ひとつの机、ふたつの制服

劇場公開日:2025年10月31日

解説・あらすじ

1990年代の台北を舞台に、高校の夜間部と全日制でひとつの机を共有する2人の女子生徒の友情と成長を描いた青春ドラマ。

受験に失敗した小愛(シャオアイ)は、母親の強引な勧めで名門校「第一女子高校」の夜間部に進学する。コンプレックスを抱えながら通う中、全日制と同じ教室と机を使うため、成績優秀な全日制の敏敏(ミンミン)と机に手紙を入れて交流する「机友(きゆう)」となる。夜間部と全日制では制服は同じだが、胸の刺繍の色が違う。小愛は敏敏に制服交換を提案され、ふたりは行動をともにするようになるが、やがて同じ男子校生に恋心を抱いていることに気づく。

「無聲 The Silent Forest」で金馬奨の最優秀新人俳優賞を受賞したチェン・イェンフェイが小愛役で主演を務め、敏敏役で「愛という名の悪夢」のシャン・ジエルー、ふたりが恋する男子校生役で「台北アフタースクール」のチウ・イータイが共演。台湾最大の脚本コンペティション「優良電影劇本奨」で特別優秀脚本賞を受賞したシナリオをもとに、「よい子の殺人犯」「High Flash 引火点」のジャン・ジンシェン監督がメガホンをとった。

2024年製作/109分/G/台湾
原題または英題:夜校女生 The Uniform
配給:ムヴィオラ、マクザム
劇場公開日:2025年10月31日

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映画レビュー

4.0 そして少女は自立して、一人の女性となった。

2025年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

カワイイ

数ヶ月前にNHK総合の朝イチの映画コーナーで取り上げられていて、何か良さそうと思っていたので、今回観に行った。

名門女子校「第一女子高校」の全日制の受験に失敗し、強引な母親の勧めで夜間部に入った小愛。全日制とは制服が同じだが胸の刺繍が全日制が太陽の黄に対し、夜間部は月の白となっている。
机が全日制と共通で、全日制の方は綺麗で活発な敏敏で仲良く机友になっていくが、やがて卓球バイト先のイケメン高身長男子高生路克にときめきを感じていくが、実は敏敏も路克が好きということに気づく。
ここで日本と台湾のお国柄の違いというか、一見3人で仲良くしていてもさりげなく嫉妬から邪魔をしたりして女性がはっきりしているなあ、と思った。
やがて小愛は夜間部なのに路克とかに嘘をついていることに耐えられなくなってきて、しばらく敏敏や路克と距離をおく。

小愛はクサクサして、自分の家が貧乏で家具はどっかで拾ってきたものばかりだと、旦那に突然死された母親に文句を言うが、ここでの母親のセリフが素晴らしかった。
確か「私がものを拾う度に娘たちの未来がより良くなっていく景色が見える」とか言ってたけど正確に思い出せない。
これと台湾で起こった大地震で小愛の目が覚めたのだと思う。

小愛は、守られてばかりだったが、自立していき大学受験はうまくいき、かつての友達とも対等に付き合い始める。

こうして、全日制か夜間部かとかいうことのくだらなさから解き放される。

女性が自立していく様を台湾の1990年代の様子を交えて描いた作品で、良かった。

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にっく

4.0 机を共有する関係がかわいらしさ、キラキラした青春 格差のコンプレックスを越える希望、若さ、たくましさ

2025年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ドキドキ

カワイイ

全日制と夜間部で、同じ机を共有する生徒の間の友情、恋愛、格差を描く。
このしきたりが実にかわいらしい。
そして、二人がキラキラしている、輝いている青春の日々。
主人公のシャオアイは、自分が夜間であることに常に劣等感を抱きながら、全日制を装ってミンミンと遊びまわり、恋をする。
この二人と友人たちの若さ、みずみずしさが素晴らしい。
しかし、そのウソがばれてしまい、恥ずかしさと罪悪感から一転して失意のどん底の日々。
それでも友情を取り戻して、友人たちと将来の夢を語る。
そこにはいつしか、全日と夜間の差などは、その一時のことで、そのコンプレックスを乗り越えて未来を語る姿に、少年少女たちの生きるたくましさ、明るさがあり、希望に満ちた結末に感動した。
その背景に、震災など台湾の当時の社会、雰囲気も描かれていた。

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ITOYA

4.0 デスクメイト

2025年12月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

カワイイ

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 4件)
uz

4.0 高校生たちの難しい感情とその行き所の描かれ方が非常に好み。 台湾の...

2025年11月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

高校生たちの難しい感情とその行き所の描かれ方が非常に好み。
台湾の学歴社会の問題点も明確にわかる、良い作品。

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すけ