スパイダーマン3のレビュー・感想・評価
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復讐心とは何か
サム・ライミ版3部作の完結編です。
順風満帆な生活を送るピーターにニューゴブリン、サンドマンが襲い掛かってきます。それだけでなく、謎の黒い生命体に取り憑かれたことでピーターの精神が狂っていきます。
私は、今回のメインヴィランはそれぞれの中にある復讐心だと考えました。ピーターやハリーはそれぞれの思い込みから憎しみが生まれ、そこから復讐心が芽生えて悪に染まってしまいました。しかし、真実を受け入れ自分を許すことで悪の道を逃れることができました。
このように、全体的に復讐心が今回のテーマとなっており、自分の選択で性格が変わっていくような印象を受けました。恨みの気持ちがあれば悪い方向へ進み、素直になればいい方向に進むとも考えました。
また前2作と比べると、内容を詰めこみ過ぎて蛇足に感じた所はありましたが、最後にハリーとピーターが協力して戦うシーンは熱くなりましたし、ピーターがフリントの話を聞いて許した所は感動しました。
復讐心とは何かを考えさせられる映画でした。
大いなる力には、大いなる責任が伴う3 闇に堕ちたその先に!
前作で新たな決意を胸に立ち上がったスパイダーマン。 今度はどうなるのって思ってたら、事もあろうか、影の部分がクローズアップされて、危ない人になっちゃった。
まぁ、隕石に付着していたヴェノムの影響によるものなんだけど・・・
とにかく今回も、盛りだくさんの内容で、エンターテイメント性バリバリです。
父親の敵討ちに夢中になり、グリーン・ゴブリンJr.と化した親友との戦い。
叔父さん殺しの真犯人が判明するが、サンドマンとして特殊能力を持ち、スパイダーマンに立ちはだかる。
そして隕石に付着していた、感情を逆撫でする寄生生物ヴェノムにより、黒いスパイダーマンに変わってしまう。
ホンッと盛り沢山ですよね。
そして、MJとのロマンスも二転三転。
まぁ、彼女の気持ちも判らんではないけど、一作目から観ていて彼女の男性遍歴もどうかと思う。 自分的には全然魅力を感じないんで、どうぞお好きにってくらいしか思わないんだけど、ちょっとひどいよね。 悪く言えば淫乱、尻軽女、男依存。 今回、3作品を続けて見て、1番強く感じたのはこれだったかな。
ピーターとMJのすれ違い
MJを悲しませたスパイダーマンは許しがたい
スパイダーマン1と2が良すぎて期待した分ガッカリしてしまった。
と言っても恋愛以外は良かった。
ピーター・パーカーとMJの恋愛は2でハッピーエンドになったはず…結婚目前にまたすれ違い…MJが可愛そうで悲しくなる。
ピーター・パーカーの調子に乗った言動(特にMJや皆の前で他の女とKissするなんて最悪)。
MJはピーター・パーカーの恋人ゆえに誘拐され、スパイダーマンが助けて仲直り…前作と同じ展開で呆れる。
親友ハリーのスパイダーマンへの恨み、ピーターの伯父さん殺害のギャングへの恨みなど、様々な事実がわかって復讐心が無くなったのは良かった。
オバケのサンドマンや謎のヴェノムの映像は迫力満点。
MJに扮するキルスティン・ダンストの歌声も聴けて良かった。
ブライス・ダラス・ハワードも良かった。
それなりに今作ならではの名場面はある。
しかし、MJを大事にしなかったことが許せなくて辛い。
この作品以降の展開のヒントは、NWHに‼️
多くの具材をぶっ込みすぎて、いつまでもグツグツと煮立っている闇鍋のような第三作‼️
主な具材としては
◯宇宙から来た液状生命体がピーターに寄生、この生命体に自らのダークサイドを引き出されたピーターはブラック・スパイダーマンと化し、MJとの関係に亀裂が・・・ピーターの闇堕ちダンスは必見‼️
◯家族に会うため脱獄したマルコは研究所の事故に巻き込まれ、砂の体を持つサンドマンと化し、金を手に入れるため悪事を働きだす‼️
◯スパイダーマンことピーターを憎むハリーは、ニューゴブリンとなってピーターに襲い掛かり、ピーターとMJとの仲を引き裂こうとするも、最後は友情復活‼️
◯新聞記者としてのピーターを逆恨みするエディに液状生命体が寄生、最強の敵ヴェノムが誕生する‼️
以上、具材が多すぎて、展開が早すぎて、無理矢理2時間20分に収めたような印象がある第三作‼️せめて最近流行の前編・後編の二部作にするとか、半分は4作目で展開するとかにした方が良かったと思う‼️たださすがサム・ライミ監督はウマくまとめた方ですね‼️クライマックスでヴェノム&サンドマンに、ピーターとハリーのコンビが挑む展開はホント胸アツ&エモーショナルでした‼️
やっと平常心でMJの講演を見れる
おばさんにおじさんとの馴れ初めを教えてもらう。家を出た瞬間、ハリーとガチンコバトルWin:スパイダーマン。ハリーは重症を負って病気へ。家族持ちの訳あり(無罪)の脱獄犯、逃げ込んだ立ち入り禁止区域で分解装置にかけられ砂人間に。のちに、砂人間(フリント・マルコ)がベンおじさんを殺したことを知り、ベェノムが寄生したスーツで戦い報いを受けさせる。どうも、彼は水が弱点らしい。おばさんがピーターに復讐心の愚かさ、醜さを教えてくれる。ハリー記憶が戻り、復讐心に駆られる。ピーターがいろんな人に牙をむき始め、病みオチしたとき、砂男復活。エディ・ブロックにベェノムが寄生、砂男と協力して復讐。対抗心を持ってたハリーに助けを求める。ハリーがお父さんの死因を知る。戦いでハリー死亡。ベンおじさんの事件の真相を知る。
愛と‼️❓正義と‼️❓友情と‼️❓宿命と‼️❓思いやり‼️❓
もういいかな。
やはり2、3となるごとに質が落ちてくるのが映画やね。
ネームバリューがあればストーリーを練らなくても映像だけで観客呼べるからね。
印象としてはMJがウザかったことくらい。
ヴェノムが
エッセンスはそのままだけど、ちと容量不足。
前提として
・多分3回目
・前作『スパイダーマン』および『スパイダーマン2』は視聴済
・原作と思しきものは未読。
・サム・ライミ監督の他作品だとMARVEL関連作品を視聴済。
ピーターパーカーというキャラクターの集大成、というか成長譚に近い。
ハリーとの友情、MJとの恋愛、ベンおじさんへの罪悪感という呪縛、スパイダーマンとしての活躍、そして闇堕ち……色々と濃い要素が詰まっている。
ピーター・パーカー、そしてハリー・オズボーン編として観る分にはものすごく面白い。しかし物足りなかった。
なぜだろう、と考えると"キャラ数が多い"という理由に当たる。
ピーターの右往左往、MJの諸々、かつハリーの話、新メインキャラクターが二人追加(しかもヴィラン)、シンビオート、ファンサービス……多い。
いやぁ、『スパイダーマン2』が容量ギッチギチに詰め込んだだけあって、またハードル上がってしまうとこうなるよな、といった感じ。
JJJだってメイおばさんだって、アースラだってもっと観たかった。でもグウェンはお呼びじゃない。だってMJとの絡みがサムライミ版の面白いところだし。
サム・ライミ版スパイダーマンって、キャラクターの細かい描写(特にピーターだけど)が大きな魅力の一つだけど、そこが足りない。
余計に感じてしまったのはマルコ(サンドマン)だ。サンドマン編だけゴチャついているのだ。サンドマン=マルコ自体はすっごく良いキャラだし、サムライミ版の世界観自体にも問題はないのだけど、タイミングがめっちゃ悪かった。
すでに情報量が多いところに、マルコは分かりやすい容量不足。本当にピーターとの良い絡ませ方をしているからもったいないと感じてしまう。爆弾で撃破できちゃうのもあっけないと感じたり……
『~4』とかに出せなかったのかなぁ……
キャラ数を少しだけ減らせれば、ハリーの出番は増えたし(回想とか観たかった)、MJとのドロドロの恋愛模様は観れたし、エディの魅力も深堀りできたと思う。ピーター方面の話はむしろ丁度良い。
ここまで短所ばっかり書いてはいるが、良い部分ももちろんある。
まず、CGの向上。『~2』のときも思ったが、かなり技術が向上している(サンドマン初変化時を除く)。シンビオートの寄生シーンとかめっちゃ良い。ホラー演出もシンビオート絡みなら納得できる良さ。
それに伴って戦闘シーンもかなり楽しい。これから先のナンバリングも、どう進化していくのか観たかったレベル。特に終盤の戦闘シーンとか胸アツ。
ピーターとMJの心理描写、そしてハリーとの友情から三角関係。このあたりの人間描写、さすがと言うべきかめちゃ面白い。深みにはまる感じ。『スパイダーマン』『スパイダーマン2』で積み上げてきたものの集大成がここにある。
ファンサもちょっと多すぎだけど、小気味良いし、ストーリーの邪魔にならない程度に収まっていてよかった。
あと、地味にスパイダーマンとヴィランのビジュアルが良い。目立つほどじゃないのだけれど、絶妙に生物感があって気持ち悪い。寄生生物由来のパワーってこういうものでしょ、って感じ。
そういえば、今作のヴィランは鏡写しではなかったな……鏡写しというよりもピーターの精神的罪悪感とか弱さとか傲慢さとかを分裂させて各ヴィランに当てた感じか……?
といった感じで、面白かったけど色々と物足りなかった作品。本当は『スパイダーマン4』観たかった(MJは続役希望派)。
許すことの難しさ
1、2が素晴らしすぎた反動か
劇場公開時鑑賞。うーん、やっぱり悪役が三体ということで散漫になってしまった印象が強いかな。ヴェノムを外してサンドマンだけにしてメインのテーマを描き、グリーン・ゴブリンと決着をつけるくらいにすれば、消化試合感も薄れたように思う。
友達と自分の中の悪が敵
胸アツ
他の子と人前でちゅーしたり元カノに嫌がらせしたり親友を心身ともにボコボコにしたりおいおいヒーロー!という感じでした。
ですがラストの戦闘は胸アツでした。2人の共闘観てて楽しく、今までで1番好きなシーンでした。
キャラがインフレ
ドラマとしては、MJといい関係を保ちつつも、実生活が軌道に乗らないもどかしさ。彼女に自分の正体を告白し、二人の愛を確かめ合ったときから、乗り越えていくべき問題がほかに立ち上がるという、最高の盛り上がりを迎えるべき時なのに、ヴィランの数が多すぎて、それぞれを紹介するのに時間を使いすぎるので、話も長くなるし、大きなヤマ場がないまま終わってしまった印象が強い。
結果的にシリーズがいったん集結し、「リブート」という形で、もう一回ピーターがクモに噛まれるところからやり直すことになるので、ストーリーの成熟はここが最高のはずだったのに。悪役をヴェノムのみに絞って、短めの続編にしておけば、スッキリとまとまったと思う。サンドマンはしょぼかった。
2018.6.11
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