「現実と妄想の狭間で狂気が滲みだす」アメリカン・サイコ shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
現実と妄想の狭間で狂気が滲みだす
どこまでが現実でどこまでが妄想なのか、境界線が曖昧なままストーリーは進む。名刺のデザインの優劣で殺しを決行した辺りから、主人公の分裂に拍車が掛かっていったようだ。
クリスチャン・ベールの狂気に満ちた演技はジャック・ニコルソンにも引けは取らない。一流、それも超一流でなければ自尊心を満たすことが出来ない。自分というものを外からの肉付けで作り出すエリート意識の歪みを上手く描いている佳作であり、素晴らしいゴア映画でもある。
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