ブラザーフッドのレビュー・感想・評価
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弟を帰還させるために・・・‼️
朝鮮戦争に出征した兄と弟。病弱な弟を除隊させるために、自ら危険な任務に身を投じる兄。しかし戦争の狂気は、そんな優しいを鬼へと変えていく・・・‼️構成としては「プライベート・ライアン」や「硫黄島からの手紙」と同じで、生き残った兵士(弟)の回想という形で物語が展開‼️戦争に引き裂かれる兄弟の絆を演じるチャン・ドンゴンとウォンビンの演技が素晴らしいですね‼️この俳優陣の熱演に比べると、映画はテンポが多少悪かったり、アクション・シーンもフッ切れが足りない気がする‼️ただ一番悲しく感じる事は、朝鮮戦争から75年経った現在でも、いつ同じことが起きてもおかしくない朝鮮半島の現状ですね‼️
【”生きて一緒に帰るんだ!。そして、60年後に兄から貰った掘り起こされた万年筆。”今作は、朝鮮戦争に翻弄された兄弟の姿を、激烈な戦闘シーンと史実を交えて描いたヒューマン・ドラマの哀しき逸品である。】
ー ご存じの通り、朝鮮戦争は近代史の中でも特に悲劇的な出来事である。共産主義の中国、旧ソ連の後押しを受けた北朝鮮と民主主義のアメリカを主とした国々の後押しを受けた韓国との同一民族が38度線を境に、お互いを”アメリカの手先””アカ”と罵り合いながら、殺し合いをした戦いであり、この戦争は未だ”休戦中”なのである。ー
■1950年、韓国ソウル。
ジンテ(チャン・ドンゴン)と弟のジンソク(ウォンビン)は第二次世界大戦後の貧困の中、家族で幸せに暮らしていた。
しかし、朝鮮戦争が勃発し、二人は強制徴収により過酷な戦場に放り出される。
兄のジンテは身体の弱い弟を何としても戦地から引き離そうと、身代わりに危険な任務に身を投じてゆく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、観ていて非常に心理的にキツイ。同民族が戦う凄惨なシーンが多数あるからである。
劇中で”俺たちは何で戦っているのかな。”と兵士が呟くシーンがあるが、正にその通りだからである。
・前半は、ジンテはジンソクを戦地から解放するために、鬼神の如き戦いに自ら果敢に飛び込んで行き、軍曹迄上り詰めて行く。
だが、その過程で彼は知り合いの北朝鮮の作業に強制的に従っていた少年ヨンソクに対し、厳しい態度で接し、その姿を見たジンソクは兄の行動に懐疑的になって行くのである。
そして、兄が権限を得て自分を除隊させようとしても、拒絶するのである。ジンソクは、味方からアカと疑われ、倉庫に閉じこめられ大隊長により火を放たれるのである。
■今作で特に悲劇的なのは、ジンテの婚約者だったヨンシンが、生きるために止む無く北朝鮮の労働奉仕に参加していた事から、韓国の反共自警団に射殺される近年まで韓国が秘匿していた”保導連盟事件”と呼ばれる粛清により射殺されるシーンであろう。
その姿を見たジンテが北朝鮮の旗部隊に入った事は、容易に理解できるのである。
だが、ジンソクは密かに倉庫を逃げ出していたのである。
■沁みるのは、ジンソクが未配達だったジンテの手紙を読むシーンである。その手紙には昔と同じ優しい兄らしい母を思い遣る言葉と、ヨンシンを気に掛ける言葉が綴られているのである。
<再後半、ジンソクと正気を失ったかのようなジンテが、韓国軍と北朝鮮軍の兵士として戦うシーン。ジンソクは必死に兄に、自分の顔を思い出させ、正気に返ったジンテはそれまで所属していた北朝鮮軍に機銃掃射をするのである。
そして、現代。ジンテが斃れた格好のまま遺骨が発見され、年老いたジンソクが涙ながらに兄に話しかけるのである。
今作は、朝鮮戦争に翻弄された兄弟の姿を、激烈な戦闘シーンと史実を交えて描いたヒューマン・ドラマの哀しき逸品なのである。>
朝鮮戦争を描いた本作。第二次世界大戦が終結してから5年後、しかも、...
朝鮮戦争を描いた本作。第二次世界大戦が終結してから5年後、しかも、日本の隣の朝鮮半島での物語。心優しい兄の最後の最後が切なすぎる。
感情移入ができるぶん、観るのが辛い
戦争の怖さを感じる今までの人生で1番忘れられない映画です。
すごく惹きつけられる作品な分、観ててとても苦しい気持ちになりました。この作品を観てから署名をすることの怖さ、意思表示をすることの怖さがずっと残ってます。
少しグロいシーンもあります。
フィルスペクタープロデュースのbe my baby、 日本も中尾ミエら3姉妹
朝鮮戦争の映画と思いますが、朝鮮戦争が国連軍が参加で、韓国が中朝共産軍に押されっぱなしだったが現実ですが、またこれが事実なのかと、アフリカの国の民族争いが戦争ではなくただ虐殺なような感じですが、またこのような兄だと戦争中だと喧嘩が強くてそれを活かせますが、平和時だとどうなのかと、またこれが史実に基づいているのかと、韓国のJSAという映画でも女性の軍人が主役でしたが、本当に当時にいたのかと、昔のハリウッド映画の配役に韓国人が東洋人ですが、その配役に韓国人を割り振っただけなのだろうかと、東洋人になると分かりづらいですが
つらいね、
この映画は兄弟愛が「強すぎる」感もあるけど、でも同胞で戦い合うむなしさ、そしていまだに解決もしてないせつなさもあり、みんな平和がいいはずなのに、なんでこうも争うんだろう、と、そんなふうにも感じたり。
後半のクライマックスではカメラワークが激しすぎて見てて酔いそうにもなった。。。
戦争でも歯が命
戦争シーンも迫力があるし、主演二人の演技も素晴らしかった。ブラザーフッドに偽りないストーリーラインも
感動的だった。
ただ、ウォンビンの歯が綺麗すぎた。
話は映画に戻って、
兄貴のチャンドンゴンはとても良かった。
弟の為なら娑羅の道を行くと言う気迫が全編に渡って伝わって来た。
正気を失って北の兵となって白目で登場した時は漫画かよ!と思ったけど見事でした。
ウォンビンも兄貴の気持ちを知らずに自分の正義を貫く姿は理解は出来るのだけど、
北朝鮮に単身乗り込んで行くのは馬鹿すぎるだろ!
と呆れるを通り越して怒りさえ覚えました。
帰って来てもアカ狩りがあったりして、
北も南もどちらが正しいみたいな描かれ方がされてないのも好感が持てたし、
物語も素晴らしかった。戦争シーンもアジアでこれだけのモノが出来るんだ!と感動しました。
魂がふるえ、熱い涙がとまらない…
原題
태극기 휘날리며
英題
Brotherhood
感想
シュリのカン•ジェジュ監督、チャン•ドンゴン、ウォンビン、韓国最高のスタッフ陣が贈る壮大な感動ドラマ!
家族、恋人への愛、そして最も壮絶で最も切ない兄弟愛。
戦争映画で上位に入る好きな一本です。
初めて観たのは15年前くらいでしたがこの映画で韓国映画のレベルの高さに驚きました。
チャン•ドンゴンとウォンビンのイケメン兄弟の絆、迫真の戦場シーンは迫力が凄いです。
弟を除隊させるために危険な任務を遂行し、そして優しかった兄はどんどん凶暴な軍曹になってしまう…
捕虜の扱いが酷いですね、朝鮮人民軍大佐でチェ•ミンシクもちょっと出てます。
目の前で恋人が殺されて、弟も自分の軍のせいで死んだと勘違いしたらアカに降りますよね…?
中学生兵士スンチョルは可哀想でした。
ヤン主事とヨンマンはいい味だしてます。
※同胞が殺し合うほど思想ってのは大事なのか?
悲しき朝鮮戦争
疎開しようと駅に集まる人々の元に軍隊が来て、18歳から30歳の男性を集めて汽車で連れて行ってしまう。なんとも酷い。本当のことなのか?こんな形で家族を連れて行かれたら、、、弟を助けようとした兄も一緒に連れて行かれたが、兄は何歳だったんだろう。
戦場で弟をなんとか故郷に帰そうと、自分が昇進するため必死で戦う兄ジンテ。兄の変貌ぶりについていけない弟ジンソク。2人の間に出来る溝。ある事件をキッカケに兄は寝返る。敵対することになった兄弟、でも兄の弟を思う気持ちはずっと変わっていない。
今も停戦に至っていない戦争。同じ一つの国が、国民が殺し合う。辛い。以前に朝鮮半島を支配していた日本、その後、北をソ連南をアメリカと、北朝鮮と韓国だけの戦争ではなく、日本もソ連もアメリカも関わる戦争。日本人として、知っておくべき戦争。
最高の反戦映画だと思う
今まで観た中で、最も胸をえぐられる反戦映画でした。
兄の弟に対する思い、兄を思うが故にその思いに反発する弟。
そして、優しかった兄がどんどん狂気に犯されていく。
戦闘シーンは直視できないほど、リアリティがあり、生々しく、痛ましい。
正直途中で観るのが辛くなってしまいました。
また、「アカ狩り」と称して一般市民にも及ぶ粛清の嵐。
そんなことがあったなんて、この映画で初めて知りました。
ある兵隊のセリフ
「思想なんてどうでもいい。同じ民族なんだから仲良くすればいい」
この一言に尽きると思います。
今もウクライナでは戦争が続いていますが、犠牲になるのはいつの世も何の罪もない市井の人々。
今のこの平和な日本が当たり前だと思ってはいけないと改めて心に刻みました。
日本人なら知っておいた方がいい
終盤まではすごい迫力、戦争の残酷さに圧倒されっぱなしでした。もちろん反戦色も強くて好感がも持てるのです。中でも、同じ韓国内で「アカ」のレッテルを貼られた罪もない人たちが銃殺されゆく光景には寒気さえしました。そして主演の二人の演技が素晴らしい!最初は純粋な兄弟愛・家族愛の兄と、病弱の弟という構図。それが次第に武勲を立てる兄とちょっと反発気味の弟、そしてラストの狂気へ・・・という微妙な心理描写がとても上手いのでビックリでした。
しかし、ストーリー展開は無理がありすぎる。狂気に走る兄の心情もわかるのだが、強引なまでの意外な方向性というのはちょっと引いてしまう。そして、配給もハリウッドが絡んでいて、アメリカがやはり正義の味方になっている・・・単純に北と南が単独で戦争したわけではないのだから、ここを描かないと「アカ」と言われて殺された人々が浮かばれないような気がする。
そして、この陰惨な戦争で儲けた日本という国があることを忘れてはならないんだと胸が痛くなった。
戦争に引き裂かれた兄弟の絆!
レンタルDVDで鑑賞(吹替)。
民族を分断した戦いの悲惨さたるや、尋常ではありませんでした。猜疑にまみれた争いが繰り広げられ、リアルな戦闘描写がそれを浮き彫りにし、容赦無く突きつけて来ました。
死と隣り合わせの極限状況で、弟を除隊させるために狂気の域へと足を踏み入れた兄。兄を想うあまり、その気持ちを拒絶してしまう弟。ふたりの相克がダイナミックでした。
家族の絆は、断ち切ろうと思っても決して断ち切れないものなんだな、と…。戦場で再会した兄弟の、互いを想い合う会話に涙が止まらず、絆を裂いた戦争を憎らしく思いました。
※修正(2023/01/10)
ヒョン(兄さん)!迫力の朝鮮戦争
これでもか!と続く同じ民族との戦闘に次ぐ戦闘、白兵戦の多い事。びっくりするほど延々と見せるのはそれだけ悲惨だということを刻みつけたいからか。
朝鮮戦争勃発直前から最後の高地戦まで翻弄され続ける兄弟。
ポスターのような夕日のシーンはなかったような。
リアルじゃないけど
戦場での兄弟の行動がリアルじゃないけど、同胞同士が戦争するという悲しさが伝わった。この時、日本では朝鮮動乱特需でその後の高度成長の足がかりになっていたと思うと、コリアの人びとが持つ日本に対する複雑な感情も分かるような気がする。
毎年、フィリピンに遺骨収集に行く、わが国の同胞の方々の気持ちをこの映画で少しでも感じられたのは、とても良かった。わが国の兵隊さんも、見知らぬ土地で愛する人のためになくなっている。その方々やアジアの同じ様な境遇の方々の礎があったればこそ、今の我々がいるということ思い、平和な世の中、近隣諸国と仲良くする世の中を作りたい。
天丼演出。
本当に悲しい話です。
オンビンもドンゴンも素晴らしい。
僕は、ドンゴンの「タイフーン」という作品が大好きで、海賊役の彼の狂気と哀しみに満ちた目がたまらないと思った。
今作でも相変わらずドンゴンの目力には恐れ入った。序盤の弟思いの優しいまなざしも、中盤の戦意に溢れた凶暴な目つきも、終盤の哀しみと恨みに溢れた眼光もスゴい。さまざまなスーパー俳優を見てきたが、目だけで物語を語れる俳優は彼を始め、そう多くないと思う。
オンビンも好きなんですよ。特に「アジョシ」と「母なる証明」。あの根は優しそう感。今回は、根ではなく優しい感じ。本当にピッタリの役だと思う。吹き替えだと子供っぽさが目立つので、必ず字幕での鑑賞をオススメします。
演出はちょっと気に入らない。
一般的に天丼と呼ばれる演出。ここで泣いてくださいとばかりに流れる感動風の曲。こえれは「ROOKIES 卒業」という駄作を思い起こさせる。ここだけもったいないかと。
韓国映画はどれを見ても素晴らしい。
ウォンビンに泣かされた。
ひたすら悲しいです、とにかく涙が止まらない。
ウォンビンはイケメン俳優というイメージだったんですが、これをみて「ちゃんとした俳優なんだ」と思いました。
もう、ほとんどウォンビンの演技に泣かされたようなもんですよ・・・
こんなイケメン兄弟きっと居ないけど、この兄弟愛には泣かされます。
家族や兄弟を引き離す戦争なんて嫌いだ
悲しい兄弟の物語
先のシルミドの1200万人の記録を抜き、1300万人を動員した映画。朝鮮戦争が舞台の映画である。シルミドは史実に基づいた映画であったが、こちらはフィクション。とは言っても、実際に、親・兄弟が南北に分かれて戦ったと言う事件はおきていたので、あながち完全なフィクションとも言えない。
戦闘シーンの描き方が、半端ではない。欧米系の戦争映画では、それなりにソフトに戦闘シーンは描かれるが、韓国映画の場合はリアル。銃で撃たれるシーンなどが、はっきりと見て取れます。R指定を受けてもいいのではないかと言うくらい。まだ”戦争中”の国であるためなのでしょうか? この映画、韓国軍が捕虜を虐殺するシーンがあったため、韓国軍の協力を得られず、戦車や軍服などは自前で調達したらしい。戦闘機からの機銃掃射のシーンがあるが、こちらの戦闘機はCG。
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