「エロスとタナトスとメカニズム」クラッシュ(1996) mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)
エロスとタナトスとメカニズム
バラードの原作を読むとまた違った見方が出来るのかもだが、要はタナトスサイドからエロスを検証した作品と言う感じだろうか。エロスの極みに当たるタナトスの極みに導く手段としてメカニカルシンボルとしても車が使われている。あおりや事故、車そのものの持つ閉鎖性とメタリックの肌合いがタナトスへ導く手段としての前戯として使われている。とは言えやはり凡人の自分としてはその変態性は身をもって感じ得ることも、もしくは脳にも刺ささる事もなかった。自らの感度の鈍さが悔やまれる。
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