ハンニバルのレビュー・感想・評価
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猟奇的部分に頼りすぎた
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 70
前作の猟奇的殺人犯とその事件の解決といったものから、今作は猟奇的行為そのものに焦点が移ったようだ。そのために顔の皮を剥ぐ・豚に生きたまま食べられる・頭蓋骨をはずして脳を食べるといった、異常行為そのものがいくつも登場している。それはそれで大きな衝撃ではあるし見所であるのだが、高度な心理戦の追及というものが少なくなっている。全体としてこの異常さを耽美でさらには芸術的な行為としてすら捉えて、独自の雰囲気を作り出している。見ているうちに自分がそのような異常性に染まり、少しレクター博士に共鳴している部分は怖いところ。
しかし知的というよりも動的で物理的な描写になっており、洗練された物語というよりも悪く言えば安直な異常性と映像に頼ったものになっていた。それでもまだ面白い映画だったと言えるが、前作が傑作だっただけに質感は後退したように思った。
アンソニー・ホプキンス演じるハンニバル・レクター博士の、知性溢れるが静かな狂気を秘めて人の心理を覗き操るその存在感は相変わらず強烈で、彼なしではこの映画は成り立たない。顔の皮を剥いだ金持ちはゲイリー・オールドマンだったとは、最初に見たときには気がつかなかった。クラリス役のジュリアン・ムーアは嫌いな女優ではないのだが、この作品ではジョディ・フォスターの印象があまりに強く残っていたためにあまりしっくりとこなかった。大山のぶよの印象が強いのにドラえもんの声が急に変わると、やはりしっくりとこないものだ。
アンソニー・ホプキンスの素晴らしい演技
前作よりも感情的なハンニバルが見られます。
ヒロインの凛とした所もとても好き。
冷静な二人同士だから、恋愛っぽいシーンにとてもドキドキしました。
彼が狂っているのには変わりないですし、すごくグロいのですが
反面とてもロマンチックな作品だなと思いました。
脳みそがらみのシーンはきつかったですけど、おもしろかった。
食後すぐには観るべからず!
君は、幸せに不感症らしいな
映画「ハンニバル」(リドリー・スコット監督)から。
基本的な怖い映画は苦手なので、ほとんど観ない。
ただそんな映画でも、家族が観ていると、
字幕に流れる台詞だけは、気になって仕方がない(笑)。
今回もその一つ。(すみません、誰の台詞か、忘れました)
不幸なことばかりが続くと、
ちょっとした幸せも感じることが出来なくなる。
逆に、幸せなことが続くと、
ほんの些細なことでも幸せ、と感じることが出来る。
これが、後になって大きな差となってあらわれるのだと思う。
幸せ、という気持ちを心と身体で感じて、
全身が「幸せ」性感帯になれれば・・と思う。
美味しいものを食べて幸せ、素敵な音楽を聴いて幸せ、
美しい景色を眺めて幸せ、
興奮する香り・癒される香りに包まれて幸せ、
そして、大好きな人に触れられる幸せ。
幸せは、どこにでも転がっていることは間違いない。
あとは、自分が意識して、幸せを感じやすい体質を作るだけ。
重厚で知的な雰囲気のサイコスリラー
ホラー映画にも関わらずアカデミー賞で5部門を受賞して
話題になった「羊たちの沈黙」の続編です。
前作のラストで、逃亡したハンニバル・レクター博士と
FBI捜査官になったクラリス・スターリング、
そして、レクター博士の被害者で復讐を企てる大富豪メイスン。
この3人を中心にストーリーが展開します。
前作は、獄中のレクター博士と、まだFBIの訓練生で、
博士から何とか情報を引き出そうとするクラリスの2人の
「息詰まる心理戦」が、凄く面白かったんですけど、
今回のレクター博士は逃亡の身ながら、自由に動き回って、
自分の「敵」を翻弄します。
「R-15」指定を受けているだけあって、目を覆いたくなる
ような、ショッキングな場面も多いです。
特に、クライマックスの「最後の晩餐」のシーンは、気の弱い人は、絶対に見ない方がいいです(笑)。
間違いなく食事がのどを通らなくなります(爆)。
この映画、表向きは「サイコスリラー」ですけど、
実は、「ラブストーリー」なんじゃないかな?
と、見終わって思ったんですけど、どうでしょうか?
他の方の意見も聞いてみたいです(笑)
それから、これは余談ですけど、
「日本の観客に向けてのサービスじゃないの?」
と思うような場面がいくつかあって、観ていて何回か、
思わずニヤッとしてしまいました(笑)。
スタッフロールの一番最後にも、思わずニヤッとする
「仕掛け」があります(笑)。
ちょっと引きつけられる図太い悪趣味さ
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