ベルヴィル・ランデブー
劇場公開日 2021年7月9日
解説
バンド・デシネ作家でアニメーターのシルバン・ショメによる長編初監督作品で、誘拐された孫の救出のため奔走する祖母の姿をユーモアたっぷりに描いたアニメーション映画。セリフを極力排し、ジャズをはじめとした軽快な音楽にのせてデフォルメされたキャラクターが織りなす冒険を描き、フランス映画として初めてアカデミー長編アニメーション部門にノミネートされるなど世界的に高い評価を受けた一作。内気で孤独な孫のシャンピオンが、自転車に興味を持っていることを知ったおばあちゃん。シャンピオンは自転車選手になるため、おばあちゃんと二人三脚で特訓に励み、ついに世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」に出場するまでに成長する。ところがレースの途中に事件が起こり、シャンピオンが何者かに誘拐されてしまう。おばあちゃんは誘拐された孫を助けるため、愛犬ブルーノとともに冒険に出る。伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たちの協力と、これまでに培った人生経験や知恵やユーモアを武器に、数々の難局を潜り抜けていく。アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、主題歌賞にもノミネートされた。日本ではスタジオジブリの高畑勲らが称賛、2004年に劇場初公開された。2021年には、製作20周年を前にしたプレアニバーサリー企画としてリバイバル公開される。
2002年製作/80分/G/フランス・ベルギー・カナダ合作
原題:Les triplettes de Belleville
配給:チャイルド・フィルム
日本初公開:2004年12月18日
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どこまで新型コロナが影響しているのかわからないが、旧作のリバイバル上映が増えている。そんな中で『ベルヴィル・ランデブー』まで劇場に帰ってくるとは、なんとめでたいことか! 実写という制約のないアニメ―ションでは、現実にはありえないものもなんでも描けてしまうわけだが、本作の監督シルヴァン・ショメのイマジネーションの自由さは、いつ見ても素晴らしく、そして唯一無二のものだ。ジョセフィン・ベイカーからジャンゴ・ラインハルトまで実在した人物をサラリと描き込みながらも、ここで描かれるパリの街も、限りなくニューヨーク的な大都市ベルヴィルも、陰鬱としたデザインながらも唯一無二のユニークな世界観で観る者を魅了する。
アブストラクトな演奏シーンなど、音楽も素晴らしいし、言葉で説明することなく見せ切る演出の説得力もすごい。すべてが歪んでいるけれど決して暗くはなく、抜けがよくて思い切り楽しい。2021年7月のリバイバル公開、なんとしても見逃してはならないと思っています。
2022年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
独特な雰囲気!たまには良いと思った。しょっちゅうはシンドイ。
自分が住んでる所では、当時は公開されず、当時のアカデミー賞に作品でノミネートされて気になっていたら20周年記念で映画館で観る事ができました、
まず、音楽、歌がとてもいいです、余韻が残ります、
内容もブラックユーモアとアンソロジーが融合したかの様に、
ストーリーも、驚くぐらい面白い!
この映画がわかるフランスの方は呪術廻戦が、面白いとか大好きと言うのが分かる気がします。
あと海と船のシーンは圧感です!
2021年10月25日
iPhoneアプリから投稿
最初のモノクロのテレビ画面の中の映像、手塚アニメのような雰囲気で、こういう画風なんだ、と思ってたらまた全然違う画風で次のシーンが始まってびっくり!!おばあちゃんも孫小さい頃もそんな可愛くなくて、孫大きくなったらすごく太もも太くて他が細くてホント独特の絵なんですね✨おはぁちゃんも孫も無表情に淡々と動いてるのが面白い!
そしてニューヨークの摩天楼の絵が素晴らしい✨ツールドフランスの描写もとても楽しくてフランス人にとって本当にツールドフランスは大切なんだな、っていうのが伝わります。
映画館でてからもベルヴィルランデブーの歌が頭に響いてました、三つ子のおばあちゃん達、水木しげるの妖怪みたいで最高でした!!
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