マルホランド・ドライブのレビュー・感想・評価
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目覚めの時間だ
こないだ鑑賞してきました🎬
観るのは2回目なのですが、相変わらず分からない部分が多かったです😥
リタを演じるのはローラ・ハリング🙂
謎めいた感じがあり、記憶をなくしながらどこか消極的な彼女。
ベティを演じるのはナオミ・ワッツ🙂
ショートの金髪にグリーンの瞳が印象的で、リタとは対照的に何事にも積極的な女性。
ナオミ・ワッツの前半と後半の演じ分けは雰囲気から何まで見事でした🫡
分からない部分をあげると
ラストシーンの言葉の意味は❓
彼女の最期は映像から察する通りなのか❓
ルームメイトとの関係は❓
カウボーイハットの男は何者❓
などで、樺沢先生の長い考察動画みたら大分腑に落ちましたね🤔
難解な映画の典型ですが、このジャンルで最も面白い作品の一つですね🙂
リバイバル上映に感謝しています😁
今後も色んな映画を、リバイバル上映してもらえるのを待ってますね❗
すごく面白い
劇場公開時に見て以来2回目だ。初めて見た時はウトウトしたせいかあまり面白いと感じなかった。ウサギの着ぐるみの歌謡ショーみたいな場面があると思ったらない。『インランド・エンパイア』が記憶に混ざっていたようだ。今回は、しっかり眠くならずに見る。伊集院光さんが一番好きなリンチ作品としてあげていらっしゃり、そうかなと思っていたが、めちゃくちゃ面白かった。今回のリバイバル上映がなかったら見ないまま生涯を終えていたかもしれないので、本当に見られてよかった。
しかし、終盤本当に意味が分からなくなり、考察をいろいろ読んでみたい。
特に面白かったのは、殺し屋が自殺を偽装するために壁を撃つと隣の部屋の人に当たる場面だ。隣の部屋に行くと太った女が「何かに噛まれた」とお尻を痛がっていたのがすごく面白い。その後どんどんひどくなるのもとても面白い。殺し屋はその後も出るのを楽しみにしていたが、もう見せ場はない。
ハリウッドの夢 〜 美しくも妖しく哀しい
ハリウッドで女優としての成功を夢見るベティ( ダイアン )をナオミ・ワッツが感情表現豊かに熱演。
妖艶な人気女優カミーラ( リタ )をローラ・ハリングが妖しく魅惑的に演じる。
人気監督アダムをジャスティン・セローが演じる。
デヴィッド・リンチ監督作品。終始不穏な音楽が流れる中、私達鑑賞者を美しくも妖しい世界へと誘う。人間の性をリアルに描いた作品。
※ 学童期のお子さんには早過ぎるかな。
映画館での鑑賞
他の方々のレビューをみて考察が進む
初見で読み解くのは、難しかった。1回見て分からないので、レビューを見てなるほどと思った。その見方に従って、少し振り返ってみて見たが、少し腑に落ちない所があった。
冒頭、赤いシーツに寝ている人物がいて、白いブーツが見える所から始まる。その人物の夢の中の物語なのだろうと推測されるが、これは後半のダイアンの自室のシーツと同一のようだ。ベティ(ダイアン)の夢ということになる。また、前半の最後、青いキーを差し込んで回して、部屋の中にあった青い箱もリタも消えている。それから、後半のダイアン部分に入っていく。部屋を交換していたため、212号室の女性が217号室に預けていたものを取りにくるが、「3週間もの間どこにいたの」とか灰皿を取りにきたりとか、前半部分と上手く繋がるような流れになっていた。夢部分と現実部分が繋がっているかのような描き方だった。夢部分が、現実部分の後の方で見たということになるのだろうか。それとも予知夢?
前半部分を夢とすると、後半の現実部分のどの部分で見た夢なのか?現実があって夢を見たと考えれば、カミーラ殺しが終わって、鍵を見つめている辺りか。そうなれば、それほど矛盾はなさそうだ。しかし、前半の夢部分が、後半の最後の近くに挿入されるという分かりづらい構造になる。
ただ、もう一つの可能性に気づいた。前半のベティ部分も、後半のダイアン部分も、実はすべてが夢・妄想・幻覚という解釈だ。または、彼女が、麻薬中毒者だとすると(後半の小人の侵入、最後自殺の後の煙立ち等から類推)、現実と夢・妄想・幻覚が混じり合っているとも見ることができるかもしれない。最後のシーンが、前半最後と同じ劇場で、派手な女の「シレンシオ(静寂)」で終わっているからだ。
私の頭はどうかしてる
環を描くストーリー
【前半】
カナダの田舎からハリウッドにやってきたベディ、明るい性格で周りからも好かれ演技も認められている
何者かに狙われているところを交通事故に遭ったリタ
老夫婦の家に忍び込み休息をとる
次のシーンではリタはベティの家にリタは記憶を失っておりベティはその世話をすることに
管理人のココにはリタを不審に思われるがなんとかその場をやり過ごす
映画監督のアダム、上には散々な扱いをされ主演女優をカミーラにするよう脅される
妻は間男に寝取られ、家を追われるもカウボーイに呼び出され念を押される
ベティはオーディションの後、アダムのもとに案内され期待の眼差しを向けられるがリタとの約束を思い出しその場を離れる
ベティと共にダイアンの家を訪ねたリタは何者かの死体を発見する
どこかに行きたいと言った先で観劇する
全ては録音、オーケストラも楽団も存在しない
家に戻るとリタはいなくなり
ベティのバッグから箱を発見し鍵を使って開ける
箱の中に吸い込まれるようにシーンが切れる
【後半】
恋人のような関係のダイアンとカミーラ
ダイアンはカミーラに関係の終わりを告げられる
悲しみに暮れるなか電話で呼び出された先はアダムのホームパーティー、そこでアダムとカミーラが婚約を発表
絶望したダイアンはカミーラの殺害を依頼する
何かの鍵を渡され、ホームレスのような男から箱を渡される
その中にはおそらく殺害の証拠
その箱から現れる幻覚に耐えきれずダイアンは自殺する
難解なストーリー
前半の夢には後半の現実に現れた人物が様々な形で現れる
全ては録音、つまりダイアンの夢であり
劇中にあったように主役が倒れても音楽は続く
直観と想像で観る映画?
元は米ABCのテレビシリーズ向けの企画だったようだが意味不明と言うことで没になったいわくつきの作品。さしずめ「世にも奇妙な物語」風のカルト・ムービーの類でしょう。
殺人事件に絡んだ記憶喪失もののスタイルを取るが脈絡のない断片的なエピソードを入れるので戸惑うばかり、SFのパラレル・ワールド並みの時間交錯、落としどころはレズ関係の怨恨ものだったのか、よく分からない。
冒頭から昔の若者の踊るジルバ、甘ったるいオールディズ・ソング、シュールな舞台劇、おっぱい丸出しのレズシーン、いかにもサスペンスドラマの定番的雰囲気など観客が喜びそうな餌はふんだんにまかれているがどうにも皮肉っぽい。
業界のダークサイドを描くならお手の物、ネタには困らないのでしょう、勿論、監督なりの理屈は有るのでしょうが、特典映像の監督インタビューでテーマとか見どころ、狙いなどを聞いてもはぐらかすだけ、「音楽を愉しむのに理屈は要らないのと同様、感じて想像すればよい映画があっても良いではないか」と宣わっていた。
邪推かも知れないが、監督はスポンサー筋にあれこれ干渉されたり、したり顔の批評家たちにこき下ろされることに嫌気がさして、ぶっ飛んだ映画、いわば挑戦状をたたきつけたかったのかのしれませんね、とりあえず難解にしておけば、分かったように持ち上げる似非評論家の多いことまで読んでいるとしたら流石巨匠です。
個人的には作家性の強いシュールな映画は苦手、この内容で2時間半も必要なのか疑問です。
何度も見たくなる
これは映画館で観なくて正解だったのかもしれない。最初はTV向け連続ドラマに仕立てようとしたこともあるが、とにかく謎だらけで何度も観たくなるからだ。そして、何度観ても新たな発見がある奥深い映画なのだ。TV版『ツイン・ピークス』の雰囲気をそのままハリウッドへと場所を移動した感じなのだが、観る者によって全く違う感想を与えるほどの緻密で難解な映画でもある。リンチ監督による『サンセット大通り』へのオマージュや50年代音楽への傾倒も感じられる。2度目を観ると、名前と細かな台詞にも納得がいくのですが・・・
本線はベティとリタの記憶取り戻すストーリーなのだが、ウィンキーズのダン、部屋の中のポスター、映画監督アダムとカミーラ・ローズ、ジョーの殺人、青の鍵、カウボーイ、怪しげな老婆ルイーズ、オーディション、ウィンキーズのウェートレスの名札、12号室と17号室の交換、ブロンドのかつらとレズシーン、バンドのないシレンシオ劇場とレベッカの歌、これらが“青い箱”を境にして全て後半へと有機的に繋がりを見せる。後半の冒頭ではいきなり名前に混乱させられるが、こちらが現実での名前であり、前半のストーリーが全て彼女の願望(または夢)であったことをうかがわせる。登場人物も全て重なり、初めて観たときの衝撃を思い出してしまう。
後半の時系列がかなり狂ってるように感じるが、思わせぶりな灰皿のアップから、目覚めた時のシーン以外は順序通りであるかと思う。小物のクローズアップや意味が無いようなシーンによって謎は深まるのだが、3度目を観てもまた疑問が残ってしまった(笑)。結局のところ、殺人の動機は同性愛の相手への嫉妬心からなのか、彼女が主役を射止めたことに対する嫉妬心なのかが掴めなかったが、どちらでもいいんでしょうね。
複雑に見えて実は単純、ポイントは薬物中毒女と時系列の錯綜の作為
ストーリーは単純です。
薬物中毒女がレズ友に裏切られ、レズ友殺害を殺し屋に依頼する。
薬物中毒女は壊れて自殺。
レズ友は殺害直前に交通事故で逃げる。
逃げるところと、回想シーンは薬物中毒女の想像と沢山挿入してるので、現実的でないところは、全て挿入シーンです。
たとえば、ミイラ女、ショー、事故現場。但し、事故は現実ですが、シーンは想像。
それで、みんな前半と後半で分けて考えるから分からなくなる。
ぶつ切りで編集してるだけで、何も難しくありません。
わかりましたでしょうか。
狂った女の映画
初デヴィッド・リンチでしたが、噂通りキてました。狂っている、とポップな言葉で表現するよりも、精神病的な作家である、と表現したい。
本作はめちゃくちゃ面白かったです!切ない妄想映画でした。人間が持つあらゆる欲望が表現されているように感じます。
経済的に豊かでそれなりに名声もある親族に恵まれたい。困窮している愛する人をケアして、必要とされたい。実は才能もあって、その道の権威に評価され承認されたい…
さらに、アイツが主演を務めるのは、背後に誰かが糸を引いているからだ、という嫉妬からの陰謀論まで盛り込まれておりますからねぇ。
裏を返せば、夢を抱いてハリウッドまで来たものの、カネもコネも実力もないから何者にもなれずに転落していく人生が描かれていて、切ないのなんのって。妄想するしかないんですが、いくら逃げても終点ってものがありますからね。
終盤の展開は実に悲しくてやるせなかったです。あの、泣きながらのオナニーは本当に切ない。故・雨宮まみのエッセイを思い出し、なお切なくなってしまった。
本作は2時間半の長丁場でしたが、驚くほど飽きずに観れました。理由は、割と展開がスピーディーなのと、しょうもない小ネタが多いからだと考えます。
リンチのクソなセンスのギャグは相当好みですね。アダムが帰宅すると筋肉モリモリの間男が開き直っているところとか、殺し屋に誤射されたのに「ムシに刺された」と騒ぐデブのババァとか、やたらとためて勿体振る演出とか、ゲラゲラ笑いました。本筋とは関係ないじゃん。その無駄な感じが良いです。
はじめに出てきた爆笑しまくる老夫婦が、まさかあんな形で再登場するとは!まさに精神病的な作家にしか描けない表現。インパクトありました。
物語を牽引する主人公2人が美しくて良かったです。これも飽きずに観れた理由のひとつですね。
リサを演じたローラ・ハリングがエレガントでゴージャス、超セクシー。赤のインナーとかも最高に妖艶でした。ベティ演じるナオミ・ワッツも綺麗な人なので、視覚的に楽しめました
デビッド・リンチの最高傑作
冒頭の賑やかなジルバ大会からいきなり沈黙のマルホランド(ハリウッドにある道路名)でのドライブシーンになり、突然前から来た車と衝突し、彼女のみ助かる。しかし頭を打ったせいで、記憶がなくなる。
自分のバッグを開けたところ、大金が入っていた・・・・このあたりのミステリー仕立ての演出に感動したら、デビッド・リンチの世界に引き込まれていきます。ラストで、「これで終わり??」と思うか、「もう一度見てみよう」と思うかで、この映画の好き嫌いが分かれるはずです。
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