ペイ・フォワード 可能の王国のレビュー・感想・評価
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人に与える大切さ。
『ペイ・フォワード 可能の王国』は、善意が人々の生活を変える力を持つというメッセージを描いた感動的な映画です。物語は、少年トレバーが「ペイ・フォワード(恩送り)」というアイデアを通して他者への善意を広げ、次々と人々の心を動かす様子を中心に展開されます。この映画は、一人の小さな行動がいかに多くの人々に影響を与え、社会を変える力を持つかを感動的に示しています。
1. 少年の純粋な視点がもたらす力
映画の主人公であるトレバーは、心の純粋さと行動力を持ち、善意の連鎖を生む「ペイ・フォワード」を自ら実践します。この発想は子供らしい素朴な思いやりに基づいているため、見ている側にとっても非常に強く響きます。大人たちが見過ごしてしまう善意の力を、トレバーは無垢な目で捉え、真剣に行動に移すのです。彼の無邪気さと純粋さが周りの人々の心を打ち、善意の輪が広がっていく様子は感動的で、「自分も何かできるのではないか」と考えさせられます。
2. 逆境の中で生まれる善意
この映画は、トレバー自身もまた困難な環境に生きていることを描いています。アルコール依存症の母親と暮らし、親子ともに苦しみながらも、その中で善意を実践し続ける姿が、物語に一層の深みを与えています。逆境にある彼が、自分だけでなく他者をも助けようと行動する姿には心を打たれると同時に、「本当に困難にあるときこそ、誰かを助ける意義がある」と教えてくれます。
また、トレバーの行動が、彼の周りの人々、特に母親や恩師にも影響を与え、彼らの心にも変化が起こる様子が描かれています。自分もまた逆境にあるにもかかわらず、周囲の人に手を差し伸べる姿に「真の強さ」を感じさせられます。
3. 善意の連鎖が人々の心を動かす
映画の中で描かれる「ペイ・フォワード」という善意の連鎖は、観客に強いメッセージを投げかけます。善意は、それを受け取った人の心を変えるだけでなく、その人が次に他の人へと善意を広げるという連鎖を生むのです。トレバーの小さな親切が、思いがけない形で多くの人々に波及していく様子は、映画のハイライトとも言えます。
この善意の連鎖の中で、観客は「善行には自分が思う以上の影響力がある」ことに気づかされます。人はつい「自分一人の行動で何かが変わるのか」と考えがちですが、この映画は、たった一つの行動が予想を超える結果をもたらす可能性を教えてくれます。この点が、『ペイ・フォワード』の持つ魅力と説得力の源泉であり、人々の行動を変える力となっています。
4. 親子や人間関係の成長
映画を通じて描かれるのは、単に善意の広がりだけではありません。トレバーと母親の関係や、トレバーを取り巻く大人たちの心の成長も、物語の重要なテーマです。特に、困難な状況にある母親が息子から刺激を受け、次第に自分を見つめ直す姿には共感が湧きます。
このように、家族や周囲の人間関係が善意によって成長し、深まっていく姿が丁寧に描かれており、家族や友人、同僚といった日常の関係を見直すきっかけにもなります。トレバーの善意が家族や友人にまで浸透し、彼らを変えていくプロセスに心を動かされ、温かい気持ちになれます。
5. 善意を行う難しさと真の勇気
映画では、トレバーの純粋な善意がいつも簡単に広がるわけではなく、その実行が困難であることもリアルに描かれています。特に、人間関係の中でのトラブルやトレバー自身が直面する困難が物語にリアリティを与えています。善意を行動に移すことは美しい理想ですが、それがいかに難しいかをこの映画は教えてくれます。
トレバーが行う「ペイ・フォワード」は勇気を必要とする行為であり、善意の実行に伴うリスクや代償も現実の一部として描かれています。しかし、この困難を乗り越えていく彼の姿には、真の勇気を感じさせられます。この映画は、善意を実行するための「勇気の価値」を観客に示し、逆境にあっても前向きに生きる力を感じさせます。
6. 映画がもたらす心の変化
『ペイ・フォワード』を見た後には、「自分も善意の連鎖に貢献したい」という気持ちが湧き上がります。トレバーが行動する姿を見ていると、自分もまた、他人を思いやる心や、困難に立ち向かう勇気を持ちたいと感じさせられるのです。この映画の本質は、観客の中に「行動を変える動機」を与える力にあります。物語を通じて、「他者に優しさを分け与える」ことが、どれほど大きな意味を持つかを感じることができるでしょう。
善意の連鎖が少しずつ広がり、他者の心を動かしながら、さらに次の人へと続いていく。映画を通じてこの善意の連鎖に触れることで、「自分も何かを変えたい」という意欲が沸き上がり、私たちの行動や考え方に小さな変化を促してくれます。
結論
『ペイ・フォワード 可能の王国』は、善意の力がいかに広がり、他者に影響を与えるかを感動的に描いた映画です。トレバーという少年の純粋な行動が大人たちの心を動かし、困難にある人々を救い、善意の連鎖を生んでいく姿に、観客もまた心を揺さぶられます。善意を行動に移す難しさと、それを乗り越える勇気の大切さを教えてくれるこの映画は、私たちの日常にも応用できるヒントを与えてくれる一作です。
善意の連鎖は、一つ一つが小さな行動であっても、それが集まることで大きな変化を生む可能性を持っています。この映画を通して感じたことを心に留め、私たちも日々の生活の中で他者に手を差し伸べる姿勢を持ち続けることで、世界が少しずつでも温かくなるかもしれません。『ペイ・フォワード』は、善意とその力を信じる気持ちを新たにさせてくれる感動作と言えるでしょう。
あのラストはショックすぎる
前情報全くなしで鑑賞
ケビン・スペイシーが出てきたから、また胡散臭い嫌なやつと思っていたら、クセはあるけどとっても良い人で、ケビン・スペイシーの良い人って初めてかもです
子役の子が素晴らしい演技、ジム・カヴィーゼル、デヴィッド・ラムゼイと嬉しい出演でした
トレバーのインタビューに感動の涙、なのにそこからまた違う涙を流させられる事になるとは
感動の涙のままだったら☆5だったのに
☆4にしましたが、あのラストだったので☆1にしようかと思ったくらいです
でもラストまでは本当に良かったんですよねー
親切の連鎖が本当にステキで心が暖かくなりまくりでした
日本では「恩返し」だけど、今作では「恩を渡す」、そういう表現の仕方ってとっても良いなぁと思いました
明日から私も毎日「恩を渡す」をしようと思ったし、この作品を観て同じように思った人も多いように思います
世界中で「pay it forward」が広がってほしいです
【”親切にされたら、3人の人にその親切を渡す。”新任の教師の言葉から、善性溢れる幸せが多くの人に拡散する着想をした少年が惹き起こした、小さくとも数々の幸せを描いた作品。】
ー この作品のベースになった”親切にされたら、3人の人にその親切を渡す。”というトレヴァー少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が新任の教師シモネット(ケヴィン・スペイシー)の授業中に黒板に書いた着想が素晴しい。
トレヴァー少年が、インタビューで語るように、人間が変わるのは難しいのだけれども、一人一人が勇気を出して”親切にされたら、3人の人にその親切を渡す。”という思想を実行したら、この世は今よりも絶対に良くなると思うからである。ー
■父リッキーは過去に出奔し、アルコール依存症を克服しようと努力する母アーリーン・マッキニー(ヘレン・ハント)とふたりで暮らしている少年トレヴァーは、新任の教師シモネットの授業で”個人の力だけで世界を変える方法を考える”という課題を出される。
彼は一人の人間に親切にされたら三人の人間に同じことをするペイ・フォワードというアイデアを思いつき、実践していくことにする。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・トレヴァーは、さっそくホームレスの男性を家に招き、風呂に入れて上げる。そして、彼から感謝される。
■トレヴァーがそのアイディアを思いついたのが、アルコール依存症だった父が母を殴るのを見て、と言うきっかけが切ないが素晴らしい。
多くの映画では、父の血を引いた息子が同じようになっていく負の連鎖が描かれる事が多いが、この作品は違うからである。
それにしても、ハーレイ・ジョエル・オスメント少年の利発な顔が説得力を増すなあ。
・更にトレヴァーは、母アーリーン・マッキニーとシモネットの様子を見て幸せを広めようとするのだが、シモネットも過去にアルコール依存出会った暴力的な父に反発し、ガソリンを掛けられ火を放たれたという過去が明らかになるシーンはキツイが、彼の顔の火傷の意味が明らかになるシーンであり、作品に深みを与えていると思う。
そして、母アーリーン・マッキニーとシモネットは結ばれるのである。
・更に更にトレヴァーは、母と疎遠になっていた路上生活をする祖母と母との関係性も修復させるのである。
<ラストは切ない。トレヴァーはそれまで観て見ぬふりをしていた苛めっ子たちが一人の男の子が苛められている姿を見て、男の子を助けに苛められっ子たちを止めようとするが、腹をナイフで刺され死んでしまう。
だが、トレヴァ―のTVインタビューを観た多くの人達が、夜にトレヴァーの家の前に花束や蝋燭を持って集まるシーンは、沁みたなあ。
彼らの姿を、今や一緒に暮らすようになった母アーリーン・マッキニーとシモネットは、抱き合いながら観ているのである。
今作は、”親切にされたら、3人の人にその親切を渡す。”と言う考えを思いつき、実行に移した少年とその家族の姿を描いたヒューマン映画なのである。>
恩を返すのではなく次の3人へ渡す
ハーレイジョエルオスメント扮する11歳のトレヴァーマッキニーは教室で世界を変える方法を考え実行する事が課題だと言われた。
なかなか遠大なテーマだね。まずはホームレスを自宅へ連れて行き食事を与える事から始まった。恩を返すのではなく次の3人へ渡す。確かに良い性善説のアイデアだね。でも危険も伴うかもね。
ハーレイジョエルオスメントは、シックスセンスでもお馴染みの子役だ。印象深いね。
諦めたらそこで試合終了だよ。
良いことされたら、3人の人に良いことをしよう、というねずみ講作戦を思いついた小学生の話。そして、あきらめたらそこで試合終了だよ、という話。
ねずみ講作戦っていうのも、いいことならば世界はいい方向に変わるんだな、と改めて思う。しかし主役の子役がすばらしいなぁ、と思ったのだが、Wikiで調べるとその後18歳で飲酒運転で逮捕されているというオチがついているところに、所詮、現実と映画は違う、と落胆。
コロナ禍で再び話題になった作品!
流行病によって会社や学校に行けない人が増え、飲食店やイベントなどの自粛が起こりました。
そして、社会的資本が失われていく中で、助け合いを望む声が溢れたそうです。
先生は「もし世界を変えたいと思ったら何をするか」という課題を生徒たちに与え、
子供らしいアイディアが飛び交う中でトレバーは、自分が受けた善意や思いやりをその相手ではなく、別の3人に返すという「ペイ・フォワード」を提案しました。
それを実践しますがなかなか結果にならず、失敗だったのではないかとトレバーは思い始めます。
しかし、トレバーの知らない所で「ペイ・フォワード」は続いていました。
というあらすじとなっています!
私は今までキャリアを上げていく中でいろな人と出会い、その出会いを大切にしてきました!
トレバー達が努力し続ければ結果になることを伝えてくれたように、私自身も努力を惜しまず、これからも人とのご縁を大事にしていこうと思いました!
自分の中での最高傑作です
この作品は、情けは人の為ならず!という考え方と似た作品です。
誰か3人に優しくすることで、その3人もまた誰か3人に優しくし、と繰り返されることで世界が良くなるのでは!?と考えた男の子の話です。
自分はこの作品を見ながら自分と重ねました、自分が同じ歳の時にこの考えで人に優しくできたら、みんながこの考えを持っていたらと思ってしまいました。
自分は学校では誰かに優しくしたり積極的にできた人間では無かったため、この映画にもっと早く出会っていれば!と無い物ねだりをしてしまうほどにです。
もちろん子供では無い今からでも誰かに優しくすることを心情に生きることはいい事です、でも大人は子供ほどに純粋に善意で物事をすることが出来ないのも事実です。
名作と言われる映画は沢山あります。でも自分はこの作品を最高と言い続けます、ラストで死んでしまう必要は無かったとみなさんが言います。ですが自分はペイ・フォワードとは初めの1人(この作品では主人公)は世界の自分以外の全員が幸せになるまでは幸せになれないのです(誰も主人公に返せないから)。
この言い方が正しいかは分かりませんが主人公は神と同じ行いをしたのです。100%の善行。
だからこそ主人公は死でその代償を払ったのだと思います
出来るなら子供に見て欲しい作品です。大人と一緒に見ることで語り合って新しい考え方をしてほしいです。
これを見て見てくれる人がいたらペイ・フォワードを初めて見てください。
長くなりましたが読んでくれてありがとうございます少しでもこの作品の魅力を伝えられたらよかったです
一粒の麦が地に落ちて死ねば、多くの実を結ぶ。
「シックスセンス」のオスメント君とケビン・スペイシー共演の話題作だと聞いていて結局今まで見れずじまい。やっと見れた。ただ、主演のオスメント君は今や見るも無残な中年のおっさんに、そしてスペイシーの方もえらいことになっちゃってます。
でも私は作品と俳優個人とは別物だとして割り切る方なので気にしません。ただ、撮影中スペイシーがオスメント君をどういう目で見ていたんだろうという思いが脳裏に浮かぶたびに鑑賞中気持ちが作品から離れそうになってしまった。やっぱりもっと早く見とくべきだったな。
欧米では日本のような知識の詰め込みではなく、思考力を養うためにソフトスキル習得を重視した教育がなされており、その一環として社会科の教師シモネットは生徒たちに課題を出す。世界を変えるために何ができるかと。正しい答えを出すのが目的ではなくあくまで思考力を養うのが目的で。
しかし、トレバーが考えたアイディアにみなが驚かされる。それはいわゆることわざの「情けは人の為にあらず」にも通ずるアイディアだった。
自分が親切にしてあげた人がさらにほかの人に親切にしてあげる、これが延々と世界中に波及していけば皆が幸せになれるだろうと。彼がそのように考えたのにはその複雑な家庭環境に理由があった。
そのアイディアをトレバーが実行したことからやがて周りの人たちにその影響が及んでいく。心を閉ざしていたシモネットやアルコール依存症の母、そして同じく依存症の祖母にも良い影響が。そしてその影響はトレバー自身思わぬところにまで。
とてもいいお話で、温かい気持ちになれる作品。と思っていたら衝撃的な結末が。正直この悲劇的な結末には戸惑った。でもラストシーンを見て納得してしまった。
そうか、キリスト教圏の国の作品だもんな。トレバーをキリストと見立ててるんだ。ヨハネ福音書には「一粒の麦が地に落ちて死ねば、多くの実を結ぶ」の一節がある。これはキリストの死と復活を意味している。
キリストが死ぬことでその志を継いだ多くの人が生まれる、それはつまりキリストの生まれ変わり、復活だということ。トレバーの家の前には延々と続く人の列が遥か彼方まで連なっている。まるで聖地巡礼に訪れた人々のように。
本作、さすが演技派ぞろいだけあって要所要所で泣かされた。ただやはり最後は宗教色が強く出てしまった感はある。
少年の切なる思いが世界に伝播して奇跡のような出来事が起きた、みたいな話で終わっておけばよかったのかも。話題作のわりに意外に評価が低いのも納得。
あらすじに騙されないで
まず「ペイ・フォワード」という言葉の意味を知らなかった事から知人にこの作品を薦められました。良い話だからぜひ、と。
確かにラスト直前までは感動できる部分もあります。
しかし、最後の最後に主人公の少年トレバーが死んでしまうという結末に驚愕し、ひどく落胆しました。最悪です。
後味が悪過ぎて、時間の無駄・大損をした・こんな事なら見なければよかったと激しく後悔しました。
なぜこの話の流れで彼が命を落とさなければいけなかったのか、必然性も全くなく、どうしても納得がいきません。あまりにも酷過ぎます。
大勢の人々が彼に祈りを捧げる様子で感動させようとしているのか何か知りませんが、その意図も不可解で、終盤は一体何を考えて作られたものなのかさっぱり理解不能です。
人の為になら自己犠牲もいとわない?それは「ペイ・フォワード」とは何の関係もありません。人の力になるのは、命あってこそ意味をなすものです。助けられた相手が死んで喜べる人がどこにいるでしょう?
本来の「恩送り」の意味とは逆に、まるで「所詮人の善意なんて無意味、何にもならないんだよ!」という強い悪意が込められているかのような印象を受けるほどです。一刻も早く忘れてしまいたいのに、トラウマになり記憶から消えてくれないのが恨めしいです。
印象の選択肢に該当するものがありません。
怒りが湧く・失望する・最低といったところでしょうか。
キャッチコピーやあらすじに騙されて観てはならない、絶対におすすめできない作品です。
だって『男はつらいよ』って平然と言える男社会だもの。
気持ちは分かるが、やっぱり、偽善だな。
救う相手が良い人で無いと、『ペイ・フォワード』は成立しない。
例えば、この映画の『暴力を振るう男』は改心をしていない。
その現実を表したかったのだろうが、では、解決方法は?
多分、無いと思う。つまり『暴力を振るう男は暴力をふるい続ける』という事。つまり、鎖のように善意は繋がって行かない。
そして、この先生もDNAの中にトラウマが潜んでいることは否定できない。勿論、主人公の少年や母親にもそのDNAは引き継いでしまっている。
従って、この方法では、諸悪を淘汰出来ないという事。
但し、過渡的な改善策として、共感はする。
暴力を振るう男は絶対に改心することは無い。だって、『男はつらいよ』って平然と言える男社会だもの。男が『つらい』と言っている間に、『つらい』ままで、『50のつらさ』から男だけが逃避するパターンを紡いだ。そして、女性はそれに気づかないでいる。
勿論、暴力は女性も振るうもの。
タイトルなし
ラストが糞。
現実世界でも同じような事が起これば自分も悲しむだろうし映画の様にキャンドルを持った人達が彼の家に集まってくる事だと思う。ただ、このシーンを見せたいと思って製作された映画だと思うと気持ち悪くなる。公開当時のアメリカ情勢とか分かってくると納得できるのかな?
悲しい結末
人に受けた恩を3人に返す
非常に大切な考えだと改めて感じさせてくれる作品。
最後、悲しい終わり方をしてしまう必要性があったのか疑問が残るが、全体として良い作品。
エピソードの枝葉を広げていく展開でも面白かった気がするが、これはこれで良いのかも知れない。
私も恩を3人に渡せるような活動、行動を取っていきたい。
世界が変わるのを見たい
トレバーの考え、行動、非常に魅力的で芯のあるものだった。それがこの映画の芯だった。
それだけに何故ラストにストーリーを強くも補完もあまりされていない突然の死をぶち込み、泣かせるような展開にしたかったのか、不明すぎる。もったいない。
ボンジョビのクズっぷりは良かった
つかラストあんなんで死ぬんかいって。泣かせようとしてるんかしらんけど不意の事故とかやないし、あれは要らないかったかなぁ。以上!
またいい作品を見ました。 「日々に慣れきった人たちは変えられない ...
またいい作品を見ました。
「日々に慣れきった人たちは変えられない
でも諦めたら終わりなんだ」
という主人公の言葉ですが、私は人を思いやるということは
決して自分のためではなく100%相手のためであり
見返りを求めたりしてはならないですし、また
相手の為に愛を持って行うことは、実はそんなに簡単なことではないと、主人公を見ていても思いました。
必ずしもそれが相手にとって良いわけではありません。
愛の押し付けになってはならないですし
見返りを求めることではない。
ただそこに困ってる人がいたら助ける。
そしてそれを受けたら、今度は同じく困ってる人がいたら
自分が手を差し伸べるという
純粋な心をまた、思い出させてくれたように思います。
必ずしもうまく行くことばかりではなく、
善意を行っても悪運が降りかかることももちろんある
ということを主人公の死をもって伝えてもらえた気がします。
物語の本質は人として大切な事
全体を通せば良い話に思えるけど、少年の願いのひとつ、母親の幸せに物語をフォーカスし過ぎた事で感動がぼやけた感じがする。原作ありきのフィクションだろうが、最後は救いようのない残念さが残る。
キャストのハーレイ・ジョエル・オスメントの演技は素晴らしいの一言だけど、現在は大きく活躍していない事がこの業界あるある。ケビン・スペイシーも申し分ない演技だけど、プライベートが残念すぎるニュースになっている…
日本人の宗教観では理解できない。
2001年。監督:ミミ・レダー
《ペイ・フォワード=善意を他人へ回す》
新任の社会科教師シモネット先生(ケヴィン・スペイシー)は
「世界を変える&自分を変える」
この2つを今学期通しての課題とすると、言い、板書した。
影響を受けたトレバー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、さっそくヤク中のホームレス(ジェームズ・カヴィーゼル)を家に入れて食事とシャワーを使わせる。
トレバーは母子家庭で、母親アーリーン(ヘレン・ハント)は、夫は行方不明で本人はアルコール依存症だ。しかし仕事を2つ掛け持ちして頑張って息子を育てている。
このトレバーに旋風を起こしたシモネット先生。
この人も、父親から虐待され火を付けられ大火傷をしたことで、心と身体に深い傷を負っている。
シモネット先生の方こそ、助けの必要な人だ。
ペイ・フォワードの運動はマスコミも知る所となる。
多分この映画は心暖まる話なのだろう?
と期待して観ていた。
その予想は大きく外れた!!
むやみに他人には優しくするな!!
善意を悪意に取る腐った人間が多い。
シモネット先生は性格が破綻している。
「世界を変える」そんな課題を出す資格はない人間である。
この映画のテーマはあまりに偽善に満ちている。
ラストまでみて、トレバーの死を教訓にする・・・みんなが!?
そんな戯けたことは聞きたくない。
なぜトレバーがこの映画で犠牲になるのか?
ラストが酷すぎる。
ネバダ州の荒野!
人の感情や思想はその風土を抜きにしては語れない、とこの映画を観てつくづく思う。ラスベガスの町はあまりに人工的で嘘臭く、その周りに広がるのは果てしない荒野。映画のストーリー自体よりもその風景にばかり心が捕らわれていた。このような場所でまともに生活していくのは、想像する以上に難しい気がする。明日への不安を酒で紛らわすか、自分の立てた予定通りにきっちりと一日を過ごすか、人を虐めて自分を慰めるか…(異常な宗教に没入して現実を忘れるという方法もあるかもしれない)。
生活の参照とすべき伝統もなければ助け合う共同体もない世の中で、それでも正常を保とうとするならば、自分が変わり周りを変えるしか方法がないと考えるのは当然といえる。ゲンコツを与えるか慰撫を与えるか。その実践の困難さを描くのがこの映画。フォレスト・ガンプのように無心の行為が世界を変えるのとは違い、実践は誠に難しい。世界はクソだから。そんなクソの世の中でも、続ければ一輪くらいの花は咲くんじゃないかというのが主題。みんなクソまみれになりますけど。
カタルシスはない。大成功、万々歳な終わりかたではない。しかし、主役の男の子がメディアの注目を浴びた後クズ人間になる可能性もないので、そこは安心できたかなと思う。
気になっていた映画なので、消化できてよかったというのが正直な感想。可もなく不可もない。
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