Ray レイのレビュー・感想・評価
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レイ・チャールズの伝記映画
天才ミュージシャン、レイ・チャールズの伝記映画で、ヒット曲は網羅されているが、麻薬のシーンが異様に迫力がある。
弟を不慮の事故で失ったレイ(ジェイミー・フォックス)は歌手を目指して都会に出る。
巡業でおぼえた麻薬がその後、影を落とす。
クインシー・ジョーンズとの交友が微笑ましい。
黒人で盲目の歌手が、その才能を認められて世界に躍り出る様は痛快だが、女と麻薬がつきまとう。
わかり易い伝記
大スターの表と裏と少年時代がうまく交じり合ってドラマ仕立てが非常によいです。
「ジョージアって、この人のだったんだ」」って程度の知識しかない平均的な日本人でさえ、なかなか楽しめる作品なので、アメリカ人は大泣きでしょうね。
この人結構自分勝手だから嫌い、って人も多いでしょうが、それは人間の評価であって映画の評価ではありません。
乗り移った??てくらい似てる
鑑賞中、ジェイミー・フォックスが演じていることなどスッカリ忘れてしまっていた。途中で彼が演じているんだと気づいた時には、あまりにそっくりなので背筋がぞくぞくしたほどだった。
レイ・チャールズ音楽との出会いは“What'd I Aay”からだった。それも本人のオリジナルではなく、吉田拓郎のカバーしたライブ・レコードから・・・。自分で初めて耳コピーしてギターで弾いたのもこの曲だったけど、当時はスティーヴィー・ワンダーなら知っているけどレイは知らなかった。むしろポップな曲を愛聴し、演奏するのはハードロックという青春時代にレイを見直す機会がやってきたのは映画『ブルース・ブラザース』だった。R&Bを好きになるきっかけもこの映画だったし、彼の独特のスタイルを知ったのもこの映画だった。次にレイ・チャールズに触れたのは1985年の「USA for Africa」による“We Are The World”で、この曲はコピーもして内輪のコンサートでレイのパートを歌わせてもらったという経験もある。
そう言えば、他のミュージシャンが数多くカバーしているため“Georgia On My Mind”が彼の曲だと知ったのもかなり後になってからなのだが、同時代的にレイの音楽を聴いてきたのではないことが残念でしかたがない。もし知っていたなら、映画にも登場する’79年の出来事に感動できたんだろうなぁ。
映画を見終わったとき、時間が152分もあったことに驚いた。長いとは思っていたが、知っている曲が流れると時間が経つのを忘れさせてくれます。曲に飽いたらジェイミーの演技を注視するなど、見所がいっぱいあったからだ。妻の目を通して麻薬を中々断ち切れない苛立たしさも伝わってくるし、複数の愛人とツアーのため家庭に戻らないことへのもどかしさまでもが伝わってくる。そして、随所に散りばめられた幼少時代のトラウマと戦うレイの心が暗闇の中で響いてきた。音楽が好きならば、どっぷりとレイの歌に浸り、ジェイミー・フォックスの演技に惚れこんでしまう、至福の時間を過ごせるはずだ。
映画の余韻が未だ残ってはいるが、彼の恋愛、苦悩、そして人生のエッセンスが詰まっている音楽をしみじみと味わってみたくなった・・・訳詞付きで・・・
【2005年1月映画館にて】
ジェイミー・フォックスの演技は圧巻
DVDを見るまでのレイ・チャールズのイメージ
ソウルの神様。
そして、聖人。
DVDで見たレイ・チャールズ
女ったらし(しかもかなりの)。
重度のジャンキー。
でもやっぱり天才。
そして、頭が切れる。
目が見えないことをコンプレックスにさせなかったお母さんの強さが彼の人生を作ったのだと思う。
そして、旦那がどんなに家に帰ってこなくても、愛人とその子供の存在を知っていても、妻であり続け、彼に薬を絶つよう迫った奥さんもかっこいい。
この女性二人が印象的だったなぁ。
Unchain My Heart
レイチャールズの伝記的な映画。ジェレミーフォックスの演技が真に迫る。強く残るようなカットが多くこの手の映画にしては映像表現に凄い力を入れてるなと思った。眼疾患で目が見えなくなるときには目に映る風景に水がかぶさって見えたりとか、ハチドリの音で花を見るシーンとか。音楽も良かったし濃い作品だった。
身内に麻薬中毒者ばいれば良かったのでは!!
出だしで搾取を覆し、掴みはOKでした。「自分で生計を立てる」、「搾取はされない」、「自分の音楽をやる」という強い意志を感じ、後は自分の中にあるものをアウトプットし続けるだけなので、目が見えない事は、成功にはあまり関係が無い気がしました。成功し、中盤は仕事も勢いに乗り、ドラッグと女で生活が荒れて行く様は伝記ものの定番でしたが、レイに意図的にヘロインを供給し金を吸い上げ続けた者は描かれていないと思いました。母が毒親と真逆なのが良かったですが、身内に麻薬中毒者がいれば、こうはならなかったのかと思ってしまいます。長いので集中力が途切れやすかったですし、親友がおらず、あまり幸せそうでないのも寂しかったです。
不良じゃねぇか!?
レイ・チャールズは昔に売れた大御所歌手で、なぜかサザンの"いとしのエリー"をカバーし桑田佳祐って、凄いなぁ位に思っていたまま、、、時は経ち、、、。
本作はレンタルされた頃に評判も良く、流れに身を任せて観てみたが、思っていたイメージが覆されメチャクチャ不良じゃん!?R・チャールズは!とそれ以降、彼に魅了されっぱなしの今現在。
オープニングからの"What'd I Say"でテンションも上がり披露する場面でもテンションが上がり、J・フォックスが瓜二つな姿を素晴らしい演技で、お見事。
ニヤニヤした表情にクネクネした動き、イヤらしい程に感じる女性に対しての仕草など、格好良さが引き立っている。
そんな反面、弟に対して母親を慕う気持ちなど少年時代の彼の描写は、感動的でその都度に涙する。
R・チャールズの周りには、母親の影響か?常に強い女性が側に。
薬でも女でも家庭でもない、大事なのは音楽と改心させる奥さんの献身的な強さ。
本作を観なければ勘違いしたイメージのまま、死ぬまでR・チャールズを聴かなかった筈の自分が怖いし、とにかくこの作品に感謝しかない。
ドクター・シャーリーも成し得なかった事
個人評価:3.8
新年号:令和の発表の日に偶然にもレイを鑑賞。
レイチャールズの歌がふんだんに使われ、音楽映画として満足するボリューム。また歌声はレイ本人の吹き替えとの事だが、ジェイミー・フォックスの演技のシンクロ率が高く、違和感なく見れる。さすがオスカーを取った演技である。
グリーンブックで、ドクター・シャーリーが成し得なかった差別意識の改革を、その後に彼が成し得た事が描かれており、同じ黒人ピアニストの映画として、対にして見るのも面白い。
ジェイミー・フォックスが見事!
まずはじめにジェイミー・フォックスの演技に感動。あれほどまでドラッグに頼り、意識朦朧としたレイチャールズを演じたのは素晴らしい。そして、なんといってもこの映画の見どころはレイの歌です。ジェイミー・フォックスの歌唱力と演奏力もさることながら、そのレイの曲が心に響きます。レイチャールズを知らない人は必ず好きになるでしょう。
何よりも劇中の音楽がいい
レイ・チャールズの実話を基にした作品。
全盲の黒人がバスに乗るところから話は始まる。
彼のジャズ・ミュージシャンとしての物語のスタートだった。
音楽的な変遷の話もプライベートな部分――恋や結婚、薬物など――にまつわる話も両方ともおもしろかった。
また、古くから音楽家の精神的な苦悩やアルコール中毒、薬物中毒には事例が多々あるが、レイ・チャールズも薬物依存により早逝してしまうのではと気をもんだ。
伝記的な物語は深みがあると感じることがたくさんあるようにおもう。
映画から物語の多くをまなんできたし、いまでもまなんでいるけれど、実話にひそむ創作の限界のようなものに心打たれるときがある。フィクションがノンフィクションよりもいいとか悪いとかいう話ではなく。
ともかくも映画としての描き方は秀逸。
また、劇中の音楽が楽しくてサントラがほしくなる。
素晴らしかった
セックス、ドラッグ、ソウルミュージックといった趣で、レイ・チャールズがミュージシャンとして素晴らしく、人間としてゲスで大変よかった。人間性と才能を同時に立派でなければならないという最近の風潮には本当に辟易する。
特に音楽が素晴らしく、愛人との感情のもつれをそのままレコーディングに持ち込んだ『ヒット・ザ・ロード・ジャック』は特に愛人のコーラスにドスが効いていてかっこよかった。
伝記映画は人生の春夏秋冬を描き、特に故人の場合は冬が物語の終盤になり、ドラマの基本線である起承転結と食い違う。この映画もクライマックスのドラマはヘロンイン中毒からの回復という音楽的に盛り上がらない展開でその後も、よかったねという感じのまま終わった。最後にガツンとライブシーンで盛り上がって景気よく終わって欲しかった。
同時期に生きたもう一人の天才盲人ミュージシャンであるスティービーワンダーのことはどう思っていたのだろう。次世代のジョージクリントンやスライなどをどう思っていたのか気になった。
大物歌手の典型的な波乱の人生に釘付け
総合:75点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:80点|ビジュアル:75点|音楽:80点 )
偉大な盲目の音楽家の波乱万丈の人生と彼の性格を追って明らかにしていく。演技・演出の質が高いし、場所と時間を変更する場面の切り替えが上手くて、彼のたどった経歴を説明的にならないようにしながら視聴者に教えてくれる。不当な搾取や差別が普通にある当時の黒人社会や音楽界の描き方も面白いし、レイ・チャールズの典型的な破滅型の生き様も面白い。そんなわけで冒頭から引き込まれた。ゴスペルを教会以外で歌うことが批判を浴びていたことは知らなかった。特に彼のことを知らない人でも、黒人文化に音楽に麻薬に女に裏切りにと、ここに描かれた彼の人生は楽しめるのではないか。
そして勿論ジェイミー・フォックス演じるレイ・チャールズの存在感が、演技に加えて歌も含めてしっかりとしていた。彼の母親は登場は多くなかったが、場面場面で大きな役割を果している。ただし冒頭での大物クインシー・ジョーンズとの出会いはあまりにわざとらしいし、その後の展開にもっと絡んでくるのかと思わせといてそうでもない。もっとも英語版ウイキペディアによると、シアトル到着後数日して2人が出会ったのは本当らしい。
音楽がある!
長めなので、2回に分けて見てしまいましたが
見れました!最後は涙が出ました。
光のない恐ろしさ。考えただけでも恐いです。
しかし、そんななかすごく強い母親の教えと奥さんに支えられながら音楽と共に生きていく。
もし自分が母親ならパートナーなら出来るかと
すごく、考えさせられました。
音楽ものを見るたびに思いますが
本当に音楽ってすごい!
だから好きです!
ジェイミーフォックス、素晴らしかったです!
波瀾万丈!これでこそアーティストw
レイ・チャールズの人生を映画化したもの。
ジェイミー・フォックスは、終始目をつぶっての演技。
レイ・チャールズ本人が、ジェイミーに演技指導したという程、レイの動きを完全コピーした素晴らしい演技です!
ですが、レイ本人は、この完成を観ないまま亡くなったそうです。
こんなに波瀾万丈な人生を送ってたんだなぁ〜!って、逆に感嘆。
薬で3回も逮捕って、日本じゃ復帰出来ないよね。。
さすがアメリカw。
それから、女性関係も赤裸々に。
観ながら、『これ、奥様観て大丈夫なの??』なんて思ってたら、まー、観れば分かります。
こういうアーティストの奥様は、こうでなくちゃ務まらないんですね。つまり。
あんまり期待せずに観ていたけど、結構楽しめました!
音楽も流れてきて観ていて楽しいし、実話ってのはやっぱり面白い。
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