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文学的なかほりがする。「オーランドー」だけは読んだことがあるのだが、ヴァージニア・ウルフのことは、あまり知らない。wikiってみたら、実際に入水自殺していたらしい。姉のヴァネッサとは仲が良かったようで、今作でも引用されている「ダロウェイ夫人」の次作「灯台へ」を出版する際は、姉が装幀を手掛けたそうだ。ちなみに、ヴァネッサの生き様もなかなか激しい。この映画では良妻賢母のような雰囲気だったが。
ヴァージニア・ウルフから、ローラ、クラリッサへ、時を越えて受け継がれる「ダロウェイ夫人」とは、どのような女なのだろう。すごく知りたくなってきた。どうも観念的で読みにくそうな気がするが、チャレンジしてみるかな。
オープニングでキャストの名前を見ていたはずなのに、ヴァージニア・ウルフがニコール・キッドマンだと、最後まで気づかなかった。ジュリアン・ムーアも老けメイクで、二人には女優魂を見た。
いくら心を病んでるとはいえ、長年親しくしていて、自分の面倒までみてくれている人の前で、飛び降り自殺するのはひどい。その人がどれだけ傷つくか、思いやれないものかな。そんなことを考えられないくらい、追い詰められていたのだろうか。負の遺産が続くようで、やり切れない気持ちになった。あと、真っ青なケーキは怖いわー。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。