グリーン・デスティニーのレビュー・感想・評価
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ワイヤーアクションでの「伊賀の影丸」を観たかった…
かなり前に、やはりTVで一度観た作品だが、
チャン・ツィイーが出演していたことと、
ワイヤーアクションでのチャンバラシーン
以外は全く忘却の彼方だった作品。
原題とは異なる日本版の題名への
変更の理由は分からないが、
たまたま「Destiny」という連続TVドラマが
放映中で、
同じ運命物なのかな、と鑑賞してみた。
しかし、内容は、
原題の“隠れた才能”的意味合いの方が強く、
日本版での“運命的要素”は
あまり感じられなかった。
洋の東西を問わず、欧米でも日本でも
名刀あるいは妖刀を巡る作品は
多々目にするが、同じ要素のこの作品は
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。
しかし、多分にワイヤーアクションを
中心とする映像手法上の評価を得た結果
と思われ、
隠れた才能的要素と共に、計られたであろう
刀剣を巡る2組の男女の愛の物語という
構成の趣も、
ツィイー側の愛情物語が、
必ずしも刀剣や隠れた才能的要素との
リンク性が弱いのが
最大の問題だったような気もする。
もっとも日本版の題名に引き摺られた結果の
印象だったかも知れないのだが。
構成も含め、物語そのものには、
あまり面白みを感じなく、
🌟2つの印象なのだが、
ワイヤーアクションの技術と
それに応えた俳優陣の宙吊り演技に
敬意を表して🌟3つとさせて頂きました。
それにしてもこのワイヤーアクション、
子供の頃、夢中になった「伊賀の影丸」という
横山光輝の少年マンガを思い出し、
このファンタジックで浮遊感一杯の映像手法
が、忍者の忍法シーンに使えていたら、
と思わせるばかりだった。
雰囲気を楽しむ映画
過去鑑賞作のレビュー。24年近く前の公開当時に映画館で観たときは、とても面白かった記憶が強く残っていたので、NHKBSの放送を録画して再視聴。
あれ、こんな話だったっけ?ストーリーをまるで覚えていないことに気づく。いや、観ているとストーリーなんてどうでもよいと思えてくる(突っ込みどころが満載すぎる)。
世間知らずの箱入り娘のお姫様が箱から出て大暴れして迷惑かけまくる話。
とにかく、映像、そして殺陣と武空術とチャン・ツィイーを観てくれよ、っていう映画じゃないでしょうか。ワイヤーアクションが過剰すぎてどうなの、って言いたくなるが、観ていると「あんな風に空を飛べたらさぞ楽しかろう」と憧れる自分が(笑)。
殺陣は格好いいですね。ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの一騎打ちは美しさすら感じます。というか、ミシェル・ヨーが綺麗。
考えるな、感じろ!系の映画です。
P.S.
途中からチョウ・ユンファが伊武雅刀に見えて仕方なくなったのは私だけ?
碧名剣‼️
アン・リー監督が描く武侠映画‼️中国映画特有の文化だった武侠映画を世界仕様にバージョンアップし、大衆化した名作‼️盗まれた名剣を取り戻す戦いと、二組の男女のロマンス‼️屋根の上をぴょんぴょんと飛び回り、壁を駆け上がり、宙を舞い、水の上を滑るように渡っていく‼️まるでバレエ‼️これぞ武侠映画‼️ワイヤーワークを駆使した演出は、観ている我々の心をもワクワクと躍らせてくれます‼️とんでもない暴れん坊のヒロイン・イェンに扮したチャン・ツィイーが魅力的‼️食堂で多数の男どもを次々と倒していくシーンはホント痛快ですね‼️シューリンに扮したミシェル・ヨーも落ち着いた佇まいの中に、芯の強さと美しさを併せ持ったキャラクター‼️そんなイェンとシューリンの対決シーンも女性同士ならではの美しさに満ちた名場面だと思います‼️でもやっぱりチョウ・ユンファ‼️ちょっと前まで横っ飛びしながら二丁拳銃を乱射してた彼が、剣術の達人リー・ムーパイに扮し、名剣「碧名剣(グリーン・デスティニー)」を振るう‼️全身から漂う威厳と達人オーラがハンパなく、ハマり役だなぁと思わされました‼️そんなイェンとムーパイの2人が竹林の中で戦うシーンはお伽話のような、一幅の絵巻物でも見ているかのような美しさ‼️陶酔です‼️そして、アン・リー監督ならではのキメ細かい人物描写が光るロマンス‼️イェンと盗賊の首領ローとのロマンスは、若い二人ならではの情熱的で激しい恋‼️対するムーパイとシューリンの大人の愛‼️長年の戦いに疲れたムーパイは、引退して残りの人生をシューリンと共に生きることを決意‼️名剣を盗んだ宿敵・碧眼狐(ジェイド・フォックス)の毒針にムーパイが倒れた時の、シューリンがムーパイの身を案じ取り乱す様が感動的‼️シューリンのムーパイへの愛の深さが伺いしれます‼️そしてムーパイの最期が近づいた時の二人のキス‼️じーんときてしまいました‼️そんな二人の姿を見たイェンは、親が決めた結婚を捨てローと共に生きる決心をする‼️そしてラスト、自由を求めたイェンの "飛翔" ‼️このシーンのチャン・ツィイーは素晴らしい美しさでした‼️ちなみにムーパイの宿敵・碧眼狐を演じたチェン・ペイペイという女優さんは憎たらしい宿敵ぶりを発揮してくれていますが、60年代の中国で "武侠影后" と呼ばれた武侠映画の最強ヒロインだった人‼️今作からは想像もつかない美しさがキン・フー監督作などで観る事が出来ます‼️必見‼️
漢民族が登場しない漢民族による漢民族の為の映画。
漢民族が登場しない漢民族による漢民族の為の映画。
ワイヤーアクションを確立させた映画なんだろう。先日見たジャッキーチェンの『タキシード』が元祖だと思っていたらが。
いずれにしても、チャイニーズ・ゴースト・ストーリーなんかも使っていたから、元祖は別にあるけど。しかし、
ワイヤーアクションを使って、殺陣を派手に表現せているが、逆に、殺陣本来のまわいの効果が消滅してしまっている。殺陣での美学は『一撃必殺』だと思う。だから、この映画を含めて、剣を出す手数が殺陣の美学を崩していると僕は感じる。
究極として対比するのが『座頭市』だ。4回剣を振り回し、四人を一瞬で倒す。この映画には無い。そこが殺陣の美学と僕は、考える。
だから、スターウォーズのダース・ベイダーとルークの戦いは剣舞の様で、僕は苛つく。さて、それはさておき、この映画は、香港が中華人民共和国に返還された翌年位に制作され、まだ、台湾が国民党の時。今のご時世では実現が不可能になったと感じるが、
しかし、中国は全部1つと見た方が無難だと思う。ミッシェル・ヨーがマレーシア人でも、中華系であり、日本にもアメリカにも中華系の方々は沢山いるし、中華思想は『台湾と大陸の対立』の以前から存在する思想なので、いずれ消滅すると思った方が日本人にとっては無難だ。台湾にとっては『中国本土と言った概念』は無いと日本人は理解した方が良い。あくまでも台湾に於ける中国は『大陸中国』なのだ。台湾の漢民族にとっては、自分たちが、中華なのである。そして、台湾であっても客家思想がある。
中国対台湾ではない。何故ならどちらも中国だから。
Yo! Yo! ミシェル・ヨー!
祝アカデミー主演女優賞! そんな気持ちがNHKにもあるのかわからないが、このタイミングでミシェル・ヨー出演作品を放送するとは、こじゃれたことをするのう。タイトルは知っていたが、いままで観たことなく、このたび初めて拝見したよ。
ワイヤーアクションは、吊られてるのがありありとわかるが、着地の柔らかさは美しい。音のしない感じがよく出ていた。竹を使うところは白眉。すごいアイデア。そして、俳優の体幹の強さに感服した。
ミシェル・ヨーは、エブエブを観ながら「この人昔きれいだったろうなー」と思っていたが、予想通りきれいだった。そしてキレキレのアクション! かっこいいー。愛する人が死んでしまっても、恨み言も言わず、イェンを送り出すミシェル・ヨー演じるユー・シューリン。なんと気高い。
アクションは素晴らしいのだけど、話がわからない。イェンはなぜ召使(+悪の剣士)に技を仕込まれるのか、櫛に思い出でもあるのか、剣士に本気でなりたいのか。行動原理が意味不明。でも、チャン・ツィイーはかわいい。クレジットにヨー・ヨー・マの名前があったけど、音楽ちゃんと聴いてなかった。惜しい。
BSプレミアムの放送にて。
ときどき記憶の扉が開き甦ってくる物語
20年以上前のこの映画が
ときどき戻ってくる。
愛に迷う人
愛を隠す人
愛に生きる人
深く艶やかな色彩
静かで激しい空気
剣技は舞のごとく
音は音もなく音で無く
甦る要素はいくつもある。
この映画を美しいと決めつけたら
恐らくそれで終わってしまう。
だから美しいと思いたくない。
蘇った時、感想は同じ
いつも先送りになる。
※
深いドラマと華麗なアクションの和合。
20年以上前の公開当時に観た時には、ワイヤーアクションの方に気を取られ、そのどこか過剰にも見える在り方に少々食傷気味になったのを覚えている。宙を舞う時の、空中を走るような動作にどこか滑稽な感じを抱き、その不自然さに戸惑いを隠せなかったのである。
しかし、随分と歳を重ねてから改めて観てみると、華麗なアクションシーン以上に、どのように生きるのかという人の矜持、そこに向けての人の想いと葛藤など、人の生き様の方に痺れるようになった。熟成したキャラを演じるチョウ・ユンファとミシェル・ヨー、未熟さを体現したチャン・ツィイーのキャラクターとそれを取り巻く人々の対比は、案外私たちの現実にも符合するところがあると気づけば、決して現実離れしたドラマではないと気づくだろう。そういう武侠ドラマを、アクションを通しながら単なる時代物にとどまらない普遍的な人間ドラマとして成立させたところに、本作の凄みがあると思う。娯楽アクション映画と捉えてしまったら、そんな風には見えまい。長い時を経てなお、もう一度評価されるに値する作品である。
ワイアーワークの本家本元
ハリウッド映画ばかり観ていると、ワイアワークってMatrixが本命と思いきや、中国、香港が本家本元でした。
徒手空拳の体を使った格闘シーンは白人がやると不格好で失笑モンですが、本場の中国人だと体の使い方、腕の回し方、停止姿勢の美しさ、身体のライン、全てが芸術的でリー選手やチェン選手の独壇場を想起させます。
これはもう民族遺伝的な特徴としかいいようがない。
とにかくお姉さんカッコよすぎ。
劇場公開時鑑賞。過去に囚われすぎているのはわかっているが
私の観たいアン・リー映画では無いのだ。他の人が撮ったのだったら、ワイヤーアクション含めた映像美をもっと面白く思えたはずだが。
これまでとはかなり作風が違っていて、あまりそそられなかった。
とても美しい・・しかし
モンゴルや中国の美しい竹林を舞台とした大規模なカンフー作品、登場する俳優陣もみな美しく個性的で、また見応えのある中国武術の演技を見せてくれる。しかしどうしても馴染めないのがあのワイヤーアクション。自然な演技と大自然の美しさの中でどうしてもワイヤアクションのシーンだけが僕には滑稽に映ってしまう。それなりの伝統技術なのだろし、そこは尊重したいところだが、個人的には大きなマイナス点に映らざる得なかった。
世にも美しいカンフー映画
普段はカンフー映画には無縁と思える中国人俳優が4人もでている純愛をベースにしたカンフー映画。カンフー映画ではないと主張する人もいると思うが、個人的にはカンフー映画と思う。しかも、チャン・ツイーまでが結構がんばってやっているところも面白い。さらに、映像の美しさもこの映画の質を高めている。
ワイヤーアクションの最高峰
武侠映画でワイヤーアクションが素晴らしく、特に竹林での対決は美しい。
互いに思い合っている師匠(チョウ・ユンファ)と女弟子(ミシェル・ヨー)だったが、口に出すことはできなかった。
名剣グリーン・デスティニーに呼び寄せられるように、跳ねっ返り娘(チャン・ツィイー)が現れる。
監督のアン・リーも含めて、みんなこの映画でメジャーになった。
倫理観を深く感じる作品
久しぶりの鑑賞
武術などはワイア・アクションでデフォルメされているが
その後の作品に対する影響は大きいと思われる作品
最初観たときは映像の魔術に虜になったっけな
剣術、殺陣などアクションシーンはとても素早い動きで今見ても見応えがある
マトリックスのカンフーシーンなんてどっかに吹っ飛ぶくらい
アクションの内容は濃く、工夫に満ちていて面白かった
この映画から中国人のキャストも世界に羽ばたいた感じもするよね
カンフーとワイア・アクションの一つの到達点だった作品かもね
美しく舞い踊るかのようなアクションを楽しめる作品だった
そして根底に流れる恋慕の情などに見られる倫理観は日本人でも共感できる物だと思う
映像を楽しむための映画。(二度見)
グリーンディスティニーと言うタイトルだけあって、緑の竹の戦闘シーンはとても美しい。また名剣の放つ凛とした存在感も素敵。チャンツィーはとても綺麗だし、大人の恋と、まだ若い者たちの恋と、両方が描かれている。
ストーリーだけ見ていると、結局チャンツィーの役柄は、何がしたかったんだろうとなってしまう。
剣を盗みさえしなければ、悲恋とならなかったのに。
そもそも金持ちがそれほど強い理由がわからない。そしてなぜあれだけ剣にこだわったのかもわからない。
この2つだけでもしっかりと描いてくれていれば違かった。
本当に剣術を極めたかったのであれば、弟子になればよかったし。
ただ血の気の多い若さ故と言うには、酒場での乱闘はやり過ぎだし、とにかく意味がわからない。
けど本当に音楽も映像の美しさもワイヤーアクションも素晴らしく、それだけで見ごたえがある。よって4点とします。
阿片でエロチックな姿は、女性でもドキっとした。
ラストで飛び降りるシーンは、
願いを叶えるために飛び降りた、
恋人の友達はそれで無傷だったとそれを信じて、飛び込んだと思う。
つまり本当に好きな人と結婚するために、向かったのではないかなと思う。
普通に2人で山奥で過ごせばいいのにと言う思いもあったけれど、そうなると家族バラバラになっちゃいますしね。
だから夢をかなうのを信じて、飛んだのではないかと思う。
ただ、それを寂しそうに見送る恋人の顔が、悲劇のように見えるから、
結局どうなったのか?となる。
3回観たけど分かりにくい展開
チョウユンファ扮するリームーバイは、ミシェルヨー扮するユーシューリンのところへやって来て、師が討たれたにも関わらず分身である剣グリーンデスティニーを置く潮時だと言った。はた目にはふたりは恋仲だと言われていた。チャンツィイー扮するもうじき結婚するイェンがユーシューリンと偶然会って話した。ところが夜、グリーンデスティニーが盗まれた。果たしてグリーンデスティニーを取り返す事が出来るのか? 今まで3回ほど観ているが、今ひとつ分かりにくいんだよね。
評判高い作品なので期待していたが正直もひとつ。20年前は新鮮だったかも知れないワイヤーアクションも今となっては目新しくなく、話ももひとつ良くわからないぞ。
①衣装や髪型から清の時代の話ということはわかる。②詰まるところ、清の貴族の高官の跳ね返り娘が女悪党に武術を仕込まれたが、偶々天性の武術の才能があったばかりに周りをメチャクチャにしちゃったという話でしょう?それで最後責任とって見投げしたという訳だよね。何故、あんなにチョー・ユンファを憎むのか説明ないし。モンゴル人の若者とのエピソードも要らなかったのでは?
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