国境ナイトクルージング

劇場公開日:2024年10月18日

国境ナイトクルージング

解説・あらすじ

中国と朝鮮半島の国境に位置する街・延吉を舞台に、偶然出会った男女3人が街をクルーズ(ぶらぶらと観光)するなかで起こる心情の変化を、繊細な映像美と抒情的音楽でつづった青春映画。

友人の結婚式に出席するため冬の延吉にやって来た青年ハオフォンは、上海へ戻る翌朝のフライトまでの暇つぶしに観光ツアーに参加した際に、スマートフォンを紛失してしまう。観光ガイドの女性ナナはお詫びとしてハオフォンを夜の延吉に連れ出し、男友達シャオも合流して飲み会で盛り上がる。翌朝、寝過ごしたハオフォンはフライトを逃し、シャオの提案により3人でバイクに乗って国境クルージングに出かける。

「少年の君」のチョウ・ドンユイがナナ、「唐人街探偵」シリーズのリウ・ハオランがハオフォン、「流転の地球」のチュー・チューシャオがシャオを演じた。「イロイロ ぬくもりの記憶」で第66回カンヌ国際映画祭カメラドールを受賞したシンガポール出身のアンソニー・チェンが監督・脚本を手がけ、シンガポールと日本を拠点に活動するアーティストのキン・レオンが音楽を担当。

2023年製作/100分/PG12/中国・シンガポール合作
原題または英題:燃冬 The Breaking Ice
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2024年10月18日

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(C) 2023 CANOPY PICTURES & HUACE PICTURES

映画レビュー

3.0 寒い街で

2025年11月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

カワイイ

うーん、期待したほどではなかったかなぁ。雰囲気系の映画でえらく淡々としてる。僕はそういう映画も嫌いではないが、この映画はなんとなく今ひとつ合わないところがあった。つまらないわけではないが、すごく面白いってわけでもなく、まあまあって感じ。シンガポール出身のアンソニー・チェン監督は自国に無い冬の映画、氷の映画を撮りたかったそうで、それで舞台も中国東北部になったらしい。

ツアーガイド役のチョウ・ドンユイは相変わらず良い。3年前の『少年の君』では28歳で女子高生役を違和感なく演じてた細身童顔のカメレオン女優だが、本作ではちゃんと年相応の大人の女性。さすがチャン・イーモウに見出された演技派。ベッドシーンも演じていて、おお、と喜んでしまったが、よくよく考えりゃ10代でデビューした彼女ももう30代に突入してたのだ。

あと終盤に熊が出てくるシーンがあって、おそらく着ぐるみではなくCGだと思うが、ほとんど違和感がなくて驚いた(着ぐるみだったとしてもそれはそれで違和感がない)。違和感ありまくりだった『ゴールデンカムイ』や『八犬伝』とはえらい違いだ。日中の実力の差はそんなところでも開いてしまったのか。

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バラージ

4.0 ふとしたきっかけから生まれた絆を紡いでいく3人の姿を、「国境線」と絡めて描いていく、という掘り下げ方がおもしろい一作

2025年5月12日
PCから投稿

『ビヨンド・ユートピア 脱北』(2024)を鑑賞した後だと、「国境線」の描き方がこんなに違うんだ…と妙な感慨があります(どういう順番で観てるんだ、とも思いますが)。

何かから逃れるように旅先でバスツアーに参加したハオフォン(リウ・ハオラン)が、ふとしたきっかけで知り合ったナナ(チョウ・ドンユイ)、そして彼女の友人のシャオ(チュー・チューシャオ)と国境近くの都市、延吉でのひと時を過ごす…、という物語の大枠は、ボーイミーツガール的であったり三角関係の話であったり、なのですが、情緒的になりそうなところをぎりぎりでかわすあたり、いかにも2020年代の作劇だと実感します。

そんな近いのか離れているのか、いつまで続くのかもわからない三人の関係が、延吉の現代的な景観、あるいはその周辺に広がる自然環境、さらにその先に厳として横たわる国境線、などとどのように絡んでくるのか、が本作の注目点の一つとなっています。

アンソニー・チェン監督は落ち着いた作風という評価が定着していますが、それがちょっと本意と違うのか、本作のインタビューでチェン監督が割と自身の「若さ」について語っています。そのインタビューを見たことも影響しているのか、映像からも「若さってこういうことだぜ!」という監督の声が聞こえてきそうで、作品自体の面白さとは別の次元でちょっと笑ってしまいそうになりました。

なお延吉は、中国の朝鮮族自治州の州都にあたり、その土地柄、作中でも何度も朝鮮族の人々の生活や文化について言及しています。その描写がとても面白かったんだけど、主人公三人の物語にあまり絡んでこなかったような気が(ハオフォンがバスツアーで参加したり、ナナがそのガイドだった、という設定はあるものの)。何か重要な描写を見落としているのかも?また観直してみますー。

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yui

3.5 天池

2025年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

中国と北朝鮮の国境の延吉という町で3人の男女が数日間過ごす様を描いた作品です。

3人それぞれ何かを抱えて、最後にはそれを越えて一歩踏み出していきます。(ハオフォンはどうなった…?)

鼻の奥がツーンとするような冬の寒さと、夜をあてもなく彷徨う雰囲気が良かったです◎

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共感した! 2件)
Yum

3.0 雰囲気に酔っていたのは1時間10分くらいまで。

2025年4月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

挫折、後悔、閉塞感、消しては浮かぶ憧れ。
ここじゃない何処かへ。
でも、どこへ行けば自分の気が済むのか、わからない。

雰囲気映画。
登場人物の心情に寄り添うことはないが、主演3人に惹かれるも1時間10分頃から飽きてきた。
僕は子供の頃から映画を観れば幸せホルモンが出るタイプなので、
閉塞感に苛まれるという感覚がニガテというか分からない、
分かりたくないタイプなのである。
主演3人のモヤモヤに共鳴できないタイプなのである。
すまん。

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なかじwithみゆ