殺しのドレス

劇場公開日:1981年4月4日

解説・あらすじ

 夫婦生活に不満を抱えるケイトは精神分析医エリオットのもとへ通っていた。そんな彼女が美術館で出会った男性との情事のあと、剃刀を手にした女性に惨殺される。現場に偶然居合わせたコールガールのリズは、警察から疑いの目を向けられ、街中で危険な目に遭いながらも、ケイトの息子ピーターと組んで真犯人を追うことに……。ニューヨークを舞台に繰り広げられる官能的なサイコ・サスペンス。

1980年製作/105分/アメリカ
原題または英題:Dressed to Kill
劇場公開日:1981年4月4日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0 クライテリオン・コレクションBlu-rayの画質をチェック。

2025年5月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

幸せ

クライテリオン・コレクションBlu-rayにて鑑賞。
(海外版4K UHDを購入しようか迷い、その前に信頼しているクライテリオン・コレクションの画質をチェックしようかと購入。
この画質なら日本発売ハピネット版の方がクリアかもしれない。
海外版4K UHDの評判を調べても分からず、もともとソフトフォーカスや画像粒子が目立つような画像なので、
Blu-ray版と大差はないかもしれない。
音質は文句ナシ。)

デ・パルマ・カットとピノ・ドナッジオの音楽。
「殺しのドレス」は試写会で観てからロードショウや名画座、ビデオテープやDVDで50回以上観ている。
シャワーシーンや美術館、エレベーターに地下鉄のシーン等、観る度魅了され、まだ飽きていない。
僕も(外見は40代位にしか見られないが)高齢世代になるので、ツッコミどころ満載なのは分かるが、
デ・パルマ・カットと音楽に洗脳されていて、
この分ではもう一生解けないと思う。
(たとえば大林宣彦監督の『HOUSE ハウス』も同様。
でも『時をかける少女』はなんだか原田知世さんに拒否反応が起こるようになり映像ソフトを手放して、
もう観なくても平気になりました。
「殺しのドレス」もそんな時が来るのでしょうか。)

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共感した! 4件)
なかじwithみゆ

4.0 【”性倒錯者は金髪がお好き。”デ・パルマカットにドキドキさせられるエロティックサイコサスペンススリラー。”この作品が面白いと思った私は変態ですか?””ハイ、立派な変態です。”】

2025年1月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

■夫マイクとの性生活に満たされない人妻のケイト・ミラー(アンジー・ディキンソンは、美術館で出会った男性と行きずりの情事を楽しんだ後、何者かによってホテルのエレベーター内で剃刀で惨殺されてしまう。
 それを偶然目撃したコールガールのリズ(ナンシー・アレン)は、ケイトの息子・ピーターと組んで事件の謎を追う。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・冒頭のシャワー室でのシーンから、どう見ても「サイコ」に触発されていると思われるが、この作品はブライアン・デ・パルマ監督が、そこから一捻りしている所が、秀逸である。

・ケイトの息子・ピーターが、ミラーが通っていた精神科医ロバート・エリオット(マイケル・ケイン)の建物から出て来る患者たちの、建物から出る時間を計測しているシーンや、リズが地下鉄内で黒人たちに襲われるシーンからの、金髪女に襲われるシーンの流れなどは、若きブライアン・デ・パルマ監督が、既に後年の制作スタイルを確立させている事が分かるのである。

<そして、明らかになった犯人の正体は、途中でやや予想が付いてはいたが、最後まで緊迫感溢れるデ・パルマカットにより、ハラハラさせられた作品である。>

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NOBU

5.0 0199 そんな背の高いババアがいるか。婆さんその水を飲んでみろ。

2024年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1981年公開
デパルマ師匠最高傑作!
本格推理小説ファンからすれば
ムダな描写が多いとか登場人物少ないのですぐわかるとか
美術館追っかけまわしとか逢引の場面要るの?とか
ナンシーアレンが地下鉄で追われるシーンって
時間かけすぎのミスリードとか
そんなもんは雰囲気を味わうのにどうでもいい。
意外な犯人が論理的に説明されているだけで満足。
エレベーター内の惨殺シーンもこんなに美しく撮れる監督
他にいるか?
オチも二番煎じであるがGOOD!
しかし被害者の男の子はパジャマ姿のお姉さんに
迫ったりしないのか?
ともあれ大好きな映画です。
100点
テレビ初鑑賞 1983年1月10日『月曜ロードショー』

友人が映画解説動画始めたのでよかったら見てくださいね
第四弾がこの「殺しのドレス」です。
「mocの細かすぎて伝わらない映画の話」で検索してください

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NWFchamp1973

4.0 ヒッチコック監督『サイコ』(1960)へのオマージュがふんだん

2024年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

目黒シネマさんにて「~ブライアン・デ・パルマ 傑作選~」にて『キャリー』『殺しのドレス』『ミッドナイトクロス』の初期傑作3作品上映(2024年8月11日(日)~17日(土))

『スカーフェイス』(1983)『アンタッチャブル』(1987)『カリートの道』(1993)『ミッション:インポッシブル』(1996)と傑作・名作豊富ですが今回は初期~中期の傑作3本立て。

『殺しのドレス』(1980)
デ・パルマ監督が師事しているヒッチコック監督『サイコ』(1960)へのオマージュがふんだんですが、美術館のステディカムの演出、分割画面を活用するなどデ・パルマ監督らしい演出も見どころでしたね。
前半はアンジー・ディキンソン、後半はナンシー・アレンがとにかく魅力的。
特にナンシー・アレンは『ロボコップ』(1987)のルイス巡査の勇猛なイメージが強いですが、当時はデ・パルマ夫人として監督のミューズでしたね。

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矢萩久登