ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

ALLTIME BEST

劇場公開日:2002年9月7日

解説・あらすじ

崩壊した天才ファミリーの再生をユニークな作風で描き、ウェス・アンダーソン監督が世界的に注目を集めるきかっけとなった異色コメディ。ニューヨークで暮らすテネンバウム家の3人の子どもたちは、長男チャスはビジネス界で大稼ぎ、長女マーゴは劇作家、次男リッチーはテニス選手として、いずれも幼くして成功を収め、世間から天才児と持てはやされていた。しかし父ロイヤルが家を出たことで一家は離散し、子どもたちは問題だらけの大人へと成長する。ある日、妻エセルが恋人から求婚されたことを知ったロイヤルは、彼女に自分の死期が近いことを告げ、一家は22年ぶりに一緒に暮らすことになるが……。3兄妹を「メリーに首ったけ」のベン・スティラー、「リプリー」のグウィネス・パルトロウ、「キューティ・ブロンド」のルーク・ウィルソン、両親を名優ジーン・ハックマンとアンジェリカ・ヒューストンがそれぞれ演じた。アレック・ボールドウィンがナレーションを担当。

2001年製作/110分/アメリカ
原題または英題:The Royal Tenenbaums
配給:ブエナビスタ
劇場公開日:2002年9月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第59回 ゴールデングローブ賞(2002年)

受賞

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジーン・ハックマン
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映画評論

映画レビュー

2.5 タイトルなし(ネタバレ)

2025年10月1日
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鑑賞方法:VOD
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チネチッタ

4.0 ◇浮世離れしたい気持ちを癒す色彩世界

2025年5月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 16世紀フランドルの画家ブリューゲルの絵画が好きです。均整の取れた遠近法の風景を背景にして細密画のように丹念に描き込まれた子供たちや農夫たちの群像、一人一人が生き生きと動きを持って感じられます。そこにはミニアチュールの小宇宙があります。

 "天才"ウェス・アンダーソン監督の比較的初期のこの作品にも、ブリューゲルの絵画を観る時に一つ一つの細部を辿りながら、その世界の中に没入していくような、不思議な高揚感がありました。

 大きな物語のテーマは家族の再集合。放蕩者で気まぐれで子供じみたところのある父親、幼少期はそれぞれ天才児と呼ばれた子供たち、物静かだけれども芯のある母親、そして、家族の周囲のトボケタ関係者たち、ビーグル犬、鷹。それぞれバラバラに生活していたのに、同じタイミングでそれぞれの事情で家に戻ってきます。

 人と人との繋がりは不可思議な化学反応を引き起こして、それぞれの関係の化学反応が連鎖して人間喜劇を多声化して発生させます。「そんなん、ありえへん」って最初は思っていても、細部に渡って描き込まれた設定、こだわり抜いて作り込まれた舞台装置、計算された美しい色彩の構図によって、鑑賞者の感覚の方が解体されていく感覚に浸るようになります。

 細かく繋ぎ合わされたカラフルなパッチワークが、自覚的現実逃避の喜びを満足させてくれるのです。あまりにも多彩で楽天的なカオスの世界へようこそ。

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私の右手は左利き

3.5 名前だけが彼らのつながり、求めるものは心のつながり

2022年11月14日
iPhoneアプリから投稿
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23

2.0 ここからウェス・アンダーソン苦手伝説がはじまった・・・俺だけ?

2022年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 最初はコメディだと思ってずっと観ていたのだが、所詮この手の静かでブラックなコメディは個人的に評価できなかった。終ってみるとコメディ色よりはハートフルドラマというイメージが強く感じられました。予告編の面白さは明らかに爆笑ものだぞと訴えているように捉えられるのだが、見事に騙されたとしか言いようが無い。

 そして、家族の死をここまでジョークにされると引いてしまうのが日本人なのでしょう。どうせなら思いっきり笑わせるような内容であってほしかったです。

 しかし、俳優陣は豪華!ルーク・ウィルソン(オーウェンの弟)の演技も良かったです。

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kossy

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