ベルナデット　最強のファーストレディ

ジャック・シラクの妻ベルナデットは夫が大統領に当選し、自分も大統領府エリゼ宮に入る事になった。しかし、軽率な言動が多く、夫やその側近、そして娘クロードから、時代遅れ、メディアに向いていない、と軽視され、大統領夫人としての仕事も与えられない日々を過ごしていた。そして、娘からエリゼ宮の職員ベルナール・ニケを紹介され、彼を参謀にし、メディア対策を行い、ひたすら任務に励んだ。ポジティブに変化し発信を続ける彼女の姿に、国民は次第に彼女の行動に共感を持たれ・・・という話。

シラク大統領が人気なかったかどうかは別にして、夫人があんなに人気が有ったとは知らなかった。
自由奔放な発言をしていた時は面白かったのに、不倫されてその後も自由に行動していたんだな、と知る事が出来た。
夫人役のカトリーヌ・ドヌーブは流石の名演で魅力的だった。

カトリーヌ・ドヌーヴ出演作品は
2019年｢真実｣
2021年｢愛する人に伝える言葉｣
本作の3本しか観ていないので
彼女が本作のようなコミカルな役を
演じられるとは驚きでした(褒めています)

どこまでが実話に基づいて
作られているかわかりませんが、
ベルナデットがとても聡明かつチャーミング

いまでは考えられないような女性を蔑ろにする
シラクとその側近たち。

実際の時系列に沿った物語の進行で
ベルナデットがブチ切れてからの
参謀のミッケーとタッグを組んでからは
イキイキとしたベルナデットがキュートだし
人気投票ではシラクの人気を凌ぐほどで
観ていて痛快でもあり、フランス映画らしく
華やかな衣装も目の保養。
娘(長女)との確執には少し切なくなった。

本人に似せる気が全くないカトリーヌ・ドヌーヴが演じるベルナデットは中村玉緒なファースト・レディwww

貴族出身のお嬢様だとは知らなかったけど、それにしては政治のセンス抜群💜（←というとかなり偏見っぽいけど😅）
いやだってさ、貴族出身で蝶よ花よと育てられたお嬢様が大統領の側近たちにも予測できなかった政局予想をガンガン言い当てていくとか政治センスの塊としか言いようが無い。

そもそもこの映画が事実を元に自由に脚色してるそうなので、リアルとファンタジーのボーダーラインがわからない。特にフランスの政治家についてなんてあたしは全くの無知だからなおさら。

でもそんなのを全て取っ払ってみてもエンタメ作品としてでも楽しめる良作✨
以下、箇条書き👋
・はじめとおわりとちょいちょい合間にも登場する聖歌隊たちのおもしろ替え歌がウケる😂
・この作品からはシラク元大統領がモラハラ夫で女癖が悪く、かつママがいないと何ひとつ決められないバブちゃんなド阿呆だと見受けられる（←見どころのひとつwww）
・カトリーヌ・ドヌーヴ、グリーンが似合うな〜（中でも若草色が特に！あのスーツ素敵だった‼️）

・ふと………
この作品に限らずどこの国にも当てはまるんだけど、どうして女性の政治家からは一切フェロモンを感じないのだろうか……。うまく表現出来ないな。綺麗な人はたくさんいるのにな。男女平等がたどり着いたのはそーゆー処ってことなのかな？？

171本目。
始まりの歌で、コメディか？
ちょっと、可哀想な始まり。
でもその後の展開、最後の一言の為の、前フリだと思った。