ミッシング・チャイルド・ビデオテープ

劇場公開日:

解説・あらすじ

テレビドラマ「イシナガキクエを探しています」の演出を手がけた近藤亮太監督が長編初メガホンをとり、2022年・第2回日本ホラー映画大賞にて大賞を受賞した短編映画を自ら長編映画化したホラー映画。

一緒にかくれんぼをして遊んでいた弟が失踪してしまったという過去を持つ兒玉敬太。その後も弟の日向は見つからないままで、現在の敬太は行方不明者を捜すボランティア活動に従事している。そんな彼のもとに、母親から古いビデオテープが送られてくる。そこには、日向がいなくなる瞬間が映されていた。霊感のある同居人・天野司はそのビデオテープに禍々しさを感じ、敬太に深入りしないよう忠告するが、敬太は忌まわしい過去の真相を暴くために動きだす。敬太を取材する記者の久住美琴も加わり、3人は日向が失踪した山に足を踏み入れるが……。

「プロミスト・ランド」の杉田雷麟が兒玉敬太役で主演を務め、同居人・天野司を「アルプススタンドのはしの方」の平井亜門、新聞記者・久住美琴を「サユリ」の森田想、美琴の上司・塚本哲也を藤井隆が演じる。Jホラーの巨匠・清水崇が総合プロデュースを手がけた。

2025年製作/104分/G/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2025年1月24日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13

(C)2025 「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

映画レビュー

2.0気持ちよく怖いタイプの映画じゃない

2025年2月17日
Androidアプリから投稿

2025年劇場鑑賞53本目。
エンドロール後映像無し。

予告を見る限りめちゃくちゃ面白いか、めちゃくちゃつまらないかのどっちかだなと思ったのですが、自分には残念ながら後者でした。
まぁとにかく静かな映画です。ポップコーンめっちゃ目立つので食べないのをお勧めします。急に大きな音で驚かせるジャンプスケアと呼ばれる手法を1回も使わないのは評価できます。あんなの誰でも生理的に驚きますからね。じゃなんか怖いかといえば人が死ぬわけじゃなく消えるだけなのでいまいち怖さが伝わってこなかったです。中盤で民宿の青年が祖母の話をするところだけ、話の内容としてはめちゃくちゃ怖いんですけど、映像化するべきところも想像で補うしかなく、書籍ならそれは非常に成功しているのですが、映画という作品で観客の想像に任せるのはさすがに怠惰かなと思いました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ガゾーサ

3.5これぞJホラー。「和」の怖れ

2025年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

テレビ放送で大きな話題を呼んだホラー作品「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」等に参加したクリエイター・近藤亮太氏の初長編映画作品である。

目の前で弟が失踪したという過去を持つ敬太は、霊感を持つ友人・司と2人で暮らしていた。ある日敬太の母親から、幼い頃敬太が撮影した、弟・日向が失踪する瞬間を映したビデオテープが送られてくる。敬太を記事のネタの為追いかけていた新聞記者の美琴も加わり、一同は失踪事件の真相を探っていくが…。

この映画の謳い文句には「怖いJホラーに正統継承者現る」とある。なかなか挑戦的な文章であるがそれに違わず、王道まっしぐらな紛れもない「Jホラー」であった。
近年のJホラー映画は、終盤幽霊と戦う、ジャンプスケアの乱発、途中に挟まる不要な恋愛要素など、「リング」「呪怨」といった名作揃いの20数年前から随分変わってしまった。これはこれで、という作品もあるにはあるものの、何か違うな…という感覚が多かったのだ。そんな中この作品は、戦いはなく、恋愛要素もなく、ジャンプスケアも控えめでジワジワと怖がらせてくる。まさに「あの頃のJホラー」を継承したような作風である。こういうホラー映画を私は待っていたのだ。

具体的な評価点を挙げていくと、まず真っ先に思い出すのは「古いものの怖さ」を十二分に生かした演出である。
近藤監督がスタッフとして参加していた先述の「イシナガキクエ」「飯沼一家」は、数十年前くらいの古いビデオの画質や音の粗さ等の演出が天才的に巧みだった。モキュメンタリーホラーという作風もあり、作中の映像が実在しているのではないか?とすら思うようなクオリティなのだ。
古いビデオ等に時折走る、映像や音の乱れ。それらには独特の、恐怖や不安を煽る存在感がある。本作のキーアイテムにも「ビデオテープ」と「カセットテープ」があり、近藤監督の「古いものを作り上げる」手腕が惜しげもなく活かされている。それらが使われるシーンも相まって、ゾワッとする恐怖を感じずには居られなかった。

怪異の姿をほぼ映さない演出も良い。ほぼ明かされないバックボーンもあり、日本特有の「見えないもの」を妖怪、あるいは神性として怖れる感覚を映画として表現しているかのようだ。

私が一番気に入ったのは、宿の息子が「山」について語るシーン。ズーム以外はほぼ全くカメラが動かない中、怯えながら恐ろしい話を語る役者の演技が光る。

怖くなるまでの長さ、殆ど怖くない前半、終盤の電話の演出に感じてしまったチープさ、思ったよりも綺麗に見えてしまう廃墟の撮り方…など、粗も少々見受けられるものの、紛れもなく良質なJホラーであった。近藤監督はまだ新人、これからもどんどん経験を積んで良い映画を撮っていって欲しい。この先が楽しみだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
しゅわとろん

4.0オカルト、都市伝説好きに是非

2025年2月15日
iPhoneアプリから投稿

まずはとても面白かった。
話は過去に行方不明になった弟を探すという本筋に色んな要素が絡まって真相に近づいていくのだが、とにかく常に暗い雰囲気で進行する。
また登場人物もスッキリした人がほぼ居ない、とにかく暗く全く明るさを感じない。
ただ、ジャンプスケアをほぼ使わずに少しずつ怖さが増していく展開は素晴らしいし徐々に明らかになる真相も地域信仰的なのも相まって面白い。
ただホラーとしては人を選ぶかなと思う、もっと激しい恐怖演出を求める人には向かない作品。
悪い意味でホラーらしく真相が全て解明されてスッキリ終わる展開にはならないもののオカルト、都市伝説が好きな人には是非観てもらいたい作品。
細かいところで音響も大切なのでまだ上映してる地域なら是非劇場で。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kwyk

5.0恐怖表現を使わない恐怖

2025年2月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

とてもいい作品だったのになぜ評価が低いのか考えてみました。
思い当たったのは、グロテスク描写やジャンプスケアがほぼゼロに近いこと。
言ってしまえば、絵柄だけでは少々地味に見えてしまうかも知れないことです。
ただ、監督の作品であるTXQ FICTIONも同じく直接描写を避けることでリアリティを突き詰めるスタイルですので、そちらから来た私は素直に楽しめました。
地味だと感じてしまった方はぜひYouTubeの『イシナガキクエを探しています』や『飯沼一家に謝罪します』を。きっと見方が変わるはずです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
きいろ

他のユーザーは「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」以外にこんな作品をCheck-inしています。