スーパーマン リターンズ : 特集
約20年ぶりのシリーズ復活となった「スーパーマン・リターンズ」。「スパイダーマン」の大ヒットより遥か以前、すでにスタートしていた企画だが、その実現に至る道には様々なドラマがあった!? 今回の特集では、「スーパーマン」復活にいたる道のりと「バットマン」の意外な関係をまとめたほか、ブライアン・シンガー監督のインタビューもお届けする。(文・構成:編集部)
「スーパーマン」と「バットマン」のややこしい関係
新たな「スーパーマン」映画の舞台裏には、「バットマン・ビギンズ」と「X-MEN」に飛び火し、さらに米ワーナーのお家騒動を巻き込んだ紆余曲折があった。そのあれこれを分かりやすく表にまとめたのがこちら。色の付いている部分が、エポックメイキング的な出来事だ。
かねてから企画されていた「スーパーマン」映画の実現に拍車をかけたのは、ソニーがマーベル・コミックスのヒーローを映画化した「スパイダーマン」の予想以上の全米大ヒット。これを見たワーナーの製作陣が、自社が映画化権を持つDCコミックスの2大ヒーロー=スーパーマンとバットマンの新たな映画化に熱くならないわけがない。そこでさまざまなドラマが繰り広げられていく。
それにしても、「X-MEN」を監督するはずだったブライアン・シンガー監督が「スーパーマン・リターンズ」を撮り、「スーパーマン・リターンズ」の監督候補だったブレット・ラトナー監督が「X-MEN」シリーズ最新作を監督することになるというのは、映画に負けないドラマチックな展開。また、もしも「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキーが「バットマン」を撮っていたら? ブラッド・ピットが「トロイ」に出演しなかったら? と、妄想は膨らむ。DCコミックの2大ヒーロー映画の製作舞台裏は、映画以上におもしろい。