ナイトフラワー

字幕メガネマーク 音声ガイドマーク

劇場公開日:2025年11月28日

解説・あらすじ

「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が北川景子を主演に迎えて撮りあげたヒューマンサスペンス。内田監督が自ら原案・脚本も手がけ、借金取りに追われる母親が子どもたちの夢をかなえるため危険な世界へと足を踏み入れていく姿をスリリングに描き出す。

借金取りに追われ、2人の子どもを連れて東京へ逃げてきた永島夏希は、昼も夜も必死に働いてもなお、明日の食べものにさえ困る生活を送っていた。そんなある日、夜の街でドラッグの密売現場に遭遇した彼女は、自らも売人になることを決意する。心に深い孤独を抱える格闘家・芳井多摩恵と出会った夏希は、ボディガード役を買って出た彼女とタッグを組み、さらに危険な取引に手を伸ばす。しかし、ある女子大学生の死をきっかけに、夏希と多摩恵の運命は思わぬ方向へ転がりはじめる。

夏希のボディガードとなる女性格闘家・多摩恵を実写映画「シティーハンター」の森田望智、多摩恵の幼なじみ・池田海をアイドルグループ「Snow Man」の佐久間大介、麻薬密売の元締め・サトウをロックバンド「SUPER BEAVER」の渋谷龍太が演じ、渋川清彦、田中麗奈、池内博之、光石研が共演。

2025年製作/124分/PG12/日本
配給:松竹
劇場公開日:2025年11月28日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
内田英治
原案
内田英治
脚本
内田英治
製作
岡田美穂
高橋紀行
髙????敏弘
高島祐一郎
勝股英夫
小暮広宣
企画
吉條英希
プロデュース
吉條英希
プロデューサー
楠千亜紀
永富康太郎
勝俣円
ラインプロデューサー
尾関玄
撮影
山田弘樹
照明
野田真基
録音
大堀太輔
美術
佐々木理恵
装飾
有村謙志
衣装
川本誠子
ヘアメイク
板垣実和
特機
後藤広也
編集
小美野昌史
音楽
小林洋平
エンディングテーマ
角野隼斗
小道具
SAORI
持道具
SAORI
特殊メイク
百武朋
造形デザイン
百武朋
カラリスト
亀井俊貴
スクリプター
黒河内美佳
視覚効果
若松みゆき
音響効果
堀内みゆき
スタントコーディネーター
吉田浩之
総合格闘技監修
山口芽生
宣伝プロデューサー
庄司智江
石原千春
キャスティング
伊藤尚哉
助監督
佐藤吏
制作担当
今井尚道
全てのスタッフ・キャストを見る

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.0 じゃあ、どうすればよかったんだろう。

2025年12月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

どうすればよかったんだろう。

鑑賞後にその問いがひたすら浮かび、どうしたら夏希一家は救われたのか、多摩恵が幸せになれたのかを考えてしまう。
けれど答えが出ない。それがこの作品を通して伝えたい社会へのメッセージだと思った。

2023年の調査で、OECD加盟国の平均的なひとり親世帯の貧困率は 約31.9%。それに対して日本の44.5%はかなり上という結果がでた。先進国でありながら、母子家庭での貧困は世界基準で見ても高い。
夏希のような家庭は、珍しくないということだ。

働いても働いてもお金が追いついていかない状況は正しい判断ができず、精神も不安定になっていくだろう。そんな時に薬の売人という方法でお金を稼ぎ、子供達を育てることが出来るなら、その道を選んでしまう夏希の気持ちもわからなくはない。

「ミッドナイトスワン」も日陰で懸命に生きる主人公が、小さな希望を見つけてささやかな幸せな日々を過ごす姿が印象的だった。今回の彼女たちも、踏み躙られ、底辺を這うような日々でも"生きていてよかった"と思えるように、最後まで諦めず、もがき、足掻く姿の生命力が切ないけれ美しい作品だった。

内田監督の、セリフに頼らず表情で登場人物の心情を語らせる手法が素晴らしくて、それを見事に演じた北川景子と森田望智の演技力はすごかった。
特に森田望智はこの役のために7キロ太り肉体改造をしたという。今までに無い役だったが、話し方から仕草、表情ひとつとっても完全に多摩恵というキャラクターに憑依していた。素晴らしかった。

決して楽しい作品ではなく、観た後くらってしまう人も多い作品ではあるけれど、最初から最後まで無駄がなく、没入して観ることができる素晴らしい作品だった。

私のラストの解釈は、昼に咲いた月下美人が答えだと思っている。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
AZU

4.5 夜(日陰)に咲く(生きる)花(人たち)の儚くも美しい瞬間

2025年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日陰に生きる人たちの姿を、
これほどまでに光をもって美しく、儚く描ける監督は、
内田英治監督の他にはいないのではないでしょうか。

陰と陽の描き方が絶妙で、陽の部分を描くことで、陰の部分の儚さや残酷さがさらに静かに沁みて際立つ。

それぞれの役者も良かった。
特にミュージシャンである
渋谷くんも、佐久間くんも
出番こそ多くないけど
ちゃんと余白のある演技で良かった。
久しぶりにスクリーンで見た
田中麗奈ちゃんの正気のない絶望と狂気感も物語を面白くしていたと思う。

主演のお2人も素晴らしかったですね。
北川景子ちゃんは、いつもの毛色とは、全く違う役を、母になったからこそ分かる熱演で演じ切り、子どもを守るという母性の強さと葛藤を見事に演じてました。

森田さんは、あんまり知らなかったけど、とてもハマり役でしたね。女性としての色を残しつつ、強くてかっこいい格闘家を見事に演じてました。これからがもっとみたくなる女優さんです。

そして、子どもたち上手い!!
そして、ココロが出来過ぎ
お姉ちゃん、
あなた精神年齢何歳ですか?

弟の餃子好きは可愛い♡
もう、おばちゃんナンボでも
たらふく食わしたる😚

麻薬の密売人という
一見私たちには無縁の世界を、
シングルマザーで、ただ一心に子どもを守りたい母親に主軸をおくことで、一気に身近なものにしてしまったその魅せ方は見事のひと言。そして、もう1人の母親、田中麗奈さん。彼女こそがこの映画のキーワード🔑
母性のいい面と悪い面を両側から見せて
その善悪を問う。
誰が悪いのか、誰も悪くないのか?
悪いのは人なのか、社会なのか?

その判断を観ているものに委ねる。
その余白のある手法が、私は好き。

夜の片隅にひっそりと咲く花の、
儚くも確かに美しい瞬間を切り取ったような映画。

観ておいて損はありません🤫
静かに心に沈んで、
あとからじんわり沁みる作品です🎬

コメントする (0件)
共感した! 16件)
ななやお

4.0 生きるために道を外れた彼女たちの行く末

2025年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 36件)
ニコ

5.0 2度目の鑑賞。 ストーリーが重いので、気軽に観てと誘いにくいが、自...

2025年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

2度目の鑑賞。
ストーリーが重いので、気軽に観てと誘いにくいが、自分が思っているよりも、意外と近くにあるかもしれない現実と考えると、是非観て欲しいし、この観た後の重苦しい気持ちをぜひ共有してもらいたい。
色々と考察のし甲斐があるストーリーでもあるので、観た人の感性で結末の受け取り方が真逆になるのも非常に面白いです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
madoka