紅の豚のレビュー・感想・評価
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(圧巻のオールドジブリ④)定番ですが?レビュータイトルは?→飛べない豚はただの豚だ!と〜
〜と、させて頂いた。
いや、言うまでも無い、まごう事無き名作!!!
空と海とを駆ける飛行艇。
そんな、飛行艇乗り達の物語。
主人公ポルコロッソの声を森山周一郎さんが。
他にも?重厚な声優陣が!!!
不景気に喘ぐイタリア。
産業の無い南の海(と空)では?
客船を襲う空賊と?その空賊を襲う賞金稼ぎの飛行艇乗りとの争い?が日々重ねられていた。。。
ーーーーー
良いんですよねぇ。。。
ウチ的に?オールドジブリ一番の名作。
無頼派?一匹狼?ポルコロッソは、本当に憧れる。
自身の圧倒的なスキルを誇り、でも周りには優しく。
群れず、貫く。
子供には優しく。
女性にも優しく。
戦いは正々堂々!
古き良き日本?古き良き時代?が、画面の中に有りました。
92年?の作品。
のんびりと、ワインなり紅茶なり、チーズなりシフォンケーキなり、をツマミに?
ゆっくりのんびり落ち着いた状態で見て欲しいですかね(もはや定番の映画ですが)。
工場長の桂三枝さんがお上手度】☆⑤
工場姪のフィオは今や麦わら海賊団のナミ度】☆④
アメリカのカーチスはソロモンの悪夢度】☆④
オールドジブリお馴染み上條恒彦さんはやはり重厚度】☆④
時代が変わり、様々な物や事が移ろっていく。
野村克也氏(ノムさん)は言った。
どんな才覚有る者でも敵わない物が二つ有る。
年齢と時代だ!
飛行艇乗り達の?古き良き時代は、確実に終わりつつあった。
それでも?変わらない事を選んで、自分を貫いたポルコ。
空と海に愛された飛行艇乗り達は気持ちの良い男達だ!
大らかに優しく、俺もかく有りたい!と思ったんよねぇ?
(*今は、こんな大人になりましたが・・)
人に優しく有りたいですな。。。
当時アルシオーネに乗ってた
映画館で観た。渋い決め台詞がいっぱいあって覚えきれなかった。「ファシストになるより豚の方がいい」てのが好きかなぁ。どうせならもっと大人の恋愛を描き、戦争反対を堂々と謳うものでもよかった。テーマとしてはかなり中途半端。
船の名前がアルシオーネ。これでスバル車を買った。フェラーリなんて名前もあったが、これは手が出ない。飛行機はアドリアーネ。ジーナはマレーネ・ディートリッヒを意識してあるのかなぁ。リリー・マルレーンを歌った加藤登紀子が声だし。
宮崎アニメとしては珍しくヒロインがジーナとフィオの2人。大人の男性向けを意識したけど、それだけでは物足りないと思ったのでしょうかね。
〈1992年7月映画館にて〉
豚という色眼鏡
この作品の最も謎はポルコがなぜ豚か。
悪い魔法使いに魔法をかけられたとか、
お姫様のキスで魔法が解けるとか、劇中でところどころでてくるものの、みんな気になりながらも自然と慣れていき、気づいたら美しい世界と、熱い男たちのぶつかり合いと、猛烈な女の闘いに引き込まれてどうでも良くなっていく。
でもそれがおそらく正解で、ポルコは本当に豚なのか。
豚から解けたと思わせる瞬間が2箇所ある。
フィオナが寝ながら横顔を見ていた時と、カーチスと殴りあった後。
これが意味するのは、別にポルコは豚の顔をしてるわけじゃないんじゃないかと。
英雄だったポルコが戦線から逃げ帰ったことで、おそらく彼は非常に非難を受けた。軍からも備考され、彼は豚の烙印を押されたのだろう。
それが魔女の魔法か。
あるいは、彼が豚であると魔法をかけられたのは周囲の人間たちか。
でも若い世代のカーチスやフィオナはそういう評判を知りつつも、彼と殴り合ったり、恋をしたり、それ以上の関係になっていた。だから、色眼鏡を外して彼の本当の顔が見られたのではないか。
そう考えると、その2人以上近いところにいて彼の理解者であったはずのジーナにも豚の顔に見えていたことが腑に落ちないところもあるけど、彼女の大切な人を失ったことや、それを深く後悔して罪を感じているポルコの間が少しあるのもわからないでもない。
周りの評価ではなく、実際に恋をしたり殴り合ったりしないとその人が見えてこないよなと感じさせてくれた素敵な作品である。
ジブリファンではない自分も特に好きな作品
格が違う。
25年ぶりに見てみたらあまりの素晴らしさに打ちのめされた。当時見たときはそれほどいい作品だとは思わなかったのだが・・・・私が価値を読み取れなかったのだろう。
宮崎駿の演出ではカメラがこれほどまでに動かないのかと驚いた。戦闘シーン以外ではほとんど動かない。人物だけが動いている。戦闘シーンでも結構カメラは固定で飛行機だけ動いている。それが過剰な興奮を抑えこのような深みのあるラストを導き作り出したのであろう。
余計なネタは一切入れずグイグイ話を進ませて90分で終わりにしてしまう。これが模範なのだよ、映画脚本は。
しかし脚本としては稀な構成になっているので指摘しておこう。
映画は普通、はじめの方で主人公に課題が提示され、それをどうクリアするのか?
というベクトルで進んでいく。しかし、この脚本はまず、子供達を助けに行くというその場限りの課題で始まり、30分くらい経ってからようやく飛行機を直さなければという課題が発生する。だが・・・それはこの物語に読者をひきつける本当の課題ではない。本当の課題はポルコの今後である。
「おめぇ世捨て人みたいになっちゃってそういう生き方をしてるけど、時代が変わったからもうその商売ダメだぜ。どうするよ?」
って説明ゼリフはないけども、暗にそういう課題が提示され観客はポルコを見守っていくのである。これはそういう映画なのだ。子供たちの救出、飛行艇の修理、娘っこの結婚の阻止とその場限りの課題を寄せ集めただけの如くな外観を持ちながら実の課題はポルコの行き方・将来なのだ。主人公のキャラがいいのでその課題が実に生きている・・・その強がり、寂しさが歌にマッチしていて素晴らしいラストシーンとなっている。
それと飛行機を直す課題と借金を返す課題と彼女問題を上手くリンクさせて仕上げている。見事だ。脚本が単純でまるであっという間に簡単に一筆で書いたように見えるのはそれが見事な脚本だからである。これは宮崎駿の最高傑作かも知れない。少なくともそう呼ぶに値する水準に達成ている映画である。
随所にキマっているセリフのカッコよさ。冒頭部分の面白さ。退屈になりそうなところで工房に女ばかりやってくるというアイデアの冴え。むかし語りのイメージの美しさ。もちろん、その部分は主人公の課題にリンクしていて訴えるものが強い。女の子が随分経ってからでてきてしかも危うくヒロインとキャラかぶりする寸前なのだが上手く処理されている・・・これは書こうと思って書けるレベルの脚本ではなく神の力によって書けてしまった脚本である。そして天才とは神の力によって何度もいい作品が書けてしまうのである。そして素晴らしい音楽に恵まれてしまうのである。私は映画はこれで二回見ただけだがサントラは25年前に購入してこれまで何度も聴いている。
カッコいいとは
"金曜ロードSHOW!" で鑑賞。
原作マンガは未読です。
何度観たか分かりません。しかし観飽きない。本当に名作です。これから何回でも観たい。未来永劫語り継いで欲しい。
飛び出すセリフの数々が耳に残るものばかり。声と絵が完全にマッチしていてしっくり来るからこその説得力でしょう。
エスプリの効いたやり取りが秀逸でした。
ポルコのカッコ良さには毎度惚れ惚れさせられます。まさに「カッコいいとは、こういうことさ」。カッコいいの本質が詰まっている。と云うか、映画自体が大人っぽくていい。歳を取れば取るほどその魅力にヤラれていく気がします。
今回改めて観て、キャラクターの表情のひとつひとつがとても繊細に描かれていることに感心しました。ふとした表情に見える心の動きが実写顔負け。否、それ以上。ジブリ作品全体に当てはまる特徴ではないかなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2022/01/14:金曜ロードショー
※修正(2023/10/01)
豚というハンデを利用
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