劇場公開日 2003年11月8日

「男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです」阿修羅のごとく あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです

2020年10月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

終盤の三女が亡母の着物を着て家事をする後ろ姿
深津絵里が本当に八千草薫の後ろ姿に見えました
もしかしたら撮影は八千草薫本人だったのかも?
夫の不倫に悩む次女役に黒木瞳を配役しているのも面白い
夫が電話を不倫相手と間違えて家に電話して来たシーンはなかなかに名演技でした
大竹しのぶの玄関の鍵と下駄箱のシーンが見物でした

誰もが登場人物の誰かしらに感情移入して観ていると思います

それも時が経つにつれて、四女から三女、次女から長女、やがて母に感情移入する人物も変わっていくのだと思います

日本の家は家長制で男性が主導しているようで、実は女性が全て切り盛りしていることが、面白くやがて悲しく、それでもこれこそ日本の家庭だと思わされます
むしろそうあるべきだと思います

そういう家になるような男であらねばならないと思います
それが父の役割なのだと思います

男は阿修羅様の沢山の手のひらで踊らされているだけです

身につまされました

あき240
NOBUさんのコメント
2021年11月30日

今晩は
 昨晩、故森田芳光監督没後10年という、記事を見て鑑賞しました。
 私は、有名な「家族ゲーム」は勿論、「それから」にヤラレテ(藤谷美和子さんの美しさ・・。)「間宮兄弟」算盤侍映画の端緒となった「武士の家計簿」「僕達急行」と、幅広い作品テーマを次々に映画にする監督作を鑑賞してきました。記事にもありましたが、𠮷田大八監督や沖田修一監督(テイストが似ていると思います)といった作家性の強い監督が影響を受けた、とコメントしていたのが印象的でしたね。では、又。返信不要ですよ。

NOBU