エターナル・サンシャインのレビュー・感想・評価
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非常に退屈
愛し合った日々の記憶を削除してみたら?
2005年。監督:ミシェル・ゴンドリー。
脚本は「マルコヴィッチの穴」や「ヒューマンネイチュア」のチャーリー・カウフマン。
(へそ曲がりな映画に決まってますね)
愛が成立してハッピーエンド。そこで人生は終わらない!人生は延々と続きます。
だから、この恋削除してしまいたい・・・なんてことが!!
それをやっちゃう映画。
とても奥深い愛の映画でした。
恋のはじめ、クレメンタインの美点と思えた全てが、恋の停滞期には、全てが欠点に思えてくる。
これって結婚したカップルのほとんどが経験すること・・・ですよね。
ならクレメンタインはジョエルの欠点だけを除去して貰った方が良かったのでは・・・とツッコミを入れたくなりました。
そうしたら恋愛も結婚も継続するのにね、とか。
主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット。
2人を見るといかにも接点のなさげに思える。
会社員のジョエル(ジム・キャリー)は冬の海辺で奔放な女性クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と出逢います。
紫色に染めた長い髪の美女クレメンタイン。
すぐに恋人関係になる2人だが、性格の違いからケンカばかり。
「すぐに男と寝るのが得意ワザ」と言われたクレメンタインは、ハワード博士(トム・ウイルキンソン)の医院でジョエルの記憶だけを削除する施術を受けてしまう。
驚愕した失意のジョエルは、それなら俺もと、ハワード博士にクレメンタインの記憶の削除を頼むのだった。
この辺りから、医院の助手たち、
技師のスタン(マーク・ラファロ)
受け付け係のメアリー(キルステン・ダンスト)
助手で外交係のパトリック(イライジャ・ウッド)たちが予想外の行動を取り、
そして記憶を消す施術の途中から抵抗を始めるジョエル。
脳内の記憶情景が綺麗、そして幽体離脱するジョエル。
この映像はCGや合成をまったく使用していないと聞きます。信じられない!!
とても幻想的かつ幾何学的で美しい。
夢の中、記憶の中、ごちゃ混ぜで、私の頭の中は、時間経過が混乱を来たしました!!
(時間的な整理整頓が付いてるのかしら?)
でも根暗で行動力のないジョエルが、無鉄砲で計画性のないクレメンタイン。
惹かれ合う引力はとても強くて、嵐に立ち向かうジョエルはカッコいい!!
ケイト・ウィンスレットがとても綺麗です。
根暗なジム・キャリーも受けの地味な演技が素敵。
キルスティン・ダンストのエピソードはとても切なかった。
愛のラブラブ・蜜月期間を過ぎ、互いの欠点を罵り合ってもなお、
離れがたい、憎みきれない、一緒にいたい・・・
そんな執着こそが、愛の本質なのかも知れないですね。
チープなSFではない
恋人の記憶を消すというSF要素ありのストーリー。 イライジャ・ウッ...
運命なのか、覚えていたのか。
こちらもはじめは普通のラブストリーの始まりと終わりを見ているような気になるが、実は二人は二度目のラブストリーの始まりだったというのが、期待していなかったところ。
大きな失恋をしたときみんな、なにもかも消したくなるけれど、消えてしまうとなると思い出の尊さに気付く。
自分にとってその人がどれだけ大事だったか、どんなに楽しかったか。嫌なところ、相手が自信を持ってないところも愛しく感じたこと。
全部消したいけど大事な思い出。それを見ることができた映画。
そして果たしてジム・キャリーはモントークに行くことを潜在的に覚えていたから衝動的に行ったのか。
クレメンタインもいたということはそれだけお互い潜在的に気持ちが強かったのだろう。
好きな映画の一つになりました。恋人と喧嘩したときにみたら仲直りできたりして。
若者向け
心に残るのは最後の映像だけかも。
忘れたいこと忘れたくないこと。
ビョークのMVを手掛けていた人という認識だったが、風変わりなのを作ってきたと思ったら、カウフマンが脚本なのね。
つまらない映画の記憶は消せた方がいいのだろうか。いや素晴らしい映画の記憶を消せた方が、またその素晴らしさを味わえるからいいのかな。いやいやまたその映画を観る気になる保証なんてないし。いやいや観るべき映画は何があろうと観ることになるのかも。それでもこれまでみてきた映画の記憶が今の自分自身を形作っているので、どんな映画の記憶でもなくさない方がいいのか。本当に嫌な記憶は自然と忘れようとするようだが。
ジム・キャリーは最初ジム・キャリーと分からなくて、みたことあるけど誰だっけと思ったけど、いつものイメージと全く違う役柄で、素晴らしかった。ウィンスレットが作品ごとにいろいろな顔を見せるのは標準仕様。
恋から愛へ
鎮火した恋の辿るべき道は少ない。ジョエルとクレメンタインはその最も常套なアンサーとして別離を選択する。しかしこの別離において本作は少し不思議(つまりSF)な道具を用いる。それは記憶の消去だ。2人はそれぞれ相手についての記憶の消去手術を受けた。
記憶という時空の前後も位置も曖昧な領域を、ジョエルがウディ・アレンの『アニー・ホール』よろしく縦横無尽に飛び回るような映像記述にはそれだけで一見の価値がある。
もはや場所も服装も髪型も不明瞭だけど、それでも強烈に浮かび上がってくる映像、言葉、交流。心の奥底にいつの間にか深く刻まれていたもの。ジョエルはそれらを追憶することを通じて、次第にクレメンタインとの思い出の代替不可能性を実感する。彼女の不在はもはや自己自身の不在にも等しいのだと、ようやくジョエルは気が付いたのだ。
紆余曲折を経てジョエルとクレメンタインは再び結ばれる。しかしそこには出会った当初のように熱烈で刹那的な恋の気配は存在しない。代わりにあるのは愛だ。両者の記憶の底で分かち難く結びついた相手の強烈なイメージが生み出した愛。そしてその愛は、凡庸や退屈や停滞をすべて優しく呑み込んでいく。
ありきたりな男女問題をひねって見せます
別れるとなると男の方がひきずるという話は聞いたことがある。思い出を消すには普通は手紙とか写真を燃やすとかなのだが脳科学で記憶消去なんて危ないプロットをよくも思いついたものです。
施術が上手く行ってしまえば話にならないので気を揉ませます。葛藤の様を脳内フラッシュバックのように見せることで二人の出会いから破局の一端が垣間見てくる仕掛けです。
恋愛初期はあばたもえくぼだが暮らしてみれば欠点も見えてくる、「オドオドした退屈な男」とか「尻軽女」とか侮蔑の毒舌が飛び交うが要するに熱が冷めたのだろう。
結婚するにあたって先輩から「夫婦喧嘩しても相手の親兄弟の悪口は出すなよ、それだけは修復し難いしこりを残すから・・」と言われたことがある。
精神カウンセラー好きのアメリカ人といっても脳施術は行き過ぎでしょう、性的虐待や暴力沙汰なら別ですが映画はよくある別れ話。
恋愛ドラマは数多出尽くした感があるのでひねりの効いたプロットにしたかったと言うのは解らないでもありませんがカットバックも時系列ではないし妙にループするので観ていて多少の混乱、同様は否めませんね。
そもそも粉を掛けてきたのはクレメンタインの方だし覇気のない男性と言うのは初めから分かっていた筈、そもそも合わない二人なのに破局、修復の繰り返し、途中からいじくり廻す意味が分からなくなって来ました。悲しい記憶を忘れるのではなく向き合うことも大事でしょう、中森明菜の「セカンド・ラブ」ではありませんが「恋も二度目なら、少しは上手に~♪」の歌詞が頭をよぎります。
SFっぽい
前知識なく見たので、最初はこれはSFかサスペンスものかと思ってしまった。ややこしい時系列と断片的な記憶の消滅シーン、クレメンタインの性格が気にいらず、映画の中に入り込むことができなかった。最後は一応ハッピーエンドのようではあるが、2人とも相手の嫌いな部分が心の片隅にあるみたいで、どうもしっくりこなかった。そもそも嫌いでなかったらなぜ記憶を消そうとしたのかが疑問である。結局そのことが最後のシーンでも出てきてしまったことも、ハッピーエンドとは言い難い一因だ。キルスティン・ダンストが綺麗だったので、そこだけは見る価値があった。
施術に行ったジム・キャリーが受付のキルスティン・ダンストに恋するストーリーだったら面白かったかかも。
まどろっこしい
両者に魅力を感じず、どうもだめでした。ケイトが記憶に消すまでに至る決定的な事象や感情が分からなかった。一度は記憶を消したけど、愛情の深さ故に消しきれず、再度歩み寄る話。
1つの思い出として
違う、そうじゃない
まずヒロインが記憶を消した理由に納得がいかない
衝動的にって、アホかと
ただの喧嘩だし、自分で記憶を消すことを望んだし、そんな事する人を救ってあげる必要あるか?という気持ちで救われたところで感動はない
その上で記憶を消す組織の仕事中の態度何アレ
勝手に人の物漁るな、あと人の女に手を出すな、不倫もしてるし汚い人間ばかりだな
甘い恋愛映画を見たかったのであって、こういう映画を見たかったのではない
幻想的な世界観がクセになる
テーマはいいけれど
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