サイドウェイのレビュー・感想・評価
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これで映画が成立する
目指すところはよくわかるし、中年期に差し掛かったときに惑う人たちのあがきとか、喜びとか、ひしひしと伝わってくるのだけど、こんな内容で映画ですか?と、単純過ぎる話に逆に勇気づけられる。人って、またはアメリカでは、こんななんの捻りもないことで、お金が動くのかー~、と。
ワインは美味しそう
良い歳になった親友同士のおっさん二人が旅するお話。
なんというか友人のジャックの男の身勝手さ全開な行動がイラッときすぎて、ダメでした。
ワインと景色はとってもいいんだけど、ほんとなんでこれがアカデミー賞候補?
中年男のちょっとした悲哀の旅路を楽しく描く
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
若き頃の夢を掴み損ねたまま中年になって、人生の辛さを体験しつつ若い頃とは違う形で希望や人生の楽しみを追い求める古い友人二人の小旅行を描く。屈折した主人公マイルスも悪くないが、結婚前にもう一花咲かそうと奮闘する、彼の友人で売れない俳優のいい加減なジャックが色々と揉め事を起こして旅を盛り上げる。離婚と結婚・真面目といい加減という対照的な2人の織り成す真逆な行動が楽しい。小説家や俳優で成功すればいい人生になるだろうが、現実はそんなに甘くない。妻とは離婚して平凡な家庭の幸せすら手の内をすり抜けていくし、本の出版はなかなか決まらないし、私生活も仕事もうまくいかない。人生の折り返しをむかえても全く理想とはかけ離れた自分の現状を嘆きつつ、それでも奮闘してだけどまた挫折してという中年男の哀愁がせつなくも楽しく観れた。
本当に根性無し中年のお話
うーん、観終わって正直、この作品がなぜアカデミー賞にノミネートされたのか・・不思議である。結婚前のバチェラーパーティーならぬ、バチェラートリップ。主役は見た目もさえない国語教師。
しかもワインオタクで小説家という甘い幻想を抱いたまるで
3Kならぬ3イタ男。
人の好みは好き好きとはいえ、正直こんな男にひかれる女性がそうそう表れる訳がない。
この脚本の背景に矛盾を感じる中年男は私だけだろうか?
確かに演技は違和感を感じさせることなくっていうか、
観た側をいらいらさせる、まさしく腑抜け男の演技で言えば一流品。
なんかね・・話の筋が一つ一ついらいらさせる事ばかり。
根性無し男と、女性上位の会話、ハチャメチャすぎる部分も
なーんか中途半端で。
確かにワインうんちくと男同士の友情は魅かれる部分もある。
しかしね、浮気しといてこれは男のサガだっていっときながら、
フィアンセを失いたくないって泣き叫ぶ元俳優のハンサム中年。
これはあかんでしょ。
なんか映画全編にこれだけ共感できない作品は久しぶりです。
コメディと思いきや。。。
ロードムービーが観たくて、”それ系”のDVDを漁っていてたまたまたどり着いた作品です。
DVDのパッケージを観るとアレクサンダー・ペインで「パリ・ジュテーム」の18話目「14区」の監督さんです。
俳優陣は、バージニア・マドセンしか知らなくて本編を見ていると友達のジャック役に見覚えあり。(ちょっとシュワルツェネッガーもどきな)視聴後調べるとスパイダーマン3のサンドマンの人でした。
旅にはいろいろあるけれど、中年男同士のハチャメチャな旅もいいなと思いました。
お互い向いている方はバラバラ…作家志望のマイルスはワインヲタク、ジャックはCM専門の二流俳優で翌週には結婚を控えながら、考える事は女と寝ることばかり。
そんな軽いコメディタッチながらところどころにステキなセリフがちりばめられています。
バージニア・マドセン演じるマヤがワインを人の一生に例えたセリフ
「ワインに興味を持ってからワインの一生というものを考えるようになった….飲み頃を越えてゆっくり下り坂に入るのも魅力だ」
などなど。
彼女は若い頃から美しくて好きな女優さんだけれど、年齢を経てシワが刻まれた横顔についつい惹き込まれてしまいました。熟成されたワインと同じですね。
すばらしい作品でした。
自分探しはお早めに
しがない英語教師が旅の果てに自分をもう一度見つけるお話。
本筋より、友人のジャックがすごい。
もう、セックスジャンキーです。
しかし、突き抜けてる。ブレがない。
みていて清清しい。
友人にいると最高だ。
(巻き込まれたくはないが・・・)
ところどころでウソかホントか解らない心情の吐露がイカす。
出演者みんな、色々な意味で演技上手です。
おそらく撮影中は飲んでいないんだろうけれど、ワインを数本空けたときの酔い加減の演技がリアルすぎてなんだか本当に飲んでいるみたいで、演技とリアルのオーバーラップが見事。
始まりもいい感じだが終わりもよい感じ。
最後まで見せてしまったら凡庸な映画になってたと思う。
良い切り方で終えたからこそ余韻も残り佳作となった気がします。
なんか面白い映画無い?と聞かれたらオススメしたい映画です。
いつか自分もこのコースを旅したくなる
この映画を見ると、いつもいつか馬鹿できる友人2人でワイン農場で試飲して回ったり、ゴルフしたりと自由気ままに車で西海岸をドライブ旅したくなります。出演者のそれぞれの個性が見事に絡み合っていて、ラストまで楽しく見れます。たまに疲れた時に見たくなる映画でお勧めです。
中年にだって夢も希望もあるのさ
マジメさゆえに面白いストーリーを書けないシナリオライター道雄と、現地の富豪の娘と結婚間近だが、まだまだ遊びたいいい加減な大介のデコボココンビが愉快だ。人生の、とりあえずは中間着地点が見えそうで見えない男と、見えてはいるけど実感できない男が、中年には中年の悩みと楽しみがあることをカラダで表現する可笑しさは、時折、切なさも伴って、いままでの邦画にはなかった新鮮さがある。
菊池凛子がはじめて魅力的に見えた。脱がなくてもいい演技ができるんだから、これからも頑張ってほしい。鈴木京香の役どころは、女優のこの年代における層の薄さが露見した。80~90年代、日本映画が衰退したツケがここにきて回ってきた感がある。考えてみても、ぴったりの女優が思い浮かばない。上と下の年代ならそこそこいるんだけどね。鈴木京香は笑顔が引きつってる。★ひとつ分、作品に輝きが出ない。
予告篇の音はさすがハリウッドと思ったが、本篇ではそれほどでもなかった。
p.s. トヨタのクルマが多数出てくるが、小日向文世と生瀬勝久がふたりして、フォードのクルマを壊すとは・・・。日米問題、大丈夫? ま、面白いからやっちまえ!(笑) あれって、狙ったんだろうか? だとしたら、チェリン監督、アンタは偉い!!
中年の恋
作家志望のマイルスと遊び人ジャックの二人がワインのテイスティング旅行に出かける。
旅先でさっそく二人組の女性にアタックするジャック。
すぐにステファニーと言う女性と深い仲になるジャックに比べて、おくてなマイルスはマヤと言う女性とワインの話で盛り上がるが進展なし。
その後の二人は、映画を見てのお楽しみに・・・
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