アバウト・ア・ボーイのレビュー・感想・評価
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微笑ましい気持ちになりつつもかなしい
彼には夢があったはずです。
部屋中を埋め尽くすCDやギター、音楽のポスター、そこにある様々なものが示す事実は
『彼もミュージシャンになりたかった』ということ。
それを忘れたかのように全て趣味だ、と言い除けてしまう。
すべてを諦め、親の印税で暮らす。
仕事はしない、毎日自分が決めたルーチンワークをするばかりの人生。
その人生には経験がなく、空虚でがらんどうであり、
「あなたには何があるの?」
「いいや何も持っていない」
言葉の通りなにもありません。
だけど何もなくても、何も持っていなくても、
これから何かをすることはできる。
そういう気持ちにさせてくれる映画。
久しぶりにいい映画。
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ヒュー・グラントの最高作?
自身も好きな作品の一つとしているが、私はこの作品のヒューが最高だと思っている。ラブ・コメのキングとしてこれはラブ・コメではないので不本意かもしれないが、コメディではあるので良しとしてもらおう。この主人公の役をリアリティを持って演じられるのはヒューしかいない。コリン・ファースだと固すぎるし、レイフ・ファインズだと重すぎる。超いい加減な奴で、とても共感を覚えるような人間ではないのだが、悪い奴でもない。人間はひとりでは生きていけないということが文句なく伝わってくる。いくらお金があってもね。結びつきが必要なのさ! 普通だったら男と女の話になるところが、男と男の子の話だというのも変わっていておもしろい。それにヒューの歌も聴けるお得な作品。ギターも弾くぞ! 最高におかしいこと請け合い。ヒュー・ファンのみなさま、一度観てみて!
ある独身男と少年の物語。
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