阿修羅のごとくのレビュー・感想・評価
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まさみちゃん出てるの知らずビックリ! ドラマで次女を演じていた八千...
まさみちゃん出てるの知らずビックリ!
ドラマで次女を演じていた八千草さんが母親役だったり豪華で意外なキャストが沢山。
映画だからどうしても姉妹の会話が少なくなっちゃってるのと深田恭子の演技が残念
是枝さんのリメイク版、そしてすずちゃんの咲子役が楽しみで仕方ない🤫
四姉妹
向田邦子作品に触れるのは初めてです。彼女が生きた時代はまだ女性が男性を上手く手のひらの上で転がさないと生きていけなかった時代背景なので、お母さんの様な生き方にもなりますよね。現代は当時よりも女性の働く場所が増えたので、一人の男に拘るよりも別れる道を選ぶ女性も多いのではないでしょうか。四姉妹を描いたものって、細雪しかり若草物語しかりどこかしら魅力を誘いますね。
【”女は阿修羅だなあ・・”夫の浮気を知りつつ、素知らぬ顔で過ごす妻の姿を大家族の繋がりと絡ませて描いた作品。現代でも活躍する豪華俳優陣にも驚かされた作品。】
ー 「阿修羅のごとく」と言えば、再放送で見たNHKのドラマの、トルコ行進曲が強烈である。
残念ながら、今作は、そこまでのインパクトはない。
驚いたのは4姉妹を演じた、大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子を始め、現代邦画でも活躍しているキャスティングの豪華さである。-
・故、森田芳光監督。脚本、筒井ともみというタッグ作としてはやや物足りないが、新聞に投稿した人が誰であったかが分かる、ラストの締め括り方はナカナカ良かったかな・・。
<今年で、森田監督が亡くなって10年が経つ。若くしての死去はとても、残念であったが邦画に一時代を築いた構成は、何時までも残ると思うのである。>
物語に最適サイズの群像。
優れた原作を得た森田芳光は強い。
早逝を悔やむ。
力まず演る役者陣の中、全力で滑稽側にはみ出す中村獅童、和製ショーン・ペン な自己ベスト演。
父性への渇望を物語るに最適サイズの群像。
下手に生きることを憎み且つ許し合えた頃。
長澤まさみ、か。
男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです
終盤の三女が亡母の着物を着て家事をする後ろ姿
深津絵里が本当に八千草薫の後ろ姿に見えました
もしかしたら撮影は八千草薫本人だったのかも?
夫の不倫に悩む次女役に黒木瞳を配役しているのも面白い
夫が電話を不倫相手と間違えて家に電話して来たシーンはなかなかに名演技でした
大竹しのぶの玄関の鍵と下駄箱のシーンが見物でした
誰もが登場人物の誰かしらに感情移入して観ていると思います
それも時が経つにつれて、四女から三女、次女から長女、やがて母に感情移入する人物も変わっていくのだと思います
日本の家は家長制で男性が主導しているようで、実は女性が全て切り盛りしていることが、面白くやがて悲しく、それでもこれこそ日本の家庭だと思わされます
むしろそうあるべきだと思います
そういう家になるような男であらねばならないと思います
それが父の役割なのだと思います
男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです
身につまされました
へんてこホームドラマです
ドラム缶みたいな寸胴デブの深田恭子が笑えます。
姉妹なのに一人だけ顔が倍でかい大竹しのぶがきもいです。
中村某とボクサーは演技がわざとらしくて気味が悪い。
長澤まさみが目当てなのに、セリフ一言で30秒だけでした、とほほ。
唯一まともなのは深津絵里だけでした。
桃井かおりの不気味な演技もあります。
女怖い
ブラックホームコメディの傑作と思
う。
キャストのお芝居のクオリティの高さは背筋が凍る恐ろしさとおかしみで溢れる。
宇多丸さんと奥様と当時のスタッフさんの解説で見えた製作意図があってさらに奥深さが重なって感慨深い一作になった。
見れてよかった。
それにしても、女って怖いなー…
こんなにいい原作で演技派俳優を大勢揃えて、その出来上がりが・・・...
こんなにいい原作で演技派俳優を大勢揃えて、その出来上がりが・・・これはTV用に作られた映画なのでしょうか?もったいなさ過ぎます!原作も読んだことなければテレビ版も見てませんが、これは無理して映画にすべきではなかったのでしょう。
カット割りが無駄というほど多く、何故これほど無駄なシーンを入れてあるのだろうかと不思議でたまりません。多分テレビ版の作品をかなり忠実に引き継ごうとしたのでしょうけど。
全体的なストーリーは淡々と展開され、緊張感がほとんど無かったことが悔やまれますね。このテンポは連続ドラマ向きです。笑いを取るべきシーンももっとメリハリが欲しいところ。しかし、時代考証は細部に渡って再現される苦労が窺え、俳優陣の巧みな表情も絶品で納得のいく演技でした。タバコの自販機にわかばとエコーがあったのには驚かされました(その時代でもそんな自販機は稀です)。
かなり批判的ではありますが、演技はさすがですよ(子役は除く)。深田恭子も『陰陽師II』ほどひどくなかったし。中村獅童も良かったです。
見所は深キョンのセミヌード!
向田邦子さんのお話は、人間味があって美しくって、苦手好き。 あ、う...
向田邦子さんのお話は、人間味があって美しくって、苦手好き。
あ、うん。と蛇蝎のごとく。と文庫本を読んだけど小説も苦手好き。
大竹しのぶさんはどの映画に出てても好き。
黒い家の時なんか、すばらしく狂っててすき。
花ひらき はな香る 花こぼれ なほ香る
映画「阿修羅のごとく」(森田芳光監督)から。
冒頭に「阿修羅」の定義がテロップで流れ、慌ててメモをした。
「阿修羅」とは、
「インド民間信仰上の魔族。外には仁義礼智信を掲げるかに見えるが、
内には猜疑心が強く、日常争いを好み、たがいに事実を曲げ、
またいつわって他人の悪口を言いあう。
怒りの生命の象徴。争いの絶えない世界とされる」
そして、作品後半に「女は阿修羅だよなぁ」のフレーズが突然現れる。
この「阿修羅」に関する「対」がとても効いていて、
さすが「原作・向田邦子さん」って感じで観終わった。
長女(大竹しのぶさん)の不倫、二女(黒木瞳さん)の夫の浮気、
三女(深津絵里さん)の嫁ぎ遅れ、四女(深田恭子さん)の同棲が
絶妙のバランス配置され、個性ある四姉妹を演じていて面白かったが、
もしかしたら主役は、仲代達矢さんと八千草薫さんの夫婦だったかもしれない。
さらには、長澤まさみさんが里見洋子役で、ちょっぴり出演していたのには驚いた。
ただ、気になる一言に選んだのは「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ香る」
彼女たちが生まれた竹沢家に、そっと飾られていた軸(横長)の言葉。
これは故・森重久弥さんが、飛行機事故で亡くなった向田邦子さんの偲んで
墓標におくった言葉として知られている。
墓碑銘に刻まれている言葉は「花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る」
(「香」は鼻で感じる匂い、「薫」は雰囲気や肌で感じる匂いとされる)
漢字がちょっと違うが、そのフレーズをサラッと使うあたりが、
監督・脚本家の妙ってところだろうか。
もう一度、図書館で原作を見つけて読んでみようと思う。
P.S.
昭和54年夏・毎朝新聞の投稿「主婦・四十歳 匿名希望」
新聞投稿は、匿名はダメじゃなかったかなぁ。(笑)
気まずいけど、愛おしい
向田邦子の名作を森田芳光が映画化した2003年の作品。
タイトルの“阿修羅”の意味から始まる。抜粋すると…
インド民間信仰上の魔族。外には仁義礼智信を掲げるかに見えるが、内には猜疑心が強く、日常争いを好み、互いに事実を曲げ、また偽って他人の悪口を言い合う。怒りの生命の象徴。争いの絶えない世界とされる。
これほど巧いタイトルは無いと思う。恐れ入る。
突然父の不倫を知った四姉妹の悲喜こもごも。
父の秘密を知った訳だが、四姉妹もそれぞれ隠し事アリ。
他人には知られたくない。特に、姉妹には。
いくら姉妹であっても、女は女。女の意地。
ここが、男兄弟だと分からない所。
姉妹として、妻として、女としての可笑しい所、哀しい所、醜い所を終始気分良く見れたけど、もし姉妹同士で見てたら、チクチク胸刺さって物凄く気まずいんだろうなぁ…。馬鹿な男兄弟で生まれて良かった(笑)
だからと言って、姉妹同士で見たら、ただ嫌な気分になるだけではない。気まずいけど、愛おしい。そんな気分。
大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子。
これだけの面子が揃って何も起こらない訳が無い!現場では、想像出来ぬほどの女優同士の火花が散った事だろう。それが見事なまでのアンサンブルを作り上げている。
姉妹の老いた父母を演じた仲代達矢と八千草薫の両ベテランはさすがの一言。特に、何も言わぬけど女として姉妹より一枚上手の母・八千草薫には頭が下がる。
出番は少ないが、桃井かおり、木村佳乃も印象的。大竹しのぶvs桃井かおりは見てるだけで怖や怖や…。黒木瞳vs木村佳乃もなかなか。
中村獅童、小林薫も好演しているが、やはり女の映画である。
感情、表情、仕草に至るまで、一つ一つの機微を取りこぼさず描き上げた森田芳光の演出は称えずにはいられない。
2000年代の森田作品では間違いなく最高作。
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