クリスティーン
劇場公開日 1984年5月12日
解説
内気な高校生アーニーはスクラップ寸前の自動車、58年型プリマス・フューリーを買い取り、それにクリスティーンと名づける。しかしアーニーはクリスティーンの恐るべき秘密を知らなかった。不良たちによって破壊されたクリスティーンは自力で再生・修復し、復讐を開始。それは意思を持ち、自らの美を汚す者に容赦なく襲いかかる残忍な車だったのだ! 破壊不可能の車が引き起こす怪現象を描いたサスペンス・ホラー。
1983年製作/110分/アメリカ
原題:Christine
スタッフ・キャスト
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2021年5月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
さすがに名作と思われる空気を纏っている。
トロくさいアーニーがクリスティーンに魅入られて、廃車同然の車を250ドルで買ってからの変化が著しい。
クリスティーン自体から怨念めいたものは感じないが、好き嫌いは明確で製造工程から気に入らない作業員を地獄に叩き落としている。
生まれた時から呪われた車になっている。
魔性の車として魅入られた人間は性格も変わり、大勢を巻き添えにしている。
アーニーの変化は著しく、17年ずっとお利口で居たのが購入から一変、嫌がらせ(嫌がらせレベルではないが)グループを次々と始末して、果てはお気に入りの彼女にまで嫉妬して、殺そうとする。
青春ホラーと言うには、クリスティーンがキャラ立ちし過ぎている。
CGもない時代にあの超回復である。
奇妙でいて尚且つ生き生きとしたした復活を遂げるクリスティーン(笑)
古い作品ではあるが、旧作も観てなければ新作と同じ。
素直に面白かった。
2020年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
工場で作られているときから工員の不審死があった車クリスティーン。20年くらい所有していた男の家族は皆クリスティーンの車内で自殺?後半には車がボコボコにされても自己再生するんだから、変なおっさんの家に置いてあるのがボロボロなのは不自然!まぁ、人生?を終わろうと自らボロボロにしたのかもしれんな・・・クリスティーンならやりかねん。
童貞を捨てろとか、学内一の美女にアタックとか、アーニーの兄貴のような親友デニスのおかげでホラーというより青春モノの雰囲気だった前半が退屈。イジメなんかもエグすぎで、復讐されてもしょうがない奴らだっただけに、見方が変わってしまいそうだった。
それにしてもアーニー(ゴードン)の豹変ぶりが凄い!最初はウディ・アレンみたいな雰囲気だったのに、後半は同一人物とは思えないくらい。いただけないシーンはドライビングシアターでの出来事くらいかな。
2019年3月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
スティーヴン・キング×ジョン・カーペンター!
ホラー小説の帝王とホラー映画の鬼才のタッグによる、超一級のホラー!
…ではなく、B級テイストなのが何だかこの2人のホラー・マスターらしい。
学校ではいじめられ、家ではママが厳しく。
冴えない高校生、アーニー。
アメフトの花形選手の友人デニスにいつも助けられてばかり。
ある日、オンボロ同然の古車を購入し…。
とにかく内気で、如何にもな童貞くんで、ドン引くくらいダサかったアーニー。
車をピカピカのカッコイイ新車のように修理して自信が付いたのか、自身も変わっていく。
眼鏡を外し、オシャレな服を着て、彼女も出来て…。
男はカッコイイ車に乗ると、こうも変わるものなのか。
ところが、いじめっこグループに車をメチャメチャに壊されてしまう。
そして、それは起こった。
車は一人でに修復。いじめっこグループに復讐を開始する。
車は、意思を持った殺人車であった…!
車が一人でに修復していくシーンは、見事な撮り方もさることながら、本当に生きているかのよう。
車体を壊しながら、車体を燃やしながら、襲い来るシーンはなかなか恐ろしい。
襲い来る前に必ずカーラジオから流れる懐メロさえ、どんどん不気味に聞こえてくる。
車を大事にする人は世の中に溢れんばかりに居るが、アーニーの場合はちょっと…いや、異常。
勿論車の呪われた何かのせいでもあるが、身も心も奪われたかのように取り憑かれていく。
“クリスティーン”と名付け、まるで恋人を愛でるかのように。
自信が付き、イカした男になっていく…とは語弊。
傲慢で、ズバリ、ヤな奴に変わっていく。(演者の演じ分けも見事)
元々、アーニーの中に溜まっていたのだろう。
いじめ、束縛、劣等感、不満、鬱憤、憎しみ…。
それらがアクセルを噴かし、遂に暴走した…!
ジャンル的にはB級かもしれないが、しっかりと人の心の闇を描いている。
その末路は…、後味悪し。
また、同時に本作は、男女の愛憎劇でもある。
男(アーニー)は現カノ(クリスティーン)を異常なまでに愛している。現カノは元カノ(リー)に敵意剥き出し。
ひょっとしたら一番怖いのは、このドロドロ関係かも。
原作とは大分脚色されているらしいが、主人公青年の復讐と殺人車に焦点を絞り、巧く纏められていると思う。
2019年1月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
気弱な主人公のアーニーがB・ホリーのようなルックスかと思いきや"The Damned"のD・ヴァニアンに様変わり!?ってか顔がソックリ。
H・D・スタントン登場!と思いきや大した活躍もせずに最後まで。
58年型プリマス・フューリーから流れるオールディーズにロックンロールと最高な演出に、相変わらず特殊効果にショボさが感じられない80年代のJ・カーペンターの手腕が凄い。
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