キング・アーサー(2004)

劇場公開日:

解説

様々なファンタジーに影響を与えたイギリスのアーサー王伝説を、伝説としてではなく、この伝説が生まれる原因となった実際の出来事を推測して描く歴史大作。製作は大作指向のジェリー・ブラッカイマー、監督は「トレーニング デイ」のアントワン・フークア、脚本は「グラディエーター」で共同脚本を担当したデビッド・フランゾーニ、撮影はリドリー・スコットの戦争映画「ブラックホーク・ダウン」のスラボミール・イジャック。

2004年製作/126分/アメリカ
原題または英題:King Arthur
配給:ブエナビスタ
劇場公開日:2004年7月24日

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(C)2004 TOUCHSTONE PICTURES & JERRY BRUCKHEIMER FILMS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画レビュー

3.0こっちじゃない!

2024年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

観たい作品を見つけてから実際に観るまでに何日も開く。そうなると見つけた時と観るときのテンションの違いで戸惑うことがあったり、なぜ観たいと思ったのかわからないこともある。 レンタルするときに違和感はあった。今さらこの「キングアーサー」を自分が観たいと思ったなんておかしいと。 物語が始まりクライヴ・オーウェンが出てきたときにやっぱりおかしいと感じた。 キーラ・ナイトレイが出てきたあたりで一度止め、調べてみると、自分が観たいと思ったのはコレじゃなかった。 ガイ・リッチー監督の「スラムのガキから王になれ!」の煽り文句の「キングアーサー」だった。 ある程度仕方がないとはいえ全く同じタイトルなのには参ったね。そんなわけで皆様もご注意ください。 観たかった作品ではなかったわけだが、折角借りたので最後まで観ることにした。 主役のアーサーを演じるのは、日本での知名度はほとんどなく地味だが、堅実で欧米では人気のあるクライヴ・オーウェン。アーサー王ってこんな感じかなを体現するようなナイスキャスティング。 アーサーの妻にキーラ・ナイトレイ。スウェーデンからステラン・スカルスガルド。デンマークからマッツ・ミケルセン。ドイツからティル・シュヴァイガー。って、おいおい、全方位に媚び売るような人気どころを集めたな。 更に、監督はアントワーン・フークア。音楽はハンス・ジマーだと?爆発的大ヒット狙うような夏のブロックバスター系の超大作じゃないか。 個人的に好みどころが集まって、もしかしたら当たりか?なんて淡い期待を抱いたわけだが・・・ 白と黒のコントラストが美しい映像。フークア監督らしさが出たノワール風の渋さ。ほどよいキャストの地味さ。肌を青く塗った戦闘スタイルのキーラ・ナイトレイ。 部分的にみると何も悪いことはないように思えるのだが、なーんか盛り上がらない。 フークア監督は試写の反応が悪かったのでエンディングを変えたと話していた。 フークアはほろ苦さも持ち味だと思うのに、あんな取って付けたようなハッピーエンディングで、この人はアホなのか?もしくはそんなに興行が心配だったのか?と考えたが、よくよく調べてみるとアホなのはフークアじゃなかった。 内容のない爆発映画を作らせたら天下一品ジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーのアメリカ映画だったのだ。 キャストのほとんどがイギリス人だったからイギリス映画だと思い込んでいたけど、アホのブラッカイマーがプロデューサーでは仕方ない。 ブラッカイマーはヒットメーカーだからもちろんアホではないんだけど、アホなアメリカ人にウケるアホな作品を作るのが上手いズル賢い人。一瞬の煌めきを大切にするエンタメ至上主義で、とにかく作品に深みがない。 思い返してみるといかにもブラッカイマーらしい、よくわからんことの連続だった。 取って付けたエンディングと既に書いたけれど、どこもかしこも取って付けたようなつぎはぎ感。 降ってわいたような軽ーい王。騎士の魂どこ行った? ブラッカイマー作品の場合つまらないわけではないのは良いのだが、安定の軽さで、言葉は悪いがおバカ映画の域を脱しない作品でした。 大爆発お気軽ハッピーエンディングのブラッカイマーと、渋くてほろ苦いフークアでは相性悪かったように思う。 ところで本作はヒットしたのかな。

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つとみ

4.0エクスカリバー

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 自由を求めて戦うアーサーと騎士たち!彼らはとても強いのだ。そして、ローマ人がどちらかというと嫌いなのだ。やっと自由を手に入れたと歓ぶのも束の間、好きでもないローマ人を救出せねばならなかった。  アーサーは自由博愛主義。キリスト教なんて信じないのさ!衰退の一途をたどるローマ帝国のお偉いさんはキリスト教なんて政治の道具としか思っちゃいない。ローマのために戦うなんて馬鹿らしくてしょうがないのさ。こうなりゃ現地人ウォード族と仲良くして、このイギリスの地に自分たちの王国を作っちゃえ!てな感じでサクソン人とだって戦っちゃうのだ。  しかし、ランスロットと下ネタボーズ(レイ・ウィンストン)以外はその他の騎士たちという描き方に不満。伝説の聖剣エクスカリバーだって描ききれていない。伝説というより史実という内容になっていた。ランスロットだって二刀流で活躍するのは最後の戦いだけだし、トリスタンの鷹も活躍しない。だけど、騎士たちの篤い友情・忠誠心の表現は泣けた。歴史好きにはたまらない映画なのだ。笑える下ネタも多いし、サクソン軍の行進の掛け声が「サクソン!サクソン!」てのも面白かった。 見所は、陰の主役下ネタ・ボーズ!子どもには名前を付けましょうね・・・

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kossy

3.0リアル・アーサー

2018年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

単純

興奮

難しい

ハリウッドが史劇スペクタクル映画ブームに沸いていた2004年に製作された“アーサー王映画”。 見るのは劇場で観て以来になるので、実に14年ぶり! ストーリーもシーンの一つさえも何もかも、今回が初鑑賞と言っていいくらい覚えていない。 有名な“アーサー王と円卓の騎士”を題材にしているものの、従来の設定とは違うのが本作の特徴。 まず、アーサー王のモデルとも言われる古代ローマ軍人、アルトリウスをアーサー王として描いている。(ややこしい…) 時代設定も中世時代ではなく、それより遥か昔。 偉大な王やヒロイックな英雄としてではなく、勇士。 これまでのどのアーサー王像より現実味がある。 話としては… アーサーと円卓の騎士の絆、グウィネヴィアとの出会い、命の保証の無い危険な任務、蛮族との闘い。 至ってシンプル。 苦悩・葛藤、アイデンティティー、民族の誇り。王としての素質。 これら話を深くするスパイスもオーソドックス。 題材は大胆なアプローチではあるが、話や作品自体は直球王道で、特に目新しさは無い。 アクション面は、アクション派のアントワン・フークアの演出やプロデュースのブラッカイマー印で、さすがの迫力。 中盤の氷上での闘いは、いつ氷が割れるかスリリング。 クライマックスの大合戦は、これぞ史劇スペクタクル・アクションの醍醐味。 アーサー役のクライヴ・オーウェンは男臭く、ランスロット役のヨアン・グリフィスは精悍で、悪役親子のステラン・スカルスガルドとティル・シュヴァイガーは憎々しい。 グウィネヴィアも従来の王妃のイメージではなく、キーラ・ナイトレイの熱演で、弓矢を手に、クライマックスは奇抜なメイクで闘う女戦士。 それにしても、アーサー役のオーウェンより円卓の騎士のマッツ・ミケルセンやジョエル・エドガードンの方が今や売れっ子に。 ドラマチックで、アクションは迫力あり、大作として見応えある。 数あるアーサー王映画の中でも非常にシリアスな作風。 が、なかなか分かりづらいのは、歴史背景や所々の宗教観や民族性。 特に、ブリテン人、ローマ人、サクソン人、ウォードなど交錯する各々民族がこんがらがる。 史実に基づいて描くリアルなアーサー王。 エンタメとして描くヒロイック・ファンタジーなアーサー王。 それぞれ好みも分かれる。 創作、大胆脚色、新解釈で描かれ方も違う。 そこがある意味、面白い。 だからこそ魅力があり、今も度々アーサー王映画が作られているのだろう。

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近大

4.5トリスタンかっこよすぎ

2017年6月13日
iPhoneアプリから投稿

アーサー王伝説は好きなんで、大好きな作品です。 アーサー王はインパクトないんですが、脇のトリスタンとかランスロットはかっこよすぎ。 マッツミケルセン、彼の名は、これで覚えました。

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Rinko