ヒューマン・ポジション

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ヒューマン・ポジション

解説

病気の療養から復帰した新聞記者が、なにげない日常や社会とのつながりから心の居場所を見いだしていく姿を描いたノルウェー製のドラマ。

ノルウェーの港町で新聞社に勤めるアスタは、地元のホッケーチームやアールヌーボー建築を保存するための小さなデモ、クルーズ船の景気など、地元に関するニュースを取材し、記事にしている。プライベートではガールフレンドのライヴとふたり、穏やかな時間を過ごしている。そんなある日、アスタは、ノルウェーに10年間住み、働いていた難民が強制送還されたという記事を目にする。その事件を調べていくについれて、アスタは自身を覆っていた無気力感を払拭し、仕事とプライベートの両方で自分が求める“心の居場所”を次第に見いだしていく。

これが長編2作目となるアンダース・エンブレム監督が、自身の故郷であるノルウェーのオーレスンを舞台に、主人公の心の機微や日常を優しく美しく、静かなタッチで描いていく。心に傷を抱いた主人公アスタを、エンブレム監督のデビュー作でもタッグを組んだアマリエ・イプセン・ジェンセンが演じた。

2021年製作/78分/ノルウェー
原題または英題:A Human Position
配給:クレプスキュールフィルム
劇場公開日:2024年9月14日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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(C)Vesterhavet 2022

映画レビュー

北欧の風

2024年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

二人の女性の暮らしを静かに追うのみ。社会問題も二人の関係性も深くは踏み込まず説明もしない。構図を決めた固定カメラが変化の少ない表情を捉え、安定感と静けさ・北欧の冷たい空気も感じさせる。語られない物語の隙間から吹寄せる涼やかな風が頬に触れる。

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La Strada

2.0猫と風景

2024年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

猫が可愛い。 風景(特に冒頭)が美しい。 それ以外はちょっと、、。 記者とか同性愛とか難民とかそもそも苦手なテーマですが、それも極めて薄味。 あとあの電子オルガンの音が自分にはとても耳障り。 これ感じた人居ませんかね? キャストもほぼ魅力を感じないし、自分にとっては厳しい映画でしたが、ノルウェーの何気ない街並みの美しさは切り取られた絵画の様に魅力的でした。 それだけ(それと猫)が救いでした。

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あのまり

3.0IKEAムービー?

2024年11月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

セリフよりも環境音の方が多い 港の大きな客船やら坂道に建ってるカラフルなお家は見事でしたが、何も起こらずのぺーとしてる キメラみたいなミケ?キジ?猫さんは仕草が可愛らしかった ☆加点 とどのつまり難民問題? 椅子に詳しければ刺さったかもです

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ゆう

3.0【”そして、私達は人間らしく椅子に座って、心を癒し生きる。”ノルウエーの美しい小さな港町を舞台にしたヒーリングムービー。】

2024年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

■地元の新聞記者のアスタ(アマリエ・イプセン・ジェンセン)は、久しぶりに仕事に復帰し、難民強制送還問題や、地域の環境問題の取材をする。  そして、アスタは、一緒に暮らすパートナーである家具職人(と思われる)ライブ(マリア・アマグロ)に徐々に取材の際のフラストレーションを解消してもらうのである。 ◆感想<Caution!内容に触れています。> ・静かな映画である。二人が住む部屋には猫が居て、チョコチョコ動き回るが、劇伴が流れる訳でもなく、淡々と進む。 ・二人は、小津安二郎の「お茶漬けの味」(声だけ流れて来る。)を見たり、柔道着を着てルールの分からない碁を打ったりしている。 ■途中、アスタのお腹の横に引かれた傷が映される。  ライブは”大分良くなったね。”と言っている。  日本好きなので、”仕事に息づまり、切腹の真似をしたのか?”などと思ってしまうが、それ以上の言及はない。 <そして、アスタはライブが作った椅子に腰掛けている。その前の二人の会話”椅子に座るのって、人間だけだよね。”という言葉を思い出す。  きっと、アスタには新聞記者の仕事をしている中で、屈託が有ったのだろう。それをパートナーであるライブと暮らす事で徐々に癒しで、人間らしさを取り戻したのだろう、と私は勝手に思いながら、劇場を後にした。> <2024年11月3日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU