ハンニバルのレビュー・感想・評価
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君は、幸せに不感症らしいな
映画「ハンニバル」(リドリー・スコット監督)から。
基本的な怖い映画は苦手なので、ほとんど観ない。
ただそんな映画でも、家族が観ていると、
字幕に流れる台詞だけは、気になって仕方がない(笑)。
今回もその一つ。(すみません、誰の台詞か、忘れました)
不幸なことばかりが続くと、
ちょっとした幸せも感じることが出来なくなる。
逆に、幸せなことが続くと、
ほんの些細なことでも幸せ、と感じることが出来る。
これが、後になって大きな差となってあらわれるのだと思う。
幸せ、という気持ちを心と身体で感じて、
全身が「幸せ」性感帯になれれば・・と思う。
美味しいものを食べて幸せ、素敵な音楽を聴いて幸せ、
美しい景色を眺めて幸せ、
興奮する香り・癒される香りに包まれて幸せ、
そして、大好きな人に触れられる幸せ。
幸せは、どこにでも転がっていることは間違いない。
あとは、自分が意識して、幸せを感じやすい体質を作るだけ。
重厚で知的な雰囲気のサイコスリラー
ホラー映画にも関わらずアカデミー賞で5部門を受賞して
話題になった「羊たちの沈黙」の続編です。
前作のラストで、逃亡したハンニバル・レクター博士と
FBI捜査官になったクラリス・スターリング、
そして、レクター博士の被害者で復讐を企てる大富豪メイスン。
この3人を中心にストーリーが展開します。
前作は、獄中のレクター博士と、まだFBIの訓練生で、
博士から何とか情報を引き出そうとするクラリスの2人の
「息詰まる心理戦」が、凄く面白かったんですけど、
今回のレクター博士は逃亡の身ながら、自由に動き回って、
自分の「敵」を翻弄します。
「R-15」指定を受けているだけあって、目を覆いたくなる
ような、ショッキングな場面も多いです。
特に、クライマックスの「最後の晩餐」のシーンは、気の弱い人は、絶対に見ない方がいいです(笑)。
間違いなく食事がのどを通らなくなります(爆)。
この映画、表向きは「サイコスリラー」ですけど、
実は、「ラブストーリー」なんじゃないかな?
と、見終わって思ったんですけど、どうでしょうか?
他の方の意見も聞いてみたいです(笑)
それから、これは余談ですけど、
「日本の観客に向けてのサービスじゃないの?」
と思うような場面がいくつかあって、観ていて何回か、
思わずニヤッとしてしまいました(笑)。
スタッフロールの一番最後にも、思わずニヤッとする
「仕掛け」があります(笑)。
ちょっと引きつけられる図太い悪趣味さ
小説では延々描かれる冒頭の女密売人包囲戦がアッサリ終わるあたり、「見せ場だけの深みのない作品だな~」という気分に早速なってしまう。雑把で、豪快で、かつ無意味。ダメな時のリドリー・スコット映画そのもの。もったいぶったホプキンスのハンニバル・レクターだが、まだまだカリスマ性はある。ジュリアン・ムーアは損な役を引き受けてしまった。
原作からしてああだから当然、イタリアチックに悪趣味なシーンが多いわけだが、吊されるパッツィ刑事や刺殺されるスリなど目を引くスリルはある。スリルの極めつけはレイザーバック。あんなのに喰われて死ぬのは絶対勘弁。脳のシーンは…やはり悪趣味すぎ。
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