「ダイアン・クルーガーはドイツ人」戦場のアリア αさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイアン・クルーガーはドイツ人
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第1次大戦時のクリスマス、前線の兵士たちが休戦し、敵味方を超えて友情を育んでいたという実話の映画化。
戦争映画で敵味方が通じ合うという物語はよくあるけど、これは実話だということに加えて、彼らはヒーローでもなんでもない、一兵士たち。その集団が片言の外国語で挨拶を交わし、酒を酌み交わし、歌を歌う姿は素朴であるがゆえに、戦争の愚かしさを訴えるには十分といったところ。
そんな彼らは当然、クリスマスの休戦が終わっても再び銃を向け合うことはできず、軍の上層部からは厳しい処分を受けるわけだけど、そこには悲壮感というよりも、“人間”であることに誇りをもつ前線の兵士たちの潔さと、戦争という行為の虚しさが同居した不思議な味わいが…。
重要な役割を果たすオペラ歌手の歌声が、明らかに吹き替えなのがバレバレで、若干興醒めしてしまうのが残念ですが……。それにしてもダイアン・クルーガーってドイツ人だったんだよなと改めて思い出した作品でした。フランス映画界から出てきた人だから、ついそう思いがちですが。
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