っぺらくなってしまった映画やドラマをいくつか観たから、余計な恋愛要素を入れなくて大正解ですね!
奮闘記だけで量・質ともに充分。

今更ながら観てよかった~♪
名作には名作と言われるだけの理由があるな。
斜に構えて無名なマイナー映画ばっか観たがる癖、ちょっと治そ。笑

Chisa