花よりもなほのレビュー・感想・評価
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長いし分からんかった
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親の遺言で仇討ちを目論む岡田は剣術が全然駄目だった。
そして仇の所在情報も得られないまま、宮沢と仲良くなる。
そして最終的に仇討ちを諦める。
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長いし、よう分からんかった。
敵討ちを心に決めている割には剣術が駄目過ぎる。
つまり最初からやる気は無かったんだろうと思われる。
貧乏長屋のバイタリティー
9.11のあと、報復戦争が始まった。このことを受けて、是枝監督が仇...
9.11のあと、報復戦争が始まった。このことを受けて、是枝監督が仇討ちをしない侍の映画を作ったという話を知ってから、よりこの映画が好きになりました。
人間の面白さとお笑い的面白さの見事な融合
評価は低いけど、大好きな是枝監督作品!低いのは読解力のせい…。人が!多すぎる!泣
でも、今までにない庶民(貧乏)の日常にスポットを当てた時代劇で新鮮!
江戸が舞台なのに戦はないし、算数侍のような裏方系でもない。なので、全然今までと違う時代劇なので人によってはがっかりするかも。
でも、人間を描くのが超一流の是枝監督。是枝作、江戸時代の人情劇なのでおもしろくないはずない!
貧乏長屋に住む個性豊かな人々のストーリー。それぞれの人物は本当に魅力的!俳優陣も豪華で見応えアリ!
ただ、多すぎてごちゃごちゃした印象は否めない…。勿体ないけど、エピソードが多すぎて分かりづらい印象。
是枝監督は数人に絞って、その関係性やその人物を深掘りするのが上手いと思っている。
岡田准一演じる、剣術が苦手なのに敵討ちをしようとする侍始め、大小ズレた人々が集いあって楽しく暮らしている様は観客に幸せを与える。
敵討ちは成功するのかしないのかが主題だけど、そう来たか!な展開が是枝流だった。
社会派・是枝監督なのに全く重苦しさはなく、人情溢れるお笑い的おもしろさと人間の面白味の融合は見事。
セリフが聞き取りにくく、分らないまま進んでいくストレスがあったものの、幸せな気分になれる一本です。
韓国人以外の犬好きは決して観ないで下さい
過去数回鑑賞
2006年公開作品
監督と脚本は『誰も知らない』『空気人形』『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』『真実』の是枝裕和
父の仇討ちのため信州松本から江戸にやって来て貧乏長屋に住んで数年経つ侍の話
敵討ちといっても剣の腕はからっきし
もっぱら読み書き算術など学問の方が得意で長屋にて寺子屋の真似事をしている
妻子ある仇を斬ることができずしまいには貧乏長屋劇団総出で与力の前で仇を討ったと一芝居を打ちまんまと騙す始末
敵討ちを題材としたコメディー
やりとりで笑えるところ多し
おさえが筆の意味を勘違いしたところ
饅頭だけに良い「あん」ってところ
この二つのシーンが特に好き
是枝監督なりの『どん底』
とにかく明るいどん底
時代劇ってやっぱり大好き
父の仇討ちのため信州松本から江戸にやって来て数年経つ宗左こと青木宗左衛門に岡田准一
夫は肺の病で他界し息子進之介と一緒に長屋住まい・おさえに宮沢りえ
長屋に住んでいる貞四郎に古田新太
お城勤めを目指す長屋住まいの浪人・平野次郎左衛門に香川照之
長屋住まいのおのぶに田畑智子
おのぶの父・善蔵に平泉成
長屋住まいの乙吉に上島竜兵
乙吉の母・お勝に絵沢萠子
長屋住まいの留吉に千原靖史
長屋住まいの孫三郎に木村祐一
長屋住まいでやさぐれ感は半端なく宗左をコテンパンに負かしてしまうヤクザ者そで吉に加瀬亮
元吉原で大家の新妻・おりょうに夏川結衣
長屋の大家・伊勢勘に國村隼
花見の余興の脚本を書く重八に中村嘉葎雄
宗左のおじ青木庄三郎に石橋蓮司
宗左のおじで庄三郎の兄・青木庄二郎に南方英二
宗左の弟で松本にて剣術の指南を勤める青木宗右衛門に勝地涼
父の仇・金沢十兵衛に浅野忠信
長屋の人々に騙される与力にトミーズ雅
偽医者で長屋住まいの赤穂浪士・小野寺十内に原田芳雄
偽薬売りで長屋住まいの赤穂浪士・寺坂吉右衛門に寺島進
長屋住まいの赤穂浪士・神崎与五郎に中村有志
長屋住まいの赤穂浪士・鈴田重八郎に遠藤憲一
長屋住まいの赤穂浪士・横川勘平に田中哲司
ほんわか時代劇
意外な顛末で一件落着
仇討ちの是非。 是枝監督作品ということで期待したが、これは残念賞。...
脇役加瀬亮の演技にクギ付け
仇討ちを主題にしながらも、時代考証に立脚した深刻さを目的にはせず、長屋住人の人情に焦点を当てた喜劇。テレビドラマ「SP」の2年前の岡田准一の演技は、アイドル出身の俳優では別格の表現力であった。演出と作品の完成度に批判は無い。脇を固める芸人たちの芝居以外不満はない。貧しき者が助けあう生きる強かさのユーモアは充分伝わるし、スコットランド風音楽の使用も奇抜で独特な味わいがある。しかし、この映画で何が素晴らしいかといえば、加瀬亮の演技だ。脇役の為一エピソードだが、遊女との話は一本の映画作品にする価値がある。真面目に日本映画を観てきている訳でもないのに、それでも日本の俳優で感心することは、ここ20年で無かった。香川照之と加瀬亮、このふたりの演技が観られる幸福感。
世界の是枝監督×若手俳優(当時)・岡田准一のタッグで送る人情時代劇
風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残をいかにとやせん
カンヌで男優賞を獲得させた是枝監督の次回作が時代劇!?ということで、期待と不安でいっぱいでした。基本的には庶民派のコメディ時代劇ですが、江戸が舞台であっても貧乏長屋が中心で、とても「花のお江戸」という言葉が似つかわしくないほどの汚いセット。長屋の傾きも『チャーリーとチョコレート工場』ほどでなないにしろ、今にも倒れてしまいそうな佇まい。父の仇を討つのが目的でその長屋に住みついた青木宗左衛門(岡田准一)が中心人物だ。剣術も喧嘩もまったく弱い主人公という設定に関しては、故松田優作主演の『ひとごろし』という映画でも臆病な侍が主人公でしたが、あくまでも仇討ちを避けたいという点ではこの『花よりもなほ』のほうが平和的でほのぼのしています。
長屋の住民にはほのかに恋心をよせる未亡人おさえ(宮沢りえ)や遊び人貞四郎(古田新太)、切腹マニアの浪人(香川照之)等々。そして重要な伏線となるのは、吉良上野介を討つという宿命を背負った浅野側の家臣たちも隠れていて、宗左の仇討ちと赤穂の仇討ちが見事にからまっていたことです。
9.11テロ以降には復讐の連鎖をテーマにした映画が数多く作られてきていますが、この映画ではそれを喜劇風に表現し、復讐しない道を考えるといった平和への願いも感じ取れます。天下泰平の世の中、仇討ちをするというヒーロー像を求める風潮があっても「逃げることも一つの手段」だと捉えることができるのかもしれません。
数多く映画化された赤穂浪士の話は大好きなのですが、それを「引退した老人の寝込みを襲う」といった風刺があっても全く嫌味に聞こえない。それよりも寺坂吉右衛門が討ち入りに参加せず切腹しないで済んだという史実へのこだわりも感じられ、彼の親子愛にほろりとしてしまいました。そして、将軍綱吉の生類憐れみの令の時代。韓国映画で犬を食べるシーンでは嫌悪感いっぱいでしたが、この映画においてお犬様を食べてしまっても爽快感が味わえる・・・でもないか・・・
木村祐一の「クソからもちが出来る」というお笑い伏線も用意されていましたが、クソのキレが悪い平泉成のように、ちょっとだけコメディのキレの悪さも感じてしまいました・・・だけど、社会派時代劇としてはなかなかのものでした。
人情劇として楽しめる映画
江戸時代の武士・・
固定観念を離れること
悪くは無かったが
魅力的な役者たちのアンサンブルだけでも楽しめる
TVドキュメンタリー出身の是枝監督が、初めて挑んだ人情時代劇「花よりもなほ」は、誰もが気軽に楽しめる1本だ。
実話をベースに物語を紡いだ「ディスタンス」と「誰も知らない」は結局見逃してしまったので、その両作品との比較は一概にできないが、人間の「いとおかしさ」を見つめる是枝監督の視線は、例え題材が時代劇に変わっても「ワンダフルライフ」の頃から変わらず優しく、そして温かい。
欲を言えば、劇中の話し言葉が現代の言葉に近かったのと、サブキャラ(例えば、加瀬亮と夏川結衣)の物語まで盛り込みすぎていて、その分、映画全体のテンポが悪くなったように感じるのが残念だが、「タイガー&ドラゴン」で意外な(?失礼)芝居のセンスの良さを見せつけた岡田准一をはじめ、実力派の古田新太や平泉成、エンケン、寺島進、香川照之、國村隼、原田芳雄、それから芸人の上島竜平やキム兄、それから千原兄弟のぶっさいくな方などなど、出てくる役者がとにかく魅力的で、彼らの掛け合いを観ているだけでも楽しめること請け合いだ。
中でも秀逸だったのは、美しい未亡人に扮した宮沢りえと、加瀬亮扮するチンピラに恋する長屋の娘を演じた田畑智子。男ばかりのむさい映画に、文字どおり可憐な花を咲かせている。
最後に評するなら、決して傑作ではないとは思うが、心がホンワカと温かくなる秀作であると思う。
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