ダウントン・アビー グランドフィナーレ

劇場公開日:2026年1月16日

解説・あらすじ

20世紀初頭のイギリスを舞台に、壮麗な大邸宅ダウントン・アビーに暮らす貴族クローリー家とその使用人たちが織りなす人間模様を描いた名作ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」の完結編となる映画版第3作。

1930年。クローリー家とダウントン・アビーの使用人たちは、きらびやかな夏の社交シーズンをロンドンで迎える。しかし長女メアリーが離婚したというニュースが新聞で報じられ、一家の名声が脅かされる。時代は離婚した女性に対して冷たく、メアリーは舞踏会や晩餐会から追放されてしまう。そんな折、母コーラの弟ハロルドが、友人で財務アドバイザーのサムブルックを連れてアメリカからやって来る。彼らの目的は、コーラの分も託された亡き母の遺産を、ハロルドが投資につぎ込み失敗したことを報告するためだった。財政難に苦しむダウントンを救うため、ロンドンの別荘を売却する案も出るが、父ロバートは英国貴族としてのプライドをかけて猛反対する。

シリーズの生みの親ジュリアン・フェロウズが脚本を手がけ、前作「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」のサイモン・カーティスが監督を務めた。

2025年製作/124分/G/イギリス
原題または英題:Downton Abbey: The Grand Finale
配給:ギャガ
劇場公開日:2026年1月16日

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映画レビュー

3.0 お約束の安定感。エレガントなブリテッシュスタイルを堪能。

2026年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

テレビシリーズの方はたまに横目で見ていた程度。映画版の1、2作目はいずれも劇場封切時に観ているが、ぼんやりとしか覚えておらず。そんな淡白な自分でも本作を楽しめたのは、このドラマのお約束ともいうべき安定感・安心感ゆえだろう。
それは、かつての高齢者世代がTBSの『渡る世間は鬼ばかり』を長年見続けてきた感覚と案外近いのかもしれない(渡鬼シリーズは、一族ドラマとして『ダウントン・アビー』の面白さに遠く及ばないが…)。

今回、テレビシリーズのノリはそのまま話がサクサク進むところなどは、映画版の前2作と変わらない。むしろ、シリーズ掉尾を飾る今作ではその傾向が強まった感すらある。大勢のキャラをそつなく描き分ける手際や役者陣の絶妙なアンサンブルは本作でも健在だ。

そんな調子だから、ダウントン・アビーは初めてという方、特段深い思い入れのない方でも大丈夫。登場人物が多いとか人間関係が複雑そうといって尻込みすることはない。気負わずに30年代のロンドン市街や古城の田園風景を眺め、エレガントなブリテッシュスタイルに浸っているうちに、自ずと登場人物の立ち位置も呑み込めてくる。お気楽に楽しめることこそが本作の美点なのだ。

ただし、こうした楽しみ方に水を差す不安材料がないわけではない。それはミュージックビデオのような撮影・編集だ。無駄にパンやトラッキングで刻まれたカット割りは気ぜわしく、ゆったり登場人物たちを把握しようとする気が削がれる。また、映画というメディアにとって「馬」という被写体は、「列車」と並んできわめて重要な要素だと思うが、本作における競馬シーンの撮り方などまるでなっておらず、がっかりさせる。

しかし、そんなマイナス面を補ってくれるのが俳優陣だ。単に着飾った美男美女の顔見世にとどまらず、一人ひとり個性を刻んだその風貌とコスチュームの妙に思わず見惚れる。

特に今回、姉妹役のミシェル・ドッカリーとローラ・カーマイケルの二人が着こなすパーティードレスは眼福の極み。バイアスカット、カウルネック、細いストラップで背中が大きく開いたドレスの艶っぽさといったら。
また、ゲスト出演のアレッサンドロ・ニヴォラは、『ブルータリスト』『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』に続いて、やっぱりここでも一見イイ人っぽく、でも実は狡猾で偏狭なキャラなのが笑える。

くわえて今回は、イギリス社交界の名士ノエル・カワード(扮するはアーティ・フラウスハン)のダウントン・アビー訪問というボーナスエピソードもある。
カワードは、前作からの再登板となる映画スター役のドミニク・ウェスト(三宅一生にどこか似ている)らを伴って来城。自作曲「Poor Little Rich Girl」を彼とデュエットしてみせたり(カワードの楽曲はほかにも「I'll See You Again」をはじめ何曲も全編で流れ、聴きどころとなっている)、のちの名作戯曲「プライベートライヴス(私生活)」の萌芽(?!)を仄めかしたり、とそのサービスぶりに思わずニンマリしてしまう。

ところで、今回の話の背後に横たわっているのは「ダウントン・アビー当主の正式移譲」である。そこにもう一つ、「故マギー・スミスの存在/不在」もまた通奏低音のように物語の底辺を流れている。それは終盤を待つまでもなく、カントリーハウスの玄関口に掲げられた彼女の肖像画のショットからも強く意識させる。そこから明らかになるのは「去る者、継ぐ者」であり「世代交代」であるが、ヴィスコンティ監督の『山猫』には見て取れた「時代の激流」や「生と死」は稀薄だ。七十代の指導者たちの“老害”に世界中が振り回されている現実社会との共鳴もあまり感じ取れない。こんなご時世で、呑気に本作のようなノスタルジーに浸ってていいのかという気がかすかにしないでもなかった……。

以上、試写会にて鑑賞。

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共感した! 2件)
いたりきたり

4.0 懐かしいダウントン・アビーの人々がそう揃いでとても良かったです。面白かったです。

2026年1月14日
Androidアプリから投稿

#Filmarks 様試写会にて

面白かったですー!
最初に道を馬車が走る所を上から俯瞰で捉え段々カメラが下がって来て馬車がアップになりその先にダウントン・アビーの城(お屋敷)が見えて来てもうそれだけでワクワクしました。
そして中に入ってダウントン・アビーの内部が映し出されると本当に自分がダウントン・アビーの中にいるような気がしました。やっぱり大きなスクリーンで見ると違います!テレビの画面ではこの感じは味わえないと思います。衣装も家具もお城も素敵で眼福!

今回はメアリーが離婚して、当時離婚というものが世間に受け入れられず周りの人たちの偏見にあう所から物語は始まる。

パーティでずっと花形だったメアリーが追い出され、ダウントンの村人からも避けられる日々。

こんな状況で本当にメアリーがダウントン・アビーを受け継いで運営していくことが出来るのか?と言うことが描かれていきます。あのメアリーが弱気になり、逆に男爵に嫁ぎ幸せになり自信に輝く次女のイーディスがメアリーの相談相手になっていたのが嬉しかったです。

グランドフィナーレに相応しい大団円でした。14年前のドラマからずっと苦労してきた皆(伯爵家の人々や使用人のみんな)を観てきたからみんなの幸せそうな姿が観られて最高に幸せでした!

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snowwhite

3.5 イギリス版・豪華絢爛絵巻!

2025年9月29日
iPhoneアプリから投稿

笑える

知的

癒される

記念すべきレビュー300本目!…とテンション上げたいのはやまやまなんですが、以前に2本もレビューを消されてしまったトラウマをどうにも払拭することができずに、すっかり映画そのものを楽しみたい気分には、なかなかなれませんでした。

記録として残しておきたいから、色々調べてちゃんと書きたいので、実は仕上げるまでにかなり時間をかけていたので、それが二度も無断で消されて、何なら2本目は絶賛したレビューだったから、それでも消されてしまったことに、ショックを禁じ得ませんでした。

しかも、先日鬼滅の刃を、そんなテンションで観たものだから、星を2つ(正直これも大サービス)しかつけなかったら、知らないレビュアーさんからの失礼なアンチコメントまで色々来てしまい、日本には帰りたいなと思ってたけど、やっぱり日本人は怖いな…と思ったり。

ま、前からお返事を下さるレビュアーさんは温かいので、基本洋画でレビューを残したいと思います。

イギリス版・大河ドラマ?の総集編になるのでしょうか?タイトルに「グランド・フィナーレ」とついています。

2010年開始のイギリスのテレビドラマシリーズはIMDb 評価8.7/10、15個のエミー賞を受賞した大人気作品の映画の続編です。2019年公開の前々作も2022年公開の前作も7.4/10、今作品は7.6/10と、安定した人気を保っています。

私は前シリーズを観ていないので、色んなレビューで予習したのですが、やはりちゃんと前から観ていないと、登場人物になかなか入り込めず、しばらくは頭の中が❓❓❓でいっぱいでしたーw

とにかく、1920年代の美しいイギリスの風景、豪華な晩餐会、美しい衣装、格調高く聞こえるイギリス英語…誰もが姿勢よく、身のこなしもエレガントで、まずはビジュアルの強さに圧倒されっぱなしでした。女優さんのドレスも美しかったけど、あのドレスを着こなすスタイルとハイヒールでも美しくダンスできる筋力まで、見とれてました。

トリビアとしては、メイドのアンナ役の女優さんが撮影期間に妊娠したので、実際の役柄でも妊婦を演じたとか、競馬のシーンでは馬が反時計回りに回ったけどそれは正しくなかったとか、フルーツボウルにキウイが入ってたけど、実際キウイがイギリスに入ってきたのは1950年代以降だったとか…。www

また、この作品はマギースミスに捧げるために撮影したそうです。だからグランド・フィナーレなのかな?ファンの皆さん、どうぞお楽しみに。ちなみにカナダの観客は笑いが絶えなかったです。

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ゆーきち

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