山中傳奇

劇場公開日:

山中傳奇

解説

中華圏では初めてカンヌ国際映画祭で受賞を果たした「侠女」などで知られる武侠映画の巨匠キン・フー監督が、1975年に手がけた伝奇ロマン。11世紀、宋の時代。若き学僧の雲青は、写経に集中できる静かな環境を求め、崔という男に案内された山奥の城跡にある廃屋を訪れる。そこで、近所の世話好きな夫人に引き合わされた、妖艶で美しい娘・楽娘と結婚した雲青だったが、次第に周囲で奇妙な出来事が起こり始める。実は楽娘の正体は妖怪で、雲青の持つ霊界を支配できる経典を狙っていた。そこへひとりの道士が現れ、楽娘と道士の対決が始まる。日本では短縮版が映画祭などで上映されてきたが、2018年11月、192分の4Kデジタル修復・完全全長版として、初の劇場公開。

1979年製作/192分/台湾・香港合作
原題または英題:山中傅奇 Legend of the Mountain
配給:オリオフィルムズ、竹書房
劇場公開日:2018年11月24日

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映画レビュー

1.5長ければ大作というワケではない

2025年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

雰囲気から古い映画だと思っていたが、1975年制作の映画。
この頃までには優れた映画が多く制作されているので、見本には困らなかったはず。
本作品は3時間12分の長編となっているが、ストーリー構成からすると短時間で
充分な内容に思える。
元々は短編が公開されていたらしく、そちらで充分だっただろう。
ノーカット版らしきものを公開したかったのだろうが、評価にはマイナスだろう。
本作品の長さは必然的になのではない。何度も同じようなシーンを繰り返した結果
退屈させる間延びした構成となった。
さらに雰囲気を壊しているのが演出の「爆薬」
牧歌的な雰囲気の映画に派手な演出はそぐわない。

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ビン棒

0.53時間 西洋のクラシックぐらいのしつこさ あきれる 溝口の雨月物語...

2023年12月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

3時間 西洋のクラシックぐらいのしつこさ あきれる
溝口の雨月物語のようなセット アクションはお国柄が楽しい中国とインド
日本で寺はとにかくきれいだが中国の寺はありふれた生活の場になっている猥雑さ
台湾映画国民党なのでラマ教が強いことになっている(共産党にチベットダライ・ラマが追い出されインドへ亡命)
妾の辛さ後から来る若い女を殺す リアルな嫉妬だった
中国の生活板に座って文机と棚

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チャン・パー

1.0超がつくほどつまらなかった

2018年12月7日
iPhoneアプリから投稿

レビューが高いので観に行ったら、
とんでもなかった。

古い映画とはいえ、
脚本が面白くないし、スロー過ぎて、
何度帰ろうと思ったか。。。

映画は好みがあるので、好きなひとは好きな作品かもしれませんが、
個人的に絶対お勧めはしない作品です。

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映画大好き

4.5主人公も観客も同時体験する奇妙かつ壮大な3時間12分

2018年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

知的

上映時間3時間12分という長尺にまずビビるも、いざ観てみたら『ロード・オブ・ザ・リング』よりも観やすく分かりやすかった。
大まかに時間ごとに区分けすれば、開始から1時間目は主人公が目的地へ行くまでのロード・ムービー。
2時間目からは主人公を取り巻く奇妙な出来事が続くミステリーで、そして残り1時間12分が全ての謎解きも付随したアクション…という流れ。
バトルといってもいわゆる功夫や剣術ではなく、「音」で闘う斬新さ。
『カンフーハッスル』では音の攻撃をVFXで可視化していたが、こちらは本当に音「だけ」で闘う。

妖艶なシュー・フォンと可憐なシルビア・チャンという対比もさることながら、後半で両者笛の音色が奏でる際に差し込まれる映像も、片や獲物を狙うキツツキと、片や優雅に空を舞うカモメというあたりも徹底している。
主人公が終始キョドっていて、あまり成長が感じられないままで終わるが、そうした描写も込みで含みを持たせるラストも、いかにも寓話的。

今回追加されたというシーンは、確かにカットしても良いのでは?と感じるのも事実だが、この冗長なクドさも込みで、観客は主人公同様に奇妙な体験ができるのだ。

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