ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件

劇場公開日:

ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件

解説

トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。

イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。

凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。

2023年製作/126分/G/香港・中国合作
原題または英題:金手指 The Goldfinger
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
劇場公開日:2025年1月24日

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映画レビュー

4.0レオンとラウの立場が逆転したかのようなキャスティングが心憎い!

2025年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

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香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」(2002)、続くシリーズ「インファナル・アフェアII 無間序曲」、(2003)「インファナル・アフェアIII 終極無間」(同)以来20年ぶりにトニー・レオンとアンディ・ラウが共演したというだけでも映画ファンにとっては胸アツな作品ですが、2020年代に入り、香港映画が新たな潮流に入ったことを証明するような象徴的な一本でもあります。

1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描く金融エンタテインメント。「インファナル・アフェア」では警察官役がレオン、マフィア役がラウでしたが、本作では詐欺師役をレオン、捜査官役をラウが演じており、立場が逆転したかのようなキャスティングが心憎いです。

社会の必要悪とは何なのか。はじめは明確に異なる立場であったはずの二人が、やがて正義と悪が曖昧になっていくことで、信じていたものが少しずつ交わっていく。いつしか二人は写し鏡のような関係となり、入れ替わってもおかしくない、一人の人間から分裂したような男の生き様は、「インファナル・アフェア」でも描かれていました。同3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが本作の脚本と監督を手掛けており、未見の方は是非見比べてください。

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和田隆

4.0トニー・レオン!

2025年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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